先にこちらをお読みください⬇️






☆*:.。. o(≧涕泣≦)o .。.:*☆





side O☆*:.。. o





風呂から出てみると


和也の様子がおかしかった。





・・・泣いてんのか?





しゃくりを上げて


ポロポロと


子どもみたいに大粒の涙を流してる。





智「・・・どうした?・・・


どっか、痛いのか?」




和「ご、ごめんなさいっ」




手元を見ると


一生懸命に紙の皺を伸ばしている。






それ・・・


もしかして・・・


俺の、版画・・・?





和「・・・ごめんなさい・・・


ごめんなさい・・・」





涙は次から次へと溢れ出て


それがもう


和也の着物を濡らして


手は絵の具で汚れちまってるし


その手で涙を拭うから


綺麗な顔が台無しになっていた。





智「ふっ・・・は・・・


もう、いいから・・・ほら・・・


版画は、また刷りゃ、ほら」





和也から版画を取り上げて


手拭いで絵の具を拭き取ってやる。


古い時代の花魁の絵は無事で・・・


版画はいくらでも刷れるんだから


それは俺でも修復できっから・・・


もう・・・泣くなよ・・・





智「目、閉じてろって」



 

あーあ。


紅くなってるし。


俺は。


汚れちまった頬を


俺の湯上がりの手拭いで


そーっとそーっと拭いてやった。





和「・・・・・」


智「・・・・・」






そんな・・・見つめんなよ・・・





和「・・・・・」





ちゅーするぞ。こら。





和「・・・・・」





綺麗な琥珀色の瞳に


俺が映ってる。


じーっと見つめてっから


こっちもじーっと見つめ返す。




泣き止んだか。





和「・・・・・」





いや、まだか。





新しい涙がポロポロ溢れ出したから


抱っこしてやった。





それでも泣きやまないから





智「目、瞑れって」





その涙を唇で拭ってやった。





だって。


和也を抱っこしてるから


手が塞がっていたんだ。





これで、泣き止むだろ?






って、思ったのに。






手強いやつだ。





余計に泣きやがった。






次は6時17分、蓮ちゃん家ー💛