記述式九つの型の第7~9の型(正誤判別・説明作成・設問逆行)Q&A(マイナーチェンジ) | 記述式九つの型 (第1の型から第9の型まであります。それぞれの型のルールについては、プロフィールをごらんください。)

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文章理解(国語)の問題を、作成・投稿しています。
なお、投稿の年月日および根拠教材の年代には、ご注意ください。

第7~9の型「正誤判別・説明作成・設問逆行」のQ&A  

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第7の型「正誤判別」のQ&A
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Q1:順序は?
前身の「複合問題」の時代も含めれば、九つの型の中では、古株です。
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Q2:ネーミングは?
◯×例題の正誤を判別し、その理由も解答する形式です。
要するに、◯×問題と記述式問題を合体・複合させた問題です。
したがって、当初は「複合問題」と呼んでいました。
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Q3:基本的なルールは?
◯×例題の解答と解説(正誤と大雑把な理由)を、40字程度で記述してください。
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Q4:ルールの変化や出題の工夫は?
×誤が多くなりがちなので、正誤どちらでも作れるときは、◯正で作っています。
解答例が複数ある場合は、なるべく言い方も変えています。
◯正なら「妥当である・正しい・◯」、×誤なら「妥当でない・誤り・×」
というふうにです。 さらに、理由の述べ方も、
なるべく、「ため・から・ので」を使い分けています。
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Q5:利点は?
作る際も解く際も、過去問等の肢(◯×問題)を参考にしやすい。
過去問等の肢(◯×問題)が題材になるので、多作しやすい。
解答例を複数(2つ~3つ)作りやすい。
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Q6:欠点は?
◯正だと作りにくいので、×誤が多くなりがち。
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Q7:主にどんな知識に用いるか?
過去問等の◯×問題の解説の文章が、35字くらいでまとまっているときは、
その解説文の最後に、正誤(「ため、◯」や「から、×」)を加えれば、
それが解答例になり、問題文が◯×例題になります。
解説が長すぎて(解説だけで40字を超えて)、正誤を加えられないときは、
空欄補足に転向して、解説部分だけを出題すればOKでしょう。
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Q8:趣旨は?
前身の「複合問題」の時代は、「◯×例題」について、
「解説(理由)のみを記述する」という形式でした。
つまり、◯×例題の解答(正誤)自体は、あらかじめ表示していたわけです。
しかし、「解説(理由)を記述するだけ」では、
やはり、レベルが低くなるうえ、文字数も少なくなりがちなので、
解答(◯か×か)自体も記述することにしました。
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Q9:なぜ(何をヒントに)そうしたの?
私は推理小説や2時間ドラマに造詣が深いわけではないので、
詳細なことはわかりませんが、それらのいわゆる推理ものでは、
「犯人またはトリックの一方は明示されていて、もう一方のみを推理する」
というパターンと、
「犯人とトリックの両方を推理する」というパターンがあると思います。
いずれのパターンが難しいかは、
トリックの巧妙さや犯人候補者の人数にも左右されるので、
一概には言えないでしょうが、
ふつうに考えれば、やはり、後者(両方推理)のほうが解きにくいと思います。
そこで、これと同様の感覚で、
解答と解説(正誤と理由)の両方を記述することにしたわけです。
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Q10:◯正と×誤とでは、どちらが作りやすい?
やはり、後者のほうが、作りやすいです。
後者(×誤)の場合は、
「・・・できるから、誤り。」
「・・・しなければならないので、×。」
のように、理由を述べやすいからです。
一方、前者(◯正)の場合は、
「△△法◇◇条▽項のとおりであり、正しい。」や、
「判例の判旨に合致するため、妥当である。」のような、
そのまんまな(短くて平凡な)言い方になってしまうことも多いので、
作りにくいです。
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Q11:ちなみに、行政書士試験の5肢択一式問題では?
「正しいもの」や「誤っているもの」という言い方と、
「妥当なもの」や「妥当でないもの」という言い方がありますが、
そのちがい(使い分け)は、よくわかりません。
条文が根拠の場合は「正しい・誤っている」が多く、
判例が根拠の場合は「妥当な・妥当でない」が多いような気もしますが、
平20問26や平21問5など、必ずしもそうではないケースもあります。
まあ、これらのちがい(使い分け)については、
こだわったり神経質になる必要はないと思いますが。
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第8の型「説明作成」のQ&A
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Q1:順序は?
行政書士試験の「40字記述式」も含めて、本試験の記述式問題では、
おそらく、メインの形式の一つだと思います。
したがって、自動的・必然的に、「最初からあった形式」です。
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Q2:ネーミングは?
最初からあった形式とはいえ、当初は、とくに名称がなく、
単に「記述式問題」と呼んでいたと思います。
「説明作成」というネーミングの決定は、比較的遅めでした。
事実上、「その他」みたいなものですが、
この形式だけ名前がないというのも変なので、
「説明作成」と、しました(他にいいネーミングを思い付きませんでした)。
やや不正確なネーミングですが、まあ、性質上、しかたないですし、
「停止条件」や「農地の権利移動の許可」よりはマシでしょう。
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Q3:基本的なルールは?
個別の指示に従って、説明文等を、大雑把に40字程度で作成してください。
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Q4:ルールの変化や出題の工夫は?
他の条文など(題材とした条文等以外の条文等)が気になるときは、
「△△法◇◇条▽項を根拠として、記述してください」のように、
根拠となる条文等を明示するようにしています。
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Q5:利点は?
