受験者全体の平均点は、128.0点でした。

法務省から発表されている過去の予備試験短答式試験のデータによると、

H29:全体平均130.0点、合格点160点

H28:全体平均134.6点、合格点165点

H27:全体平均138.7点、合格点170点
H26:全体平均137.3点、合格点170点
H25:全体平均139.5点、合格点170点
H24:全体平均134.7点、合格点165点
H23:全体平均130.7点、合格点165点
となっていますから、H29・23よりやや難しかったといえます。

 

そうすると、今回のTAC『予備試験 短答模試』の合格点を、

H29の合格点160点

H23の合格点165点

よりやや低くすることが考えられますが、受験者数6477人で合格者数1339人だったH23のデータの射程は、受験者数・合格者数が大幅に増えた現在の予備試験(H29は受験者数10743人で合格者数2299人)には及ばないと考えられます(短答合格率はH23が約20.7%、H29が約21.4%と大差ありませんが…)。

そこで、今回のTAC『予備試験 短答模試』の合格点は、H29の合格点160点よりやや低くしましょう。

 

とはいえ、H29の平均点130.0点と比べて、今回のTAC『予備試験 短答模試』の平均点128.0点はマイナス2点にとどまるので、これまで5点刻みの合格点だった予備短答の合格ラインを、H29と同じ160点とするか、5点下げた155点とするかが問題となります。

 

ここで、予備試験対策の短答模試を受けるような人は、予備試験の全受験生平均より“出来が良い”と思われ、今回のTAC『予備試験 短答模試』の受験者全体の平均点(128.0点)を押し上げているでしょう。

この点を割り引くと、ドンブリ勘定ではありますが、今回の模試では、予備短答H29の合格点(160点)から5点を引いた155点くらいとれれば、明日が短答本試験でも合格できるレベルといえるかもしれません

 

ちなみに今回の模試は、

2014年合格目標のTAC『予備試験 短答模試』第1回の問題(平均点134.4点、合格点160点)と、2015年合格目標のTAC『予備試験 短答模試』第1回(平均点128.1点、合格点155点)

の問題をミックスしつつ、

・法改正や判例変更等に対応する

という形で作成したので、両模試の良問(難問であることが多い)をセレクトすると、両模試の平均点を下回ることは必然です。

でも結果的に、2015年合格目標のTAC『予備試験 短答模試』第1回(平均点128.1点、合格点155点)とほぼ同じ平均点、全く同じ合格点となりました。

 

いずれにせよ!

今回のTAC『予備試験 短答模試』を受験された方はまず、「まだ短答過去問が『完璧』になっていない受験生の視点で、ほぼ全問につき、最小限の“本質”的知識や解法テクニックを駆使して解くプロセスを実況中継した解説講義」を、必要を感じた科目・問題についてだけでいいので、n倍速で聞き流してください。


予備短答本試験(5/20)まで約3週間というところまで来ました。

これを、約3週間“しかない”と評価するか、約3週間“もある”と評価するかは、あなた次第です。

あとは、『TAC予備試験短答模試(第1回)について 』と同様の内容を語ることになるので、同記事の3ブロック目以降をご覧ください。

最後のとどめに、

いかに知識過多の受験生でも“未知の問題”が全体の半分は出題される短答式試験で、知識がなくても正解するための10個の解法テクニックを使って解くプロセスを、私が等身大の受験生の視点に立って実演する短答過去問解法分析講義

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平成29・28年度の予備試験・司法試験短答本試験の全問題につき、私が等身大の受験生の視点に立って、どのように問題文を読み、どの肢等から、どのような思考を経て、どのようなテクニックを使って解いていくべきか、そのプロセスを実況中継しつつ、徹底的に分析する『H29短答本試験実況分析講義H28短答本試験実況分析講義

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特に一般教養科目については、正攻法どころかテクニック的な対策すらしていない受験生がほとんどですから、私が受験生になりきって、知識がなくても正解するための解答プロセスを実況中継する講義をn倍速で聞き流すだけでも、かなりの点数アップ効果が見込めます!(°∀°)b

(cf)記事『正答可能性で解く短答~その2(一般教養科目)