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『乗り越えた壁は いつか自分を守る盾になる』






第69回アメリカンフットボール日本選手権
ライスボウル1月3日14:00kick off 東京ドーム

学生代表
立命館大学PANTHERS
vs
社会人代表
パナソニックIMPULSE


勝っても負けても田辺主将率いる今シーズンのチームの最後の試合でした。

最後の最後に社会人王者パナソニックに対してこれが立命のフットボールだというものを見せて欲しいと願っていた。


このチームの目標は「日本一」

勝てば日本で一番強いということが証明できる。

しかし、戦前の予想はパナが圧倒するだろうと言われていた。




結果は、



立命19-22パナソニック


日本一にはなれなかった。

接戦だろうが大敗だろうが勝負で言えば負けは負け。

「いい試合だった」という表現はしないでおこうと思う。

勝負しに行って負けたのだからいい試合も悪い試合もない。

ほんとに悔しい負けだった。


でも、

凄かった。

立命は強くなっていた。

関学戦から1ヶ月余りでほんとに成長した。

驚くほど強く成長した姿を最後に見せてくれた。

立命の「パワーフットボール」でパナソニックに果敢に立ち向かった。

外国人を加入させてどんどん強くなっている社会人に対して決して力負けしていなかった。

立命のフットボールを最後の最後に見せてくれた。




春のチーム状態はボロボロ。

7ヶ月前には全くオフェンスが機能せず苦しむ姿しか見えないチームだった。

そんな弱かった立命がライスボウルで素晴らしく成長したフットボールを見せた。

観てる人に勇気を与えてくれるチームになった。

「今年の立命は強かった」誰が見てもそう言えるチームになった。

相当な努力がなければここまでこれなかったことは想像に難くない。

ファンとして選手、スタッフ、コーチ陣、チーム関係者の方にほんと感謝しかありません。




このチームは日本人No.1RBとも言われるエース西村くんが真っ先に取り上げられがちだが、立命のパワーフットボールを支え続けた攻守のラインの頑張りを真っ先に評価したい。

社会人相手に全く負けていなかった。



OLの5人、遠藤くん、島野くん、斎藤くん、西くん、村田くんはエース西村くんを走らそうと必死に穴をこじあけようとし、体を張ってブロックし、またQB西山くんを守り続けサックを一つも許さなかった。

