「姑獲鳥の夏」
昭和27年、夏の東京。巷では産婦人科、久遠寺医院にまつわる不気味な噂が広まっていた。それは、院長の娘・梗子が20ヶ月も身籠もったままで、彼女の夫・牧朗は1年半前に密室から失踪したというもの。生活のため雑誌“稀譚月報”の依頼で事件を取材することになった小説家・関口は、数少ない友人で“憑物落とし”の顔を持つ博覧強記の古書店主・京極堂こと中禅寺秋彦に相談を持ちかける。やがて事件は、奇想天外な言動で周囲を混乱に陥れる私立探偵・榎木津や榎木津の幼なじみの武骨な刑事・木場らをも巻き込みながら、思いもよらない展開を見せ始め…。
<allcinema>
監督 実相寺昭雄
出演 堤真一
永瀬正敏
阿倍寛
いきなりウール羊の心を掴むシーンが!!
羨ましい!!
この空間!!
本がいっぱいだ・・・!!
いかん、脱線した。
こちらが憑物落としの京極堂・中禅寺。
榎木津と協力して事件を解決するのですが、前半部分は京極堂の妖怪ウンチクから始まります。
ていうか、この本は二時間で詰め込もうとしても出来ないんじゃないかと。
なぜって、
原作自体がおよそ5㎝はある分厚さ。
これを二時間弱で解決まで持っていこうとしても、無理があるのではないかなぁ。
しかも、京極堂がすげーお喋りで、ページ数にして2ページは確実に喋っている。
(セリフ一つにつき、です。総ページ数じゃないよ)
これを映像化しようとすると、限られた尺の中では省かなきゃいけない部分も出てくるわけで、なんというかストーリーが分かりづらい?
後半のサスペンス部分は面白いかな、と思いましたが。
ロケが中国の地方都市なので、日本には無さそうな建築物も出てきますが、
この廃墟な感じは結構好きかも。
しかし、これは映画よりも原作をオススメします。
分厚くてどうも、という人は、榎木津が主人公の短編集が出版されてるので、そちらから入ってみてはどうでしょう。
薔薇十字探偵団の破壊力が面白いですよ。
あ、途中から本日記になってた・・・。