こんにちは。
ただいま、ロリクステッドに来ている、
ニャン吉です。
住人はのんびりしているし、
・・・君は “オブラートに包む” ということを覚えたまえ。
「え？だってホワイトランの衛兵さんが言っていたじゃない」
や、そりゃそうなんだけどね・・・。
噂の衛兵さんです。
確かにホワイトランでは、
“ロリクステッドに赴任したくない。あそこは退屈なんだ”
なんて言っていたような気がする。
だけどあの衛兵さん、なんとなく慌てているような・・・？
「ドヴァキン、大変だ！！」
「雄鶏のクセに！！」
・・・・・え？
・・・いや、トサカが小さいから雌鶏でしょ？
「そうなのか！？いやあ、都会生まれの都会育ちだから、違いが分からなくってな」
衛兵さん、のんびりしすぎ。
「しかしな、事件といえば牛の出産とか鍬が壊れたとか、そんなんばっかだから」
え？でも、
きのう散歩してたら襲撃されました。
「おいおい、エイプリルフールはとっくに過ぎてるぞ」
え？でも、
最初は山賊かと思ったけど “血が足りねー” って、ヤバい事を言ってましたし。
「・・・・・マジ？」
衛兵さんに嘘は言いませんよ・・・たまに言うかもだけど。
「今、言葉の後ろにいらん一言がついたような・・・？」
幻聴です。
「た、大変だー！！今すぐ人数を集めて対策を・・・！！」
え？でも、
クロスボウで一発ＫＯでした。
いやあ、もうちょっと手こずるかと思ったんだけどなー。
「・・・・・」
衛兵さん？
どうしたんですか？プルプルしてますが。
「お前・・・」
「ここでは全然お目にかかれない大事件を貴様は！！」
え？何？俺、怒られてんの？
だって、襲われたんだもん！！不可抗力だ！！
「俺の剣が錆び付いて鞘から抜けなくなっちゃってたらどうしてくれる！！」
安心しろよ、ここに赴任が決まった時点で剣の運命も決まったんだ。
錆びて抜けなくなるってな！！
「猫！！そこへ直れ！！上等な絨毯にしてやる！！」
あっ！！言ったな！！カジートに対して最大級の悪口だぞそれは！！
「ねえ、ニャン吉」
なんだモーちゃん！！
今俺は、衛兵のカジート族に対する認識をだな・・・！！
「うるせーこの猫！！なんだそのご機嫌な猫ヒゲは！！」
猫ヒゲ！？猫ヒゲ生えてるのは当たり前だろ！！猫なんだから！！
・・・・・あっ！！
「・・・・・あっ！！」
いつのまに。
まあ、今日はここに泊まるつもりだったしなー。
「いかん、交代の時間ではないか。ではドヴァキンよ、大事件が起こった時は衛兵さんもまぜてくれ」
了解です。
じゃ、モーちゃん。
今日のお宿はフロストフルーツだよー。
アイスが食べたくなるような名前だな。
「モーはニンジン食べたい」
はいはい。
なんか、モーちゃんの性格付けが変わってきたような気がする。
(ギクッ by ウール羊)