速報値ですが、受験者全体の平均点は、134点あたりでした。
※4/11AM1:23追記:最終集計値は、134.4点でした。
予備試験平成24年度の短答式試験(全体平均134.7点、合格点165点)と同じくらいです。
しかし、そもそも今の時期から模試を受けるくらいの人は、予備試験の全受験生平均より“出来が良い”と思われます。
その点を割り引くと、ドンブリ勘定ではありますが、実質的には、予備試験平成23年度の短答式試験(全体平均130.7点、合格点165点)と同じくらいだったのではないかと…。
さらに、平成23年度の短答式試験の合格者数は1339人だったのに対し、平成25年度は2017人も合格しています。
平成26年度も、平成25年度と同様の合格者数になるとすると、もし平成23年度と同じ問題が初めて出たならば、合格点は下がるはず…またもやドンブリ勘定ですが、今回の模試で160点くらいとれれば、明日が短答本試験でも合格できるレベルといえるかもしれません。
…とはいえ、短答本試験(5/18)の前日まで、あと38日あります(※当初の記事を書いた4/9の翌日から起算して)。
今回の模試で160点以上だった人も、あと38日間何もしなければ、当然、実力を維持できません。
今回の模試で160点未満だった人も、あと38日間でやったことによって、実力を飛躍的に伸ばすことができます。
要するに、ここからが勝負なのです。
人間にもcapacityがありますから、本試験現場には、直前期にやった勉強の蓄積くらいしか持って行けません。
だから、本試験の直前期こそが本質的に重要で、それまでの勉強は全て、直前期のための準備みたいなものなのです。
今回の模試は、予備試験の短答本試験直前期の方向性を見出すために使ってほしい!
決して、知識を得るためには使ってほしくない!!
模試の最重要目的は、受験生が、初見の本試験レベルの問題に直面したときの思考や挙動を自己観察して、対策を立てる点にあります。
皆さんは、今回の模試で、どのような思考や挙動をしたでしょうか?
全体的なところでもいいですし、1問単位でもいいです。とにかく覚えている限りのことを思い出して、良かった点(これも必ず!)と悪かった点を列挙してください。
その良かった点をできる限り伸ばし、悪かった点をできる限り克服する…これが、他の誰でもない“あなた”個人が合格するための最短ルートです。
こればっかりは、誰かに教えてもらえるようなことではありません。
自分自身にしか、分からないのです。
(もちろん相談には乗りますよ~)
ただ1点だけ、老婆心ながら忠告しておきます。
“知識不足”に逃げるな。
“知識不足だった”というのは、全く意味のない反省です。
なぜなら、ほぼ全ての受験生が、本試験で問われる知識が不足した状態で本試験を受験するからです。
あなたは、どんな勉強をしていようが、本試験では必ず、知識不足を感じます。
確実に解ける問題がほとんどない“フワフワ感”から逃れることはできません。
私だって、最終合格した平成17年度旧司の短答本試験では、53点/60点(103位)と我ながら驚異的な得点だった(cf.プロフィール の自己紹介欄)けど、確実に解けた実感は全くなかった(cf.当時の記事『択一本試験 』)。
必要なのは、知識不足で、確実に解ける問題がほとんどない“フワフワ状態”でも、
比較的、正答可能性の高そうな細道を、
これまでに鍛えた能力と感覚を総動員して、
爪先立ちで歩き続けること。
結局、能力・感覚勝負なのだから、これから本試験までにやるべきことも、本試験過去問をくり返しくり返しくり返し解いて、本試験で求められる能力・感覚を磨き続ける以外にはありえない。
ただ、今回の模試を受けて、本試験で初見の問題に直面したときの感覚を経験できたと思います。
そのイメージを常に念頭に置きながら、短答過去問をくり返しくり返しくり返し解いて、「完璧」に近づけていってください。
だいぶ、短答過去問の見え方・解き方が変わってくるはずですよ~がんばれ!!
※4/11AM1:23追記
何人か、TAC予備試験短答模試(第1回)を受験した4A基礎講座受講生の相談に乗ったのですが、数人に共通していた敗因が、解くスピードを高速にしすぎてあまり考えなかった…という点でした。
そのような人は、時間管理能力・事務処理能力は高いので、その点は自信を持ってください。
ただ、何事もバランスが大事です。やはり本試験は、今回の模試と同様、考えて解かせる問題を出してくるので、高速で解き“すぎて”思考をキャンセルすると、しっぺ返しを食らいますよ。
そして、解くスピードが高速すぎる人は、やはり知識で解こうとしている(考えて解こうとしていない)様子が見え隠れします。これから短答過去問をくり返し解く際には、できる限り、初見で解いたときの知識がない状態の自分になりきって解く訓練を積んでください。
他方、時間不足に陥った人は、おそらく慎重すぎ・考えすぎなので、もっとテキトーに高速で、思考よりも感覚で解く訓練をしましょう。
法律家には、バランス感覚が必須ですよ~(^O^)/