AKB48 小説集* -19ページ目

AKB48 小説集*

オリジナルストーリーです!!事実上関係ありませんのでご安心を^^*

(最初に書きますが、これはこじゆう小説のまた会おうね また会えたねの続編です。)



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舞台初日。


この日私は今までにない緊張をおぼえておた

何故かって?


そんなの分からない


けど、何か 何かがあるような気がしただけ。

それも、凄く良いこと。




私は演技が好き。大好きだ

だからこの舞台っていう話をきいたときは

飛び上がって引き受けた。




本当に嬉しかった




けど、この話が海外でも有名になったならば






もしかしたら・・




期待をふくらませている自分がいた









そしたら案の定見つけてしまった




私の演技より大切なもの






『さぁ行くんだ・・』



「私行けません・・だって貴方が・・貴方が・・   陽菜、が・・・・・・」




あれ おかしいな


何で、どうしたんだろう


セリフを間違えちゃうなんて。

どうにも涙だってとまらない



どうして、私の中で何かがぷつんと切れる音がした。




『優ちゃん!!!分かる?陽菜だよ!また会えたねぇ!・・っきゃぁ』


馬鹿な子供みたいに立ちあがり手を振るあの人

言いかけてる途中に警備員のような人たちが陽菜を外へ追い出す



一瞬陽菜と目があったとき、陽菜は必死な笑顔を見せてくれて

私も思わず笑顔になった




演技はどよめきを見せたけど


そのあと何とか俳優さんにフォローしていただいた。

初日に失敗なんて名を恥るけど・・



陽菜を一目見れたことが嬉しかった



だってちっとも変ってないんだもん


けど1つだけ言えることはすっごく美人になってた

陽菜じゃないみたいに綺麗で

最初は目を疑ったけど

やっぱり夢なんかでもなかった


あれは確かに陽菜だった








舞台が終わって外に出ると

当然のごとく真っ暗で

もちろん陽菜もいなくて


いつもの最寄りの駅へいく。




あーあ、つかの間の幸せだったな


陽菜に会えたこと

今度はもっとゆっくり会いたいけど・・・



もう陽菜はこの国に居ないだろう。

次の約束も当然していない。


けれどこの世界にいるならば陽菜にもまた会える


そう信じて電車を待つ




ふと後ろを振り返ると古びた伝言板




高校生の時にここでよくいたずらがきしてたっけな

今となれば懐かしい


今でも何件か扱われてる伝言板に青春を見つけ


ふふっと笑う



”君の事が好きだから僕はいつもここにいるよ by亜樹”


”大好きだ 君が大好きだ! by里英”


”泣きたくなるほど貴方に会いたい。 by由紀”



なんかクサいのばっかだけど

どれも素敵な返事ばっかり。



みんな幸せそう。




幸せそうなかきこみの隅に

誰にも返事をもらえてない寂しいかきこみがあった


それも最近かいたような感じがする



「こいつ誰にも返事もらえてないなんて可哀そうだなぁー 字も汚いし。あれ・・この字・・・・・」


私は気付いたその字がいくら小学生みたいな汚い字でも

あの人の字ってことが。




”陽菜”



かきこみにはこうかかれていた



”優ちゃん!舞台すごかったよ!スターじゃん。また会いたいね。会いに来てね。んーん、愛にきてね。 by陽菜”


馬鹿じゃん

陽菜のやつ、んーん最高。



私はチョークをしっかりとにぎりしめ

字を1つ1つ書き殴る。



”陽菜、愛に行くから待ってろよー! by優子”





次のオフはアメリカかな?






