ー 空手を始める人のために ー 福島県郡山市の空手先生奮闘記 -3050ページ目

評価の基準

誰にでもできる・堤下空手教室



大きな組織の中に何十年もいて思うことがあります。



一般の方達の評価(外)





組織内部の評価は(内)



反対になりやすいということです。



これは当たり前のことなんですね…………




一般の方達は組織の内部のことは何も解りません。

知る手立てがないのですから、




評価の基準は記録や結果でしか判断材料がありません。





一方………





組織内部にいる人間は当事者ですから、結果や記録以上にそれらを生み出した過程を重視します。





何十年もして過程を知る人間が消えたとき




記録・結果しか遺りませんから、



過程は無視して記録・結果を出せば正解なのでしょうか?






私はそうは思いません。



結果・記録もちろん大切です。




しかし




それは人の評価を得る為ではなく、


自分自身に自信と誇りを


そして責任を全うする為にです。





その為にこそ


過程を大切にしたうえで結果や記録を遺さなければならないのではないのでしょうか………




勝てば官軍………



勝てば正しいという世の中ではあまりにも淋し過ぎます。




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組手 と 会話の類似性

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組手と会話はとても密接な関係を持っています。



会話は組手の雛型であると言ってもいいくらいであり、

会話の上手な人は組手も上手なのではないかな?と思えてしまうくらいです。




以下に会話と組手を対比させてみました。






①一方的に自分の意見だけを述べる人






※相手の出方は考えず、相手の攻撃を受けもせずに、自分の攻撃を一方的にしようとする初心者の組手








②人の意見を聞いてはいるが、
聞いてはいても自分の意見は絶対に変えずに相手にも納得してもらえない人





※相手の攻撃に注意を払い受けたりはするけれど、攻撃と防御が分離している中級者の組手









③きちんと相手の意見を聞き、
相手が納得するように理路整然と自分の意見を語り相手にも納得してもらう人





※きちんと相手の動きを把握し
相手が攻撃してきた刹那に的確なカウンターを決め倒す上級者の組手








まさに会話とは言葉による組手ではないでしょうか?





そして………







会話をスムーズに行えるようになる為にはいろいろな人達と沢山実際に会話をすることが一番です。




要するに慣れるということが一番手っ取り早いのです。






これは組手を強くなりたい人間が
組手稽古をたくさん取り入れることと同じです。




実際に組手をすることで

闘いに慣れ、打たれ強くなり、


実戦の為の重要な要素である
「勘」が磨かれます。






しかし





会話をすることに慣れても会話をする為には「言葉」が必要です。



いろいろな意味の言葉を沢山知っていること


要するに言葉(知識)が多いほど


どのような場面でも


どのような分野の相手とも円滑に会話を進めることができるようになります。




これは




組手ではより沢山の技を身につけているほうが有利であり、闘える相手の幅が広がることを意味しています。




相手と闘っていてチャンスが来ました!




いま上段廻し蹴りを当てれば確実に100%勝てます。


そのような場面で上段廻し蹴りが不得意で使えなければチャンスと判っていながらも みすみすチャンスを逃すという事態になってしまいます。





そして





会話では言葉(知識)が沢山あっても、



言葉(知識)の使い時を知らなければ、




相手にすれば単に言葉(知識)をひけらかすだけの嫌な奴になってしまいます。



知識は知恵に昇華させなければなりません。





組手では


沢山の技=言葉(知識)の特性や
本来の使用法を「型」から抽出して



知識から知恵への転換を行って行きます。





こうして考えると



会話を上達すること



人とのコミュニケーション能力を向上させることも




全てが空手の稽古になり





空手が上手い人間は


そういう部分にも卓越していなければいけないのだろうなと思います。




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動機

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※礼儀を身につけさせたい




※身体が弱いので体力を強くしたい




※落ち着きがないので精神を修養をさせたい




※気が弱いのでイジメられないようにしたい




上にあげたモノは
空手道場に入門するときに動機として話してくれる。


空手を学ぶことで親御さんが子供達に身につけさせたい目的の
ベスト4 になります。




これは子供達の動機ではなく、親御さん達の動機です。






子供達はだいたいが






※親がやれというから始めた。






※面白そうだから始めた。







この二つくらいしか理由はないのではないでしょうか……






私達も親御さんが話してくれた部分に共感し、





子供達にそういう部分での人間的な成長を願って日々空手を教えているのですが





親御さんの子供達に空手を学ばせ始めた動機が変わってしまう場合があります。






※大会で優勝させたい







※黒帯を取らせたい







………………と







私が親御さんの皆さんにお願いしたいのは





「初心」を忘れないで欲しいということです。






大会で優勝するということや黒帯を収得するということは、




やる子供達の目的ではあっても、





親御さんの目的になってはいけないと思うのです。







本来大会で優勝する、






黒帯を収得するという






この二つのことは
正しい修練の積み重ねの結果でしかありません。






大会で優勝したから






黒帯を修練したから






人として立派なのではなく






正しい努力を重ねた人間が




大会で優勝し、黒帯を締めるから





こそ価値があるのだと思います。





だからこそ



大会で優勝させたいではなく




※大会で優勝をしたい







黒帯を取らせいではなく




※黒帯を取りたい







にならなくてはいけないと思います。






親御さんの皆さんは





子供達の帯の色や大会の結果に関わらずに





真っ直ぐにそのままの子供達を見てあげて





親御さんが話してくれた目的に





子供達がどのくらい人間的に成長して近付けたかを確認して喜びを噛み締めてほしく思います。






大会で勝とうが負けようが




帯の色が変わろうが変わるまいが






人として少しでも成長できたなら「勝ち組」なのではないでしょうか?





人はそんなに簡単に変われるものではないのですから……




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