イラク戦争・日本の運命・小泉の運命/立花 隆
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『イラク戦争・日本の運命・小泉の運命』 立花隆
この本の内容については、どうでもいいようなものですね。
もはや現役とも言いがたい立場でありながらよくここまで書いた。と考えるべきかもしれない。
立花隆の観察は粗いので、この本から知識を学び取るというつもりにはなるべきではない。
確かにアメリカが発端になりイギリスも参戦したイラク戦争は政策としては失敗であった。
それであるがゆえに、日本が決定したサマワへの自衛隊派遣も無意味であった。
という観察は正しいが、それ以上の踏み込みがない。
この本の内容をこれ以上紹介しても無意味であろう。
立花隆は、そもそもがジャーナリストであり、知識の扱い方がなっていないとしても、そのこと自体は不思議でもなんでもない。
立花隆は「知の巨人」であるというのは商売上の「売り文句」であるので、真に受けてはいけない。
そもそも立花隆を「知の巨人」と思っている人間などまずいないだろう。
立花隆は若いころから今に至るまで無闇に本を読み漁ったようですが、そんなふうにして知識を獲得すれば、仕事に役に立つという考え方が間違いなのだろう。
ジャーナリストとして責任のある仕事がしたければ、弁護士や税理士を雇う、仕事の種類によって、ふさわしい実力のある研究者を取材に連れて行く。という形でプロの人たちと連携を図れるのであれば、それで仕事が成立するのである。ジャーナリスト自身がやたらに本を読んだりしなくともかまわないはずだろう。
海外の取材には英語は必須であろうが、それ以外の言語まで習得する必要はないだろうから、通訳だって用いればいい。
だから他者と連携が取れるのであれば、個人で無理な努力などする必要はないのである。
立花隆の教養観、能力観、仕事観に違和感を持ったのでこんな記事を書いてしまった。
立花隆は、自分が膨大な知識を持っている有能な個人でありたいという願望でもあったのだろうか。
それも世代のせいなのでしょうかね。
その種の願望は、満たされることはないだろうな。
少し考えればわかるはずですが、語学で躓くだろう。一人で多言語を使用し学術論文や本を書くということすら簡単にはいかない。語学を教えてくれる教師を獲得するだけで途方もない金が必要だろうし、長期にわたって学ぶ時間も必要だろうしね。
別に人間は、たとえジャーナリストであっても無知でもかまわないはずですがね。
立花隆は社会的分業の利点を理解しないのだろうかと、疑問に思ってしまった。
本の内容とは違う方向に脱線したがまあいいか。
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