優子は期待を胸にふくらませたまま

電車にのった。



行き先は決まっているのに

行き方が分からないという一番最悪なミスを犯してしまったユーコ

暗い一通りのない路地、1人ボーッと立ちつくし考えることしかできなかった

だけど考えても考えても改善案はまったくでない。

ユーコは深いため息をついた。



最近は溜息が日課のようになっている

それほど私は進路というものに悩まされているのだろうか


この時ユーコの頭の中は真っ白だった

自分の馬鹿らしさと、少し居残りをさせられたくらいで

人間界の道への願望は大きく深まる

それは魔法を使うのが苦手な自分の甘えなのかもしれない


周りと差をつけられる事を恐怖に、

人間界へと逃げようとしてるのかもしれない


急に自分のみじめさに目がしらが熱くなった。



「ははっ・・あたしやっぱ馬鹿だな~・・・」


1人で空を向き笑った

だけどやっぱりいつもみたいな笑顔は出来なくて

この時初めて知った

自分は1人だと何もできないことを。



人間界に行くって決心したついさっきもそうだった。

人に相談しないと何もできないし、

相談していい返事が返ってきたときだけ調子にのって

今のようになる。


実験の居残りだってそう、

勉強や運動熱心なサヤカの事だから家に帰ったら

ランニングなんていつもしてる

だけど、最近はあたしの居残りに無理矢理付き合わせてるんだ


さっきサヤカが”もう6時か”って呟いた時も

呆れて笑ってたけど

本当は”もう暗いから走れないな”なんて思ってたのかもしれない


実験も勉強もテストも、何もかもうまくいかない

1人じゃなにも成し遂げられない

だけど、怖いことや面倒なことからは逃げて

自分を守ろうとしてる。

誰か仲間を犠牲にして。




本当にあたしは最低な魔法使いだよ・・


誰かに何か言い付ける資格も

お願いする資格も

何もない。

みんなあたしがやればいい

今までのつぐないはあたしがすればいい



人間界に行く夢なんて諦める


やっぱりあたしにはここ魔法使いで一生

見習い魔法使いをやってくしかないんだ。


勉強なんてしたっていくらも魔法が使えるようにならないし



友達も最近は今の落ちつきのないあたしに

呆れてるだろう



「もうどうしていいか分からないよ・・」



小麦色の頬に透明な腺がつーっと流れる


暗くて何が流れたかも分かんないけど

その腺が口元にあたった時

すぐに何かわかった。


しょっぱくて、塩辛くて

まるで先生が言っていた海の様な味。


海は人間界にしかないからあたしはどんな場所か知らないけど・・

前に先生が話していた。

人間界の海の事

オーシャンブルーの冷たい水がどこまでもどこまでも続いてるんだって

そしてしょっぱくて、塩みたいな、まるで塩水の中にいるみたい。

先生が楽しそうに話してたのを覚えてる


それ以来海に以上に興味をもったんだ。


他にも聞いたことがある

人間界では恋愛だって出来るんだ

ここ魔法界でももちろん出来るけど

人間界はこんな田舎みたいな魔法界よりも

ずっと都会でロマンチックな場所でプロポーズしたり

真っ赤なバラの花束をプレゼントしたり

キラキラ光るダイヤモンドの指輪を交換したりするらしい。


何しろ純白の綺麗なウエディングドレスを着て

結婚を祝える。

あたしにとっては凄く羨ましい


今は好きな人も居ないし、

そりゃあ好きになってみたりはしたいけど

魔法使いはどうもそういうヤツはこの歳では少ないんだよね・・


あーあ、



海が見たい 人を愛したい。


魔法使い何かよりも人に生まれて

人を愛したかったなぁ。



そしたら人間界にも住めるのに・・






そんな事を涙を流しながら考えていた

だけど涙は流れても

何故かうきうきして人間界の事を考えてしまう


どんな場所なんだろう。 海を見たいな 人を愛してみたい・・




その時ユーコはある事に気付いた


自分は魔法界の勉強なんかよりも

先生の授業が脱線した時に聞く人間界の話のほうが何よりも楽しみな事。

興味深いこと。


何よりも人間界を愛している事。




「っ・・・あたし、やっぱ人間界へ行く!」



改めて決心し直したユーコだった。


1人でなにも出来ないあたしだったら

仲間を増やせばいい

仲間に助けてもらえばいい

もう1人で何もできないなんて弱音吐かない

今はまだちっちゃな豆みたいなあたしだから

いつかははじけるぽっぷこーんになるまで、

栄養補給ってことで、仲間に支えてもらう


人間界への道も、一人前の魔法使いまでの道のりも

まだまだ遠いけど・・・



みんながいるからあたしがいる。





ユーコは元来た道を走り戻る

その顔にはもう迷いはなかった。



いつのまにか涙も乾き

いつものユーコの笑顔が生まれていたのだった。




つづく



 


魔法48学園、ここには沢山の見習い魔法使いが通う

一人前の魔法使いになる為に修行するのだ


ずっと昔にあったこの世界、




あなたは信じますか・・?















