
2015年11月22日 14:00kick off
ヤンマースタジアム長居
観客 14,000人
関西学生アメリカンフットボールDiv.1
最終節
優勝決定戦
立命館大学PANTHERS
vs
関西学院大学FIGHTERS
6戦全勝同士の優勝決定戦。
5年連続学生日本一を目指す絶対王者関学に対して5年ぶりの王者奪還を狙う立命の戦い。
過去に数々の激闘を重ね、アメフト界を引っ張ってきた両雄による学生いや日本アメフト界最高峰の試合。
この試合が実質学生日本一決定戦と言ってもいい。
関西を制覇した後に続く甲子園ボウル、ライスボウルよりもこの試合に勝つことのほうが意義がある、特にここ4年連続で関学に負け続けている立命サイドにすればそう思っている人はより一層多いだろう。
1年に1回しかない対戦。
去年負けてから一年、この対戦でしかその悔しさを晴らすことは出来ない。
負ければ一年後にしかその借りは返せない。
それがこの4年続いた。
毎年今年こそはと思いながらこの対戦を迎えて、ことごとくはじき返され、関学の強さを目の当たりにしてきただけに、もう勝てないのではとさえ思ったりしたこともある。
前節、近大戦を終えてから観るほうも緊張感と高揚感でこの日が待ち遠しくて仕方なかった。
試合2時間前に開門、スタジアムに入るともうなんともいえないこの対戦独特の空気が流れている。
このスタジアムの緊張感、雰囲気がなんともいえない。
いよいよ試合が始まる。
選手が入場してくるとスタンドからは大声援。




そして試合前のハドル。
ハドル時はスタンドのボルテージも最高になりものすごい大声援。
いよいよ運命のgame開始。
2時間後に笑っていられるのだろうか?
・・・・・
・・・・・
そしてgame開始から2時間あまりが過ぎた。
そしてこの瞬間を迎えた。
勝利のカウントダウン。
長居に立命のビクトリーフラワーが咲いた。
もの凄い試合だった。
激闘だった。

立命 30-27 関学
5年ぶりの関西制覇。
学生相手に公式戦41連勝中の絶対王者をついに倒しての優勝。
関学に勝つということがどれだけ大変なのか改めて思い知らされた。
関学の強さをまた思い知らされた。
本当に強かった。
一般的には関学も去年よりチーム力は劣るという話もあったがそういう問題ではない。
力がどうこうでなく、それでもgameに勝つようにもっていけるマネージメントというか精神力というかもう何から何まであらゆる面でやはり学生No1のチームだということを見せつけられた。
試合を見ても恐らく力的には立命が関学に勝っていたと思う。
それでも最後の最後まで本当に勝てると思えなかった。
互いの勝利への執念が凄まじかった。
こんな強いチームが身近にいるからこそ立命は強くなれたんだろう。
勝因は一言では言い表せない。
名前を挙げればキリがない。
先制点に結ぶつけるインターセプトを奪ったDB奥野くん。
そしてそのインターセプトからのオフェンスで4th downギャンブルから完全に個人技でTDを奪い取ったTB西村くん。
関学を突き放す30ヤードの西村くんの独走TDも凄かった。
そして最後もやはり決めたのは西村くん。
ここで1st downをとれば立命勝利確定というシーンできっちりランでとった姿が今年の立命のランオフェンスの強さを物語っていた。
またバックフィールドの選手では、先制した後、関学に3点返されたすぐ後のプレーで93ヤードキックオフリターンTDを挙げた1回生渡邊くん。
渡邊くん、この日はジェットモーションからのオープンへのランで好ゲインを連発し、この日大活躍だった。
立命館宇治中以来8年続くホットラインであるQB西山くんとWR近江くん。
17-12と迫られ、しんどい時間帯だったがあそこであのスローバックからの30ヤードのパスプレーをコールしたベンチもナイスコールだった。
関学最後の望みを託した難しいオンサイドのボールをきっちり確保した1回生成田くん。
惜しくもサイドラインを割って捕球となったがナイスキャッチを見せ、また好ブロックを続けていたWR宗村くん。
持ち味であるスピードのあるプレーを展開し好ゲインを見せていたエースWRの猪熊くん。
途中どうやら故障していたようだが立命らしいゴリゴリで粘り強く確実にゲインしていたTB長谷川くん。
好パントを蹴り続けキッキングゲームで試合を有利に進めた宇治野くん。
高さのある関学WR陣に対して身長差で20cm以上もある相手に対してナイスカバーでカットしてたDB長尾くん。
立命DBもLBもすごい寄りの速さで関学オフェンスを凌いだ。
LB浦野くん、長谷川くん、DB八条くん、奥田くん、木村くんもみんな寄りの速さとそしてハードタックルで関学を止めた。