他の型に該当しない問題を、とりあえずこの型とすることができる。
単純な問題の寄せ集めなど、出題形式が、かなり自由で、応用が利く。
「●●とは?」などの単純な問い方もでき、本試験のような複雑な問い方もできる。
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Q6:欠点は?
内容次第では、例外や要件などに神経質にならざるを得ない。
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Q7:主にどんな知識に用いるか?
「◯◯は、・・・である。」や「△△とは、・・・をいいます。」
というふうな40字程度の説明文章は、
その説明部分をそのまま解答例にして、問題文は、シンプルに、
「◯◯とは?」や「▽▽の特徴は?」や「△△とは要するに?」
というふうにすれば、第8の型「説明作成」を作れます。
また、単純な問題を数問合体させたり、あるいは、
シンプルに、「Aの、B、C、DおよびEは?」や、
「Fについては?(いつ、どこで、だれが?)」というふうに、
性質や特徴などを列挙させる方式にする手もあるでしょう。
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Q8:趣旨は?
単純に、「●●とは、要するに?」という問い方だったり、
あるいは、個別の指示に従って記述することになるので、
性質上、ある意味では、とくに統一的な特徴のない形式です。
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Q9:抗告訴訟でいえば?
ところで、義務付けの訴えや差止めの訴えは、
平成16~17年ごろの改正で、行政事件訴訟法に明文化されました。
しかし、当該改正前も、まったく存在していなかったわけではなく、
「無名抗告訴訟」に含まれていました。
この型「説明作成」も、義務付けの訴えや差止めの訴えと同様の感覚で、
「その他」から独立した、と、解釈してください。
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Q10:この型が独立(一本立ち)したせいで、「複合その他」は?
事実上、無意味(骨抜き)になってしまいました。
それは、まあ、しかたないです(むしろ、よかったかも)。
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第9の型「設問逆行」のQ&A
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Q1:順序は?
50音順では9番目なので、第9の型になっていますが、
「9番目に思い付いた形式」という意味ではありません。
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Q2:ネーミングは?
文字どおり、通常の解き方と逆行する形式です。
つまり、正解や解説から設問を逆算する形式です。
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Q3:基本的なルールは?
設問と正解が反転しています。 正解等から設問文(40字程度)を逆算してください。
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Q4:ルールの変化や出題の工夫は?
この型では、「さにあらず」という言葉が重宝しています。
この言葉は、教科書や授業ではなく、ゲームの攻略本で覚えました。
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Q5:利点は?
過去問等の肢(◯×問題)が題材になるので、多作しやすい。
解答例を複数(2つ~3つ)作りやすい。
内容次第では、解答例のバリエーションに変化をつけられる。
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Q6:欠点は?
内容次第では、正解・解説と解答例を合致させるのに骨が折れる。
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Q7:主にどんな知識に用いるか?
解答例のバリエーションを増やしたい(1問で多く考えさせたい)ときは、
この型が有効です。 この型は、作成作業が難しいかもしれませんが、
登場や特徴が多い知識を、ある意味では、多面的に問えます。
解く側としては、いろいろなパターンを考えることになると思います。
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Q8:趣旨は?
解答例のバリエーションを増やして、
問題のクオリティ(範囲やレベル)を増強するためです。
やはり、解答例が複数あるほうが、問題のクオリティが上がると思います。
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Q9:前身の「逆算問題」とは?
文字どおり、問題と解答が反転した形式の問題です。
要するに、解答(正解)から問題文(設問)を逆算するわけです。
これを発展させたのが「設問逆行」です。
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Q10:逆算問題のヒントは、やはり猿マネ?
ずっと前(平成1ケタくらいだったと思います)ですが、
「問題を当てる」というスタイルのクイズ番組がありました。
それがヒントになったおかげで思いつきました。
天才肌の人なら自力ですぐに思いつけるのでしょうが、
残念ながら、私はそうではないので、自己のセコさに絶望しながら、
猿マネに頼らざるを得なかったわけです。
しかも、この型は、感覚をつかむのに、かなりてこずりました。
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Q11:逆算問題とは、たとえば、憲法の3・73・90条だと?
(具体例ア~エは平成21・26教材で作成)
 
ア)天皇の国事行為について責任を負うのは?
 
という(通常の形式の)問題だと、
「内閣」という、1つの解答しかありません。
しかし、逆算問題だと、正解のパターン(バリエーション)が増えます。
 
「内閣が正解になる問題を作成してください。」 という逆算問題なら、
 
イ)条約を締結するのは?
ウ)政令(行政立法の一種)を制定するのは?
エ)予算や決算を国会に提出するのは?
 
など、アのみならず、イ・ウ・エのような解答例も作れるわけです。
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Q12:要するに、図にすると、どんなイメージ?
 

・・・設問A・・・
・・・・↓・・・・
設問B→正解←設問C
・・・・↑・・・・
・・・設問D・・・

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Q13:つまり、どういうこと?
設問Aの正解が1つしかなくても、
その「設問Aの正解」から、Aとは異なる設問(BやCなど)を、
連想してみると、けっこう見つかるわけです。
通常の問題だと、1つの解答しかないことも多いのですが、
逆算問題だと(正解から逆算すれば)、
複数の設問を発見できることも多いのです。
「山頂は1カ所だが、山頂への登山道は複数ある」ようなイメージですね。
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