こんにちは。
ニャン吉という超・酒癖の悪い兄貴を追跡中の、
ミーコです。
・・・・・ん？
このむさ苦しい臭いは・・・。
最近までここにいたのか。
ちょうど同族のキャラバンがいたので、アホ兄貴を見かけたか聞いてみましょう。
テントにいる人がリーダーかしら。
でも、若いのかジジィなのか、
悟りを開いたような感じはジジィにも見えるし・・・。
「ちょっと、そこのお嬢さん」
何ですかニャ？
やべっ！！
そ、そそそそんなことないですニャ！！
それより、とぼけた猫顔のガチムチな、すでに体臭がアルコールと化している酒乱ボーイを見かけませんでしたかニャ？
「それはニャン吉くんの事かな？」
そうですニャ！ウチのカバ兄貴ニャ！！
「さっきご機嫌で街に入ろうとしてたんだけどね」
なにぃ！？
悪魔・・・？
それ、私のことかしら？
馬で猛ダッシュ？
どんだけ怯えてんのよ。
クッ・・・、気づかれたか！！
早く追わなくては・・・。
「おう、そこのカジート娘。お前も大変だなぁ」
貴方はサーブル柄のスカルヴァーさん。
そうニャんですぅ、ものすごく大変ニャんですぅ・・・グスン。
「そういやニャン吉が言ってたんだが・・・」
・・・・・ミーコ、わかんな～い。
「だよなぁ」
それより、どこ方面に向かったか分かりませんかニャ？
「ごめん。わかんね」
・・・・・チッ、使えねぇな(ﾎﾞｿﾘ
「なんか言ったか？」
ニャんでもニャいですニャ。
・・・・・ふーっ、やっべぇ。
せっかく猫かぶってんのに台無しになるとこだった。
あ、猫顔のカジートじゃねぇか、とは言っちゃダメですよ。
しかし、あの酔っぱらい野郎。
見つけたら覚えてろよ。