スライダーズとストラトス@銀座柳寿司三代目まさの | スライダーズおやじ

スライダーズとストラトス@銀座柳寿司三代目まさの

ライブも早めに終わったので、友人と2人で飲みに行こう〜と、日比谷公園をあとにする。
 
いやー、HARRYの喉、ひやひやしたねー。
でもやっぱり流石だったねー。
 
しかし再終結後、おれは一番楽しんだライブでしたよー。
どこに行きましょうかねー。
 
夢の中をフワフワと歩く感じで、桜の下をすすみます。
夜桜の下、少人数でお花見をしているグループがちらほら。
 
あー、このひとたち、今夜のスライダーズ見てない人たちなんだなーなんて、ちょっと謎の優越感を感じながら歩いていたのだが、え、ここはどこ??? みたいな状況に。
 
職場の近くだということで、お店は僕が選ぶことになっていました。
なんとなく、有楽町方面の高架下に行くつもりだった。
 
コロナ禍の真っ最中にできた、こんな場所。
ここに向かっていたつもりだったんだけど、なんも考えずに余韻に浸りながら歩いていたら、間違えて新橋の方に向かってしまっていた。
 
しまった。
あー、でもこっちのほうの店で、一度行ってみたかった寿司屋があるんだけど、どうかな。
そんなに高くないらしいよ。
 
お寿司! いいですよ〜!!

僕はその店を実はよく知らない。
以前、どこかの食堂の本棚で手に取り、ペラ読みしたマンガの実在するお店らしい。
 
そのマンガは銀座の老舗だけど庶民的なお店で奮闘する、寿司屋の息子のお話し。
魚河岸ナントカやら含め、寿司を題材としたマンガは色々あるのでごっちゃになっているが、とにかく親方こだわりの銀座の寿司を手頃な値段で食べさせる店が実在するのだということだけ覚えていた。
 
以前、日比谷でカツ丼を食べた後、Googleマップで探して、店の前を通ったことがあった。
その時はお店は準備中でした。
 
どんな店かわからんし、一応電話をかけてみましょうということで、検索。
電話には男性が出た。(大将でした)
 
これから2人なんですけど、いいでしょうか?
 
どうぞー、おまちしてますー。
 
名前も電話番号も聞かれなかった。
3分ほど歩いたところで、お店に到着。
 
 

ドキドキしながら、記念写真。
 

ぎょええ、本当のお寿司屋さんだー。
僕は東京でこういう、ちゃんとしたお寿司屋さんに入るのは、ほぼ初めてです。
 
学生の頃に一度だけ、バブル真最中。
神楽坂の社長さんにお使いで届け物をした時に、社長さんが馴染みの店に連れて行ってくれたことがありました。大トロ炙り寿司みたいなものを初めて食べてぶっ飛んだ覚えがあります。
あれが27年前か。
 
お店に入ると、8席くらいのカウンターに、先客が3人。
きっと左の奥の人は常連さんだな、右側の若いカップルはどうみても特別な日のデートだな。
でも、みんなラフな服装だし、これならよかったわ。
 
先ほどお電話したものですーと言って足を踏み入れる。
どうぞこちらへーと、カウンターの真ん中の席を促される。
 
あれっ? ストリートスライダースじゃないですか!
 
僕の服を見て、嬉しそうに声をかけてくれたのは常連席の兄さん。
いま、ライブ行ってきた帰りなんですよー
 
あー今日だったのか! チケット取れなかったんです!
 
野音だから外で音聞けるから来たらよかったですよ^^
 

なんてこったい。

ちょっと思い出せないけど、前にもこんなことあったような気がする。
軽くデジャブー。

 

兄さんと話しが弾みそうになりますが、とりあえず落ち着いて注文をせねば。

しかし、銀座の寿司屋の作法なんか知らないし、どうしよう・・。

そんな俺の気持ちを察したのか、大将がいい感じにリードしてくれます。

 

とりあえず、お酒ですかね! 何になさいます?

 

何がありますか?

 

お品書きはございませんが、言っていただければたいていのものは!

