2012.12 東京谷根千ねこさんぽ その1 | あおいとあさぎの旅行記 blue × blue journey

あおいとあさぎの旅行記 blue × blue journey

カメラの蒼生≪あおい≫と一緒にまわった、ひとりとひとつの旅のきろく。

昭和の東京の煩雑さと温かさが残る町・谷根千

「谷根千」=「谷中・根津・千駄木」の総称で、

坂道と寺社と、ねこの町です。


季節は秋から冬への変わり目。

呼気が白く空に昇るのを感じながら、

さーて今日は何匹のねこに出会えるか。

カメラを構えてお散歩スタート。


この日だけで出会えたすべてのねこを

2回にわたって載せていきます!


JR西日暮里駅からはじまりはじまり。

駅を出てすぐの急な階段をのぼると、

小さな公園に出ます。

ここが谷根千エリアの北西の端、坂の上になります。


公園を突っ切ったあと細い道を歩くと

諏訪神社が見えてきます。


あおいとあさぎの旅行記 blue × blue journey


溜まる落葉。









12月初旬、都内は紅葉の見ごろです。

雨に濡れた葉はまたとても綺麗です。


早くも1匹目のねことこの先で出会えました!


あおいとあさぎの旅行記 blue × blue journey


車輪の下。









陶磁器?のアトリエのような一軒家の前に佇み

何かをじっと見つめています。


道の先にはちょっとした人だかりができていて(外人さんもいました)、

その先にもやはり…


あおいとあさぎの旅行記 blue × blue journey


隔たり。









鋭い瞳の形がとても美しい美人なねこが。

民家の柵の向こう側から、こちらを見ていました。

触れられない距離。


さらに、振り返ると…


あおいとあさぎの旅行記 blue × blue journey


黒い門番。









水をちびちびと飲んでいる黒ねこが。

首輪があったので、この子はおそらく飼い猫かな。

アトリエの前に鎮座していて、まるで門番のよう。


いきなり3匹も会えまして、幸先良い感じ。

しかし、谷根千のパワーはこんなものではなかった…(笑)


しばらく坂道を横目に見ながら日暮里方面へ歩いていきます。

すると、谷中の中心地であり象徴するスポット、

夕やけだんだん」に出ます。


あおいとあさぎの旅行記 blue × blue journey


だんだん。









この階段の上から見る夕日は格別なんだそうです。

映画「ALWAYS」にも出てきましたっけ…?(うろ覚え)

「だんだん」という呼び名がとてもかわいいです。


階段の下からは、おいしいものがたくさんある

谷中銀座商店街」が続きます。

こちらも人情味あふれる優しい雰囲気の商店街です。


さて、この夕やけだんだんの上には…


あおいとあさぎの旅行記 blue × blue journey



だんだんの主。








この界隈を統べているかのようにどっしりと構えた

大きなねこが。

貫禄あります。

人が近づいてもそんなに逃げないけど、馴れ合いもしない。

夕やけだんだんの平和を今日も陰から見守っているんですね。


ここではまだだんだんを降りずに、坂の上をしばらく東へ。

途中、生垣から伸びるモミジがあまりに美しかったので立ち寄った

長安寺というお寺。

谷中七福神のうち、寿老人を奉るお寺です。


あおいとあさぎの旅行記 blue × blue journey


秋の赤。









このそばに、有名な「谷中霊園」があります。

かなり敷地は広く、歴史に名を残す著名人も眠っています。

お墓なので、静かに静かに。


霊園の真ん中に立つ銀杏の木が立派で。


あおいとあさぎの旅行記 blue × blue journey





空へ想いを放つ。














ここに眠る一つ一つの魂が、

空に向かって咲いているかのようでした。


木が茂って少し暗いところに、いました最初のねこ。


あおいとあさぎの旅行記 blue × blue journey



怖がり。















最初のこの子は少し臆病で、

こちらがついていこうとするとちょっとずつ逃げます。

何もしないよー(と言っても通じない)。

目がつぶら。


あおいとあさぎの旅行記 blue × blue journey




のんびり。















対してこちらのねこは、人が来ようが来まいが

お構いなし。マイペース。

これが本物の猫目か!