見事でした。

今年、共に2回生のTB西村くんとQB西山くんが大きく成長し、活躍できたのはこのOLがあったからこそ。

この秋オフェンスが得点を重ねることが出来たのはこのOL5人なしにはあり得ない。

学生No.1の素晴らしいOLユニットでした。






そして最強のDL。

田辺主将、仲里くん、大野くん、松原くん。

驚いた。

社会人相手に負けるどころか勝っていた。

震えがくるほど強かった。

この試合を観戦したDLやってる高校生は立命行きたいと思ったんじゃないだろうか。

それほど立命DLは強かった。

そして、

最後に同点を狙ったFGが外れ、時間は残り2秒。

立命の負けが限りなく100%に近づいた瞬間。

そんな場面でも田辺主将が最後まで行くぞと言わんばかりにDLのメンバーに何か声を掛け真っ先にセットした姿が印象的だった。

最後の最後、試合終了の笛が鳴るまで諦めない姿はまさしく今年の立命の取り組みを表していたと思う。

田辺主将がどんなチームを作ろうとし、また作り上げてきたのかを我々に教えてくれた印象に残るシーンだった。

田辺主将が率いた立命史上最強のDLと言いたい。



そのDLを中心とした立命ディフェンスは「アニマルリッツ」と呼ぶにふさわしかった。

LBの浦野くん、長谷川くん。

DBの奥田くん、奥野兄弟、八条くん、長尾くん、木村くん。

そしてローテーションで出てきたメンバー全員。

2列目3列目が早い寄りで全員で必死になって粘り強く止め続けた。

この試合は勝つ為にリスクを持って序盤からギャンブルやオンサイドや失敗すればディフェンスに負担のかかるゲームプランだった。

だが鍛え上げてきたスピードとパワーを存分に見せ、それでも社会人に劣る部分は魂のこもったタックルという最大の武器でディフェンスが粘って粘って辛抱した。

その気迫はスタンドまで十分伝わってきた。

みんなボロボロになって傷みまくってたのに足を引きずりながら何度も何度も立ち上がって挑んでいく姿はカッコ良すぎた。

改めてディフェンスコーディネーター池上コーチ率いる立命の守備システムは学生では一歩抜けてると思うし、ほんと凄いと思う。

しかしもっと凄いのは努力して努力してそれを実行している選手がほんと凄い。



印象に残った選手をあげていくとほんとキリがない。



今や押しも押されぬエースになった西村くんについてはもう何も言うことはないだろう。

ここで立ち止まることなく日本人史上最高のRBを目指して止まることなく努力を重ねていって欲しいと思う。



春はオフェンス散々な中でQBとして責任を一身に背負ったであろう西山くん。

このライスでの堂々としたクオーターバッキングを見て関学戦からこのライスまでの1ヶ月余りの間の成長にも驚かされた。

関学戦、ライスの2試合を通じて大器がようやく本格化した。

立命最後の攻撃シリーズ、残り1分切ってからのもう後がない4th downギャンブル。

プレッシャーを受けながら猪熊くんにパスを決めきった姿は立命の真のエースQBにふさわしいものだった。

最後の最後まで本気で勝てる気がしたのは西山くんの姿にイケる雰囲気をスタンドで感じたから。

そういう空気をまわりに感じさせるほどのQBに成長した。

まだ2回生。後2回ここに来るチャンスがある。



この日大活躍のWR猪熊くん。

40ヤード4.4秒台のスピードで元々抜群のポテンシャル持っていたが、これまでその高い能力の割に目立たなかった。

このライスボウルで一皮むけた気がする。

社会人トップレベルのDB辻選手やポーリー選手とマッチアップし勝っていた。

縦へのスピードはさすが。

完全に抜き去っていた。

40ヤードと54ヤードTDパスの長いの2つは彼らしさを存分に発揮した見事なプレーだった。

来シーズンは学生No.1のレシーバーになってくれるはず。




この日の立命のオフェンスは今後の大きな可能性を感じさせるものだった。

1年後、2年後には社会人にがっぷり四つで組んで押し切るフットボールを出来るかもしれないという可能性を感じさせた。

あくまで可能性ではあるが、若いオフェンスメンバーだけに今シーズンの努力を継続していけば不可能ではない。

この日ローテーションも含めメインで出場した下回生のオフェンスメンバー。

OL 西③、村田②
TE 吉永③、山下②、成田①
WR 猪熊③、宗村③、近江②、渡邊①
TB 西村②、森本③
FB 高橋③
QB 西山②、植村①

このメンバーが来シーズン残る。

しかも1、2回生が多い。

もっともっと強くなれるし、ならなきゃいけない。

もっともっと強くならないと社会人どころか関学にも勝てない。

関学が来シーズン間違いなく今シーズン以上に強くなってくることは100%間違いないわけだから。

立命、関学、このいずれもが社会人に勝てるだけのチームにレベルアップし、引っ張っていくことが関西学生アメフトの人気復興に繋がると思う。



そしてK栃尾くん。

この日の敗戦の責任を背負いこんでいるかもしれないが、そんなこと誰も思っていない。

