防衛庁再生宣言 その2 | 前山和繁Blog

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このごろ、過去に書いた記事の誤っている箇所が気になり始めてきた、直したい箇所もいくつかあるが、なかなかできないでいる。

英語学習の記事も時折書くことにした。

続き。


『歴史とは何か』に説明されている岡田英弘の観察によると日本はその成り立ち(7世紀)以来、鎖国が国是であったという。だから、その基本的な日本文化の特質が簡単に変容することはないと思います。吉田ドクトリンにしても、そもそも鎖国によって成り立っていた国である日本人の心を捉えたのは、当たり前だとも言える。



太田述正は子供のころは海外で生活していたこともあるようだし、その後海外に留学もした。だから、思いやり予算その他米国へ税金を垂れ流す日本人を、自立心がないと捉えたのだろうし。国家の主権を意識していない、と捉えたのだろう。


対中国問題を考えても日本は中国に対して多額のODAや支援をしてきたのであるから中国にとっても日本は属国なのでしょうね。日本は特に脅されもせずに他国に対して熱心にお金を支払ってきている。


それを考えると日本は国防が有効に機能していないといえる。他国の言いなりになって、あるいは自発的に金を支払ったら、正面装備がいくらあっても、国防は機能していないとなるだろう。

太田述正の本を読んでそういった問題を、それなりに考えることができるようになった。

日本という国の中で国防を考え実行するのは本当に大変だろう。しかし、世界は確実に変わりつつあるのだから、吉田ドクトリンの廃棄も考えに入れたうえで国防を考え直す必要がでているのだろう。『防衛庁再生宣言』はその叩き台としては十分な役目を果たせるにちがいない。



『防衛庁再生宣言』は日本人にとって国家とは何か主権とは何かという問題まで考えさせてくれる面白い本なので、改訂版も出せばいいと思います。太田述正はこれだけ充実した内容の本が書けるのだから今後の執筆活動に期待したい。


あまりうまく書けなかったですが私の感想としてはこんなものだ。瑣末な間違いの指摘に終始しても何の意味もないだろうにね。


なにかの本に疑問点や間違いがあるのが当たり前。間違いの指摘に終始せずに意見の表明ができるかどうか。これが問題なのだろう。




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