あおいとあさぎの旅行記 blue × blue journey



豹のような。








このねこは顔つきが精悍で、豹のような鋭い目つきをしてました。

体つきも細く筋肉が締まっている感じです。肉食系。


あおいとあさぎの旅行記 blue × blue journey


口元に笑顔。








このねこは口元にほくろのような黒い点が。

笑顔がチャーミング。

もし言葉を話せるとしたら、よくしゃべりそう。


あおいとあさぎの旅行記 blue × blue journey


背中は語る。









墓地と墓地のあいだの道路に座り込むねこ。

背中は語る…。

誰かを待っているのか、哀愁漂ってますね。


あおいとあさぎの旅行記 blue × blue journey


昼下がりの日常。









お墓の入口で丸くなりじっとしているねこ。

帰る魂を待っているのか。


あおいとあさぎの旅行記 blue × blue journey


寄り添う。









谷中霊園のねこはみんなおとなしくて人に馴れている子ばかり。

ここがいろんな人が眠っている場所だと、感覚的に知っているのか、

表情はとても穏やか。


…うーん、たぶん、何も考えてないと思いますが(笑)

私は私の自由でここでのんびりしてるだけよ、という感じ。


あおいとあさぎの旅行記 blue × blue journey




蒼の宝石。















この日一番のマイ・ベスト・ねこです!

瞳が碧眼なんです。澄んだ宝石のような綺麗な色。

海とも空とも違う、もっと透明な水みたいな薄い青。


あおいとあさぎの旅行記 blue × blue journey


三色。









三毛猫です。

高校の時の授業で「みけねこは遺伝子的にほとんどメス」という話を

聞いたときのひそかな衝撃を思い出しました。

秋の色と溶け合う、綺麗な三色です。


あおいとあさぎの旅行記 blue × blue journey




毛づくろい。















ねこってとても大事そうに毛づくろいしますよね。

ぺろぺろと丁寧に。

目を閉じて、この一点に集中してる感じ。

丸まった手がかわいらしいですね。


あおいとあさぎの旅行記 blue × blue journey


跳ねる。









晴れてきた道を楽しそうに跳ねるねこ。

口元も笑ってます。

本人は笑っているつもりはないのだと思いますが、

楽しいときに笑顔が出てしまうのは人も動物も同じ。


あおいとあさぎの旅行記 blue × blue journey


草の合間から。









ブロマイドみたいな素敵な写真になりました(笑)

草の隙間に、なんとなく茶色いものが見えると思ったら

やはりねこ。

カメラを向けても、攻撃するでもなく怯えるでもなく

こちらをじーっと見つめて、また興味なさそうにあちこち首を回す。

このくらい動じない性格でありたいものです。


あおいとあさぎの旅行記 blue × blue journey


重たいおしり。









おしりがでっぷりとしたねこ。

ふりふり、ゆったり歩いていきます。

運動運動。


あおいとあさぎの旅行記 blue × blue journey


キメっ。









こちらはしっかりキメポーズと顔を作ってくれたねこ。

カメラ目線も完璧。目指せ芸能界デビュー?

トラ模様が美しいですね。



…って、何匹いるんだ谷中霊園!!

数えたらここだけで14匹のねこ。

恐るべしねこの町…。


しかし、これだけいてもみんな個性があっておもしろいですね。

動く彼らを追いかけてカメラにおさめるのも楽しいです。


しっかり、この霊園に眠っているたくさんの人たちを守って、

これからも仲良く暮らしてほしいです。


あおいとあさぎの旅行記 blue × blue journey


難を転じる。









霊園の秋冬の風景。

質素な色合いのなかに飛び抜けるような赤い南天の実。

「難を転じる」の意味があるように、小雨が降っていた東京も

午後からは陽射しが差し込むように。


谷根千さんぽ、まだまだ続きます。

次は坂をくだっていきますよ。

ねことの出会いもまだありそうです。

*その2~根津~はこちら