 

・・・・なんだと!? すげえな。

いあ、確かに店に、メニューらしきものが一切ない。

 

お酒のメニューもないが、それ以前に寿司屋にありがちな、ネタの名前の書かれた札も下がってなけりゃ、「本日のおすすめ」みたいな貼り紙もない。

 
でも不思議と、圧迫感みたいなものはなくて、親戚の家みたいに安心できる感じ。
 
おすすめのお酒はもちろん、日本酒が中心のようでした。
友人はお酒の好みを伝え、おすすめの日本酒を選んでもらっていました。
 
僕は日本酒は禁酒中なので、ハイボールをお願いしました。4種類くらいあって、よくわからんから普通の角ハイ。
でもよく考えたら、蒸留酒なら飲んでいいわけだから、焼酎にすればよかった。
 
お酒が来たので、左の常連席の兄さんと3人で、スライダーズにかんぱーい! 杯を合わせます。
兄さんは「スライダース」って呼ぶ人でした^^
 
お通しですー。うなぎの肝です。
友人はちょっと苦手だというので、じゃあ俺食べるよー。でもせっかくだから一つ食べてみたら?
 
ちゃんと平らげてました^^
肝は肝串みたいなものではなくて、イカの煮付けみたいな感じ。
 
お刺身、ツマミでいきましょうか。と大将。
目の前にブリとマグロが来ました。味の感想はここから全部、最後まで「んまぁ〜〜〜〜い!!」なので、割愛します。
 
まあ、とにかく「大将のオススメ」で最後まで駆け抜けました。
 
特筆すべきは、2種類の雲丹。
産地の違うものを一貫ずついただきました。
 
雲丹は軍艦ではなく、握りです。
もう、いつまでも口に入れていたくなる、幸せなお味。
 
友人に途中で話しかけられ、ちょっとまって、いま味わってるから!!! と(笑)
そうこうしているうちに、雲丹第二弾が握られていきます。
 
うう、焦る(笑)
もうこれで北海道に行く必要がないな!! というのを、一番最初に思った。
たぶん、北海道で食べても、これほどではないのではないだろうか。(食ったことないけど)
味に夢中でよく聞いてなかったけど、北海道産のウニではなかったようです。
 
常連席のお兄さんと、スライダーズの話をして、チバユウスケを偲んで、キヨシローを語って・・なんて感じで過ごしていたのですが、なんとこの方、常連というわけではなくて、大将のご友人らしいです。
 
アマチュアのプラモデルモデラーで、この日は大将に依頼されて製作したランチャストラトスのプラモデルを、わざわざ逗子から届けに来たということでした。そして、その代金として、お寿司をご馳走すると!
 
こだわりのランチャストラトスは、写真ではわかりにくいですが、微妙に緑がかったボディーで、わさびをイメージしたとのこと。エッチングパーツも満載。大将の愛車だから、銀座を意識してフラップはナシなど。
 
中も作り込んでいて、たとえばシートは革張りっぽさを表現するためにベビーパウダーを振った上に塗装したり、インパネにガラスを使用したり、本来キットには存在しないエンジンルームを再現したり、また、ちょっと面白いエンジンをチョイスしてマウントしたりと、もう、お話を聞いているだけで記憶喪失になりそうなほど、もりだくさんのストラトスでした。
 
 
また大将も、このストラトスを依頼するほどの車好き。
車の話で盛り上がります。昔の愛機だったという、ワンダーシビックの話しがとても印象に残りました。
 
それと、むかしお客さんとしてこられた、伝説級のWGPライダーの話しも披露してくださいました。
こういうお店は著名人も珍しくないことでしょうし、そうしたお客さんのお話をすることもおそらく控えられていると思いますが、キングケニー、ケニー・ロバーツの話しは大いにアリでしょうね(笑)
 
お店の玄関の外に、喫煙スペースがあります。
喫煙目的店・・・というのはよくわかりませんが、これは日本語でしょうか?
 
引き戸一枚なので、タバコの匂いが苦手だという方は、ちょっと注意した方がいいかもしれません。
 
こちらが大将です。
こういうお店でお寿司の写真を撮るのはヤボかなあと思って自粛しましたが、最後に1枚だけ撮らせていただきました。
 

こちらの写真は他の方が食べログにレビュー投稿したものです。
だいたいこんな感じに近かったと思います。

 
レビューを読むと、オーダーをストップしないと延々と出てくるらしいです(^^;
次はお腹を空かせていらしてくださいと言われました。
 
いや、僕この日の一食目でしたが(笑)
 
ラストオーダーや看板の時間も特に決まってなくて、なんなら朝まででもいけるらしいです。
本当か冗談か分かりませんが、たぶん、本当だと思います。 
 
懐の心配をせずに、銀座のお寿司で気持ちよく満腹になってみたい方。
とても良いお店でしたので、お勧めします〜。