「Msオーシマ!!また貴方ですか!?」


理科室のフラスコからはもくもくと黒い煙がたちあがる

煙はやがて消えるとそこからは汚れた顔で苦笑いをする見習い魔法使いが顔を覗かせた。



「・・ごめんなさ~いっ!ケフッゴホッ・・・・ゴホゴホッ」


彼女がおおきな咳をすると口からも黒い小さな煙がもくもくと。

その光景を見て見習い魔法使いたちは一同笑い始めた。



「ユーコってばまたぁ?」


大きな声でのんきに髪をくるくるといじりながら尋ねるのはコジマハルナ。

彼女の仲の良い友人の1人だ


どうやら彼女の名前はオオシマユーコ

好奇心おおせいで皆を笑わせるのが何より好きな見習い魔法使いだった。



「ユーコのミスはいつも通りだよね~!にしても優子髪の毛がこげてるよ。」


ユーコの隣で笑うボーイッシュだけど誰より眩しい笑顔で笑うのはミヤザワサエ

サエもまた、ユーコの大切な友人の1人だった。いや、彼女は心友とよんでもいいだろう


それほどユーコの信頼できて大切な仲間だった




「Msオーシマ!!!今日も居残りですよ!それでは授業を終わります。きょうつけ、礼。」


先生がおじぎをすると皆もいそいでお辞儀をする。

そして先生が居なくなってからのユーコの嘆くような声。


「ううぅぅううぅ~そぉおおおぉぉだ~ろぉおおおぉ・・・」


ユーコは机に顔をふせる

周りにはたくさんの友人が集った


「ユーコ!元気だしなよ!!いつもの事だろー?」


「・・いかつい声。サヤカだなー」


ユーコは顔を伏せたままぽつりとつぶやいた

そしてみるみる呆れた顔に変わるアキモトサヤカ

人間界の生物で表すとゴリラ、そう先生に言われてからゴリラとはやしたてられる彼女

ゴリラがどんな生物か知らないサヤカはますます熱血にゴリラについて調べていた。

未だに魔法48学園の生徒はゴリラがどんな生物か知らないのは事実だ。


「おいユーコ!!!誰がいかついだよっ!―――」


「サヤカも一緒にいのこりしてくれるならゴリラなんて言わないけど?」


まだ顔を伏せたままのユーコに比べて

しまった とでも言いたそうに顔をゆがめるサヤカ


サヤカはしばらくの沈黙をおいてから仕方ないと溜息をついて

ユーコの頭をぽんとたたいた。


「ったく・・今回だけだぞ!・・って昨日も言ったような・・・・――」


「やーったぁ!!!!サヤカさんきゅ!」


サヤカの危ういながらもの返事を聞くと

さっきの1つトーンが下がった声とは対照的に

いつものトーンの上がった声に戻るユーコ

そしてすぐに顔をあげ

勝利の微笑みとガッツポーズ


その憎めない笑顔と明るさで彼女の周りには

人が多かった。













「ユーコ・・!あんた実験失敗しすぎ!」


呆れながら黒い髪をほどくのはユーコの居残りに

強制的に付き合わされたサヤカ


「いやぁ~・・さすがに時間かかりすぎだよねーっ・・」


さすがにユーコも焦りの笑みを浮かべながら

大通りの時計台を見る。

時刻はすでに6時を廻っていた。

それもそうだろう、空はすでに暗くなりカラスの声も聞こえなくなっていた。



「ユーコってば本当に一人前の魔法使いになる気あんのかよ~ このままじゃ皆とどんどん差つくよ?」


サヤカはさっきとは違う呆れた苦笑いをし

”もう6時だ”と呟いた。


「う゛・・・分かってるけどさ~やっぱりあたしは人間界に行きたーい!」


大声でそう叫ぶユーコにサヤカは慌てて

自分の唇に人差し指をあてて目をぎろりと見開かせた


「しーしーっ! ユーコ!!人間界に行きたいなんて国王さまに聞かれたらどうするんだよ!」


慌ててユーコも自分の口を手で押さえる

国王さまとはここ、魔法界の天皇の様な者だ。

誰よりも市民をよく考えるが

誰よりも人間界を心の底から避けていた


なので人間界の話、ましてや人間界に行きたいなどの発言は

国で罰しられていたのだ。


「もー最近失敗ばかり・・だけど・・・やっぱり魔法界で魔法使いになる修行なんてしたくないよ・・・」


ユーコはいつものように本音と弱音をサヤカに吐いた

そして深いため息をつき肩をがっくし落とす




そんな時サヤカは自分が何も案をだせない事を情けなく思って

何も言わずユーコの背中をぽんっぽん、と優しくなでる

ユーコはそんなサヤカのありがたみをこの時感じるのだった。








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家に帰ってくると、ユーコは魔法携帯でよくメールをする。


今日の帰り道、感じたことを相談しようとしていたのだ。

迷いに迷った結果・・


(よし、トモなら相談にのってくれるよね!)



”トモ、あたしね人間界に行きたいの・・・”


思い切ってメールを送信する

不安に思いつつも携帯を握りしめる。

返信が哀しいものだったらどうしようと不安におちいるのだ


だけどユーコが信じた相談者カサイトモミ

返事はあっさりと返ってきた



”ユーちゃんがそうしたいならそうすればいいよ♪トモは応援してるょ?”



(だからトモはすきなんだ)


ユーコは友情という名の絆に心をふるわせた

こんなにも快く自分の勝手な思いを許してくれる仲間がいる

ユーコはいつものカバンを肩にかけ

外へ飛び出した。



(・・人間界へ、人間界へ行くんだ!!認めてくれてる人がいるならば、人間界なんてちっとも怖くない!国王さまのお忍びだ!!)


そう心の中で叫びながら走るユーコだったが

ずっと走り続けてある事に気づいてしまったのだ。




「あれ、・・人間界って・・・・どうやって行くのかな・・・・・・・・。」




つづく