こんにちは。
地下室の不気味な音に悩まされている、
ニャン吉です。
背中とシッポがブワッてなってます。
シッポなんて普段の2倍は膨れちゃってるんじゃないでしょうか。
ちなみに、どんな音かというと、
妙に怪しい息遣いと、変に不気味さを煽る足音です。
これは明らかに人間ではない何かの音です。
思わずオオカミの首に相談を持ち掛けるあたり、俺の混乱っぷりが分かっていただけるかと思います。
と、脳内会話で方針を決定した俺は、頑張って地下室を確かめることにしました。
へっぴり腰で地下室に降りる俺。
地下室は二部屋あるのですが、扉で仕切られていません。
なので、扉を開ける手間がなく部屋を行き来できるのですが、奥の部屋からだんだん音が近づいて来ます。
心なしか、どうも音の位置が低いような・・・?
どうしよう。
恐怖が限界突破して、何やら幻聴まで聞こえてきたかもしれない。
「ハロー!ハローってば!!」
ここはやはり挨拶を返した方が・・・つか、俺の足元で声が聞こえる。
「おーい、猫さん。ハロー!」
うっせー!!
人が悩んでる時・・・にっ!?
・・・・・・。
・・・・・・はい?
「やあ!ボクはスキーヴァー!お邪魔してるよ!!」
「あ、画像が悪いのも気にしないでね?ボク、色が保護色で壁や床と同化しちゃってるし、ウール羊さんの腕が悪いだけだから!」
いや、そうじゃなくてだね。
言っていいかい?いいよね!
なぜなら君は、
しかもなんか敵対してない。
おかしい。
いろいろおかしい。
「ボクね、考えたよ!!」
聞かないほうがいいような気もするけど、一応聞いてやろう。
「ボクの名前ね・・・」
「ええ~?ネズミ繋がりでナイス!って思ったのに~・・・」
お前があんなに可愛いわけないだろう。
「ヒドイ!!」
え?ちょっといろいろ追いつかないんだけど、それってつまり、現時点で君はペット候補ってこと?
あれ?ペットって養子を迎えるとその子がランダムで連れてくるって話だったような・・・?
「ボク分かんない」
自分のことだろ?把握しとけよ。
「だって気付いたらここにいたんだもん」
・・・俺は考えることを放棄した。
「大丈夫!!地下に食料を置いといてくれれば勝手に食べるから。ちゃんと自活するよ!!」
それは自活とは言わねえよ!!
なんなんだろう、この状況。
ていうか、まだ地下室完成してないんだけど。
完成したら出ていくのか?
いや、別にいてもいいんだけど、もうちょっと可愛かったらなー・・・。
「ニャン吉くん!!お腹が空いたので食料を地下室に補完しといて欲しいな!あ、雑食だから、肉でも野菜でもどんと来い!!」
お前は外に出て狩でもしてこい!!