もう名前をあげたらほんとキリがない。
全員の頑張りが凄かった。
スタンドまで気迫が伝わっていた。
それでも勝った大きな要因は立命ディフェンスの踏ん張り。
27点も取られはしたがそれでもディフェンスは強かった。
関学エースRB橋本くんを走らせなかった。
ショートヤードで橋本くんを抑え続けたのは大きかった。
自陣1ヤードまで攻め込まれながらTDを防いだ。
また立命オフェンスの1stシリーズでパスをインターセプトされ、いきなりピンチを迎えた。
例年こういう流れでミスを必ず関学につけ込まれていたので嫌な雰囲気が漂った。
しかしこの大ピンチをディフェンスが防ぎきった。
このとき関学はQB伊豆くんからバックパスでOLにパスを投げ持たせたり、ここまで見せたことのないプレーで一気に流れを持っていこうとしていただけにここを防いだのは大きかった。
とにかく立命全員の気迫が凄かった。
MVPは誰かとなれば、恐らくこのまま立命が甲子園まで勝てばTB西村くんがチャックミルズ杯(年間最優秀選手)に選ばれるだろう。
もう彼は間違いなく学生No1の選手。
それでも、
個人的にこのチームが強くなった、関学に勝った一番大きな要因は、
立命ラインだと思う。
OL、DLともに本当に頼もしかった。
OLはランを出し続けた。
DLは橋本くんを抑え、伊豆くんにプレッシャーを与え続けた。
DL仲里くんなんかはボールを持った橋本くんをその前でブロックしている関学OLもろとも押し潰していた。
このOL、DLあってこその今年の立命であり、この日の勝利の結果だったと思う。
ライン陣の頑張りが本当に目に付いた。
このラインは立命パワーフットボールの象徴。
パワーとスピードを鍛え上げ、原点回帰したともいえる今年のチームが関学から5年ぶりの勝利をもぎ取った。
試合では互いにミスが出た。
反則もあった。
なにもかも相手が強かったからだと思う。
実際のプレーにおいてもまた精神的にもプレッシャーを相手にかけられ続けてのことだと思う。
何もかも含めて凄い試合だった。
rtvの放送では選手の表情が映っていないが、NHKの放送では終了直後の選手の表情が映し出されていた。
勝った立命の選手は大半が泣いていた。
(それを見てこっちも涙が浮かんだ)
この試合に人生をかけて戦うと宣言していた主将の田辺くんは男泣き。
DL仲里くんも大泣きしている。
2回生として関西を制覇したQBはあの伝説のQB東野選手以来20年ぶりとなる西山くん、彼も顔をうずめ泣いていた。
春からオフェンスの不調の責任をQBとして一身に背負ったプレッシャーは相当なものだっただろう。
TVに映る立命選手の涙はここまでくる道のりの険しさを物語っていたと思う。
本当にこの日までしんどかったと思う。
精神的にも肉体的にも相当追い詰めてここまでやってきたんだと思う。
去年負けて、この春はまさかの弱体ぶりを露呈し、マスコミも世間も誰も立命を優勝候補に挙げることはなかった。
それがここまでも強くなった。
今までの努力が報われた瞬間。
この努力も喜びもすべて関学という強い強いチームがいたからこそ。
負けた関学に涙はほとんどなかった。
負けた実感がその瞬間にはまだなかったのかもしれない。
しかしコメントを見て印象的だったのは、
関学副主将の木下くんの言葉、
「負けの怖さ、むなしさを知らなかった。負けた今、わかった。」
立命も関学に負け続けたからこそ強くなれたように、負けを知らなかった関学が負けを知った来年は更に一回り大きく強いチームになることは間違いない。
来年以降もこの両者の激闘がしばらく続くだろう。
そして勝った立命は、関西の代表として甲子園で必ず恐らく東日本代表となる早稲田を倒さなければならない。
春はベストメンバーで早稲田と戦い、0-24の完敗を喫した。
今年の早稲田は確かに強い。
しかしもうあの春の弱い立命ではない。
甲子園では早稲田を圧倒してもらいたい。
それが関学はじめ他の関西のチームに対しての立命の責任だと思う。
まずは11月29日に九州、東海、中四国代表の西南学院に勝つこと。
そして12月13日の甲子園ボウルに早稲田を倒し、学生王者になって、
最後の大一番1月3日のライスボウルで打倒社会人を目指して欲しい。
終わりに立命の選手、コーチ陣、そして支え続けた関係者の方の努力に敬意を表します。
そして観る側にもこれほどの感動を与えてくれたことに感謝します。
またこれだけ凄い試合を見せてくれた関学の選手、そして関係者の方々にも本当に感謝したいと思います。




























