※ この記事は2010年8月の記事を更新したものです。
SNSではお互いに言っている内容は正しくても、話し方や信頼関係などが影響して、コミニュケーションがうまくとれない場合があります。
お互いがもっとうまく意思疎通ができれば、よりよい議論ができるのに、もったいないなと感じます。
2019年現在ではSNSで意見が違う人通しの会話は成り立たないことがほぼ証明されていますが、同じ傾向は学生から社会人になった若手にも感じます。
今回は、スティーブン・R. コヴィー著『7つの習慣』を参考に、相手とよりよい議論をするための注意点を紹介したいと思います。
■ 相手とよりよい議論をするための注意点
①前提となる信頼関係を作る
信頼していない相手からの言葉は、いくら内容が正しくても、受け手には伝わりません。
相手に素直に聞いてもらうためには、最初に信頼関係が必要です。
ぶつかる場から出でなく、日ごろから日常会話で意思疎通を図り、相手を良く知っていることが、中身のある議論を生み出します。
②理屈だけでとらえない
人の考え方は、理屈だけではなく、その人の経験や環境に影響されます。
つまり、理屈だけで相手の意見を分析・否定することは、相手の意見の一面をとらえているにすぎません。
相手の意見を聞くときは、その考えにいたる心理的な背景や環境を踏まえることが重要です。
また、1つの話題だけでなく、会話の流れに共通する特徴を把握すると、その人の本質(重視する事、考え方)を理解する助けになります。
③相手を理解し、次に自分が理解される
お互いの考えを理解することは意見を交換をスムーズにするための重要な要素です。
私達はよく、まず自分を理解してもらおうとしてしまいますが、そのためには先に相手を理解する必要があります。
最初は自分の意見を離れ、まず相手の意見をよく理解することからはじめます。
④自分の理屈で相手を理解しない
人は、自分が正しい情報を持っていて、その事柄に対して正しく判断できると思い込んでしまいがちです。
しかし、すべての情報を知っている人はこの世の中にいませんし、判断は環境によって変化するものです。
相手が自分と違う意見を持っているときは、自分の理屈で相手を理解するのではなく、相手の理屈をありのままに受け入れて、相手の考え方全体を把握するようにします。
上記は、一般的な議論だけではなく、人間関係にも通じるものです。
コミュニケーションがうまくいかないと感じたら、上記のようなことに注意してみてください。