負けた要因は他にいくらでもある。

このシーンだけがクローズアップされがちだがキック外したのは100ある負けた要因のうちの一つ、二つでしかない。

試合後の栃尾くんのコメントを見ると、
「あんなに信頼してくれる監督はいない。勝って胴上げしたかった。」

一方の米倉監督は、
「悔しかったらもっと練習しろ」と声を掛けたそうだ。

このコメントを見て米倉監督を見直したと言っては失礼かもしれないが、米倉監督のこの言葉を胸に栃尾くんはこれから一年間これまで以上に努力するだろう。

来シーズンの栃尾くんには相当期待したい。




それから今シーズン注目してずっと見ていた選手が一人。

ホルダーの4回生宇野くん。

彼は去年までQB登録の選手。

ケガもあり去年までロースターにも入っていなかったと思うがこの秋からホルダーで出場していた。

元々K栃尾くんが蹴る際のホルダーは去年まで吉田くんだったがこの秋から宇野くん。

当然どこかでFGフェイクで投げることも想定して宇野くんになったのだろう。

関大戦の試合前、宇野くんがアップが始まる前に何気にボールを投げる様子を見て、特に強く感じるものがあった。
「どっかで必ず投げる準備は出来てる」
そう思った。

この関大戦以降、特に関学戦、甲子園での早稲田戦とキックの度に宇野くんの動きから目が離せなくなりずっと注目していた。

関学戦、甲子園でもそういうシチュエーションは来なかった。

そして最後の試合となるライスボウル。

試合開始前、他の選手より早めにフィールドに出てきたH宇野くんとWR渡邊くんの元QB2人がキャッチボールをずっとしていた。

「今日2人とも絶対投げるんやろな」

そう思って2人がボールを投げ合う姿を眺めていた。

渡邊くんはこの日、見事にスペシャルプレーでパスを決めた。

宇野くんが投げるシチュエーションがやってくるのかどうかわからない。

でもあるかどうかわからないその1プレーの為に毎日毎日練習を繰り返していたに違いない。

宇野くんがそのプレーをする時は試合の行方を大きく左右する場面なのは間違いない。

もしかしたらそのプレーを見せることなく彼は引退するかもしれない。

そして、

第4Q
立命12-15パナソニック

立命が3点を追いかける展開で迎えた28ヤードFGトライのシーン。

絶対ここだと思った。

1人で「絶対投げる。TD狙え。」そう呟いてました。

しかし、ここでは投げず。

更に迎えた試合時間残り7秒での49ヤードFGトライ。

ここでも1人で「投げろ。投げろ。」と呟いてました。

ここぞという場面でたった一回しか見せることの出来ない彼が練習してきたプレーで同点ではなく逆転を狙って欲しいと思った。

個人的には同点引き分けで両者優勝より、一か八か学生が、立命が社会人を倒して日本一になることを強く望んでいた。

49ヤードFG不成功。

立命は負けた。

宇野くんは一回も投げることなく引退となった。

果たして宇野くんがどんなプレーを用意していたのかはわからない。

アメフトは準備のスポーツ。

用意して実行されないプレーなんて当たり前のように沢山あるだろう。

しかし、ここで準備していたプレーはチームに受け継がれ、いずれどこかで立命の勝利に貢献することになるだろう。

ホルダー専属となってチームを支え続けた彼もまた立命の今シーズン躍進を支えた一人なのは間違いないと思う。




この日を以って今シーズンは終わった。

本当に持てる力を出し切って頑張ったが負けは負け。

勝負に勝てなかったんだからまだまだ日本一を獲る力がなかったということ。

決して力を過信することなく、より以上の努力を重ねて立命史上最強のチームを作り上げて欲しい。

それがこの日で引退となる4回生への恩返し。

その可能性は充分ある。



この日引退となる4回生。

選手34名、スタッフ17名、計51名。

田辺主将、遠藤副主将、荒木副主将、白波瀬副主将の幹部が引っ張るほんと素晴らしい4回生でした。

去年、今年と今までになかった立命の姿を見せてくれた。

春苦しみながらも秋最後には強いチームに仕上げてくるというのは今までの立命には見られなかった姿。

去年の4回生が残したものを今年の4回生が引き継ぎより進化させたチームづくりがこの強い立命を復活させた。

試合に出場した選手、出場しなかった選手、そしてチームスタッフの4回生全員の力があったからここまで来れたはず。



関学に5年振りに勝った試合。

奥野くんのインターセプトに始まり、
西村くんの個人技が光った先制TD、
渡邊くんの93ヤードキックオフリターンTD、
西山くんから近江くんへのスローバックからの見事なTDパス、
西村くんの相手を突き放す30ヤードTDラン、
3rd down6からOLが前に押し込み西村くんが関学守備を突き破り勝利を決定付けた1st downを獲った瞬間、
そして迎えた勝利のカウントダウンの瞬間、

いづれも立命スタンドの歓声がもの凄かった。

今でも思い出すと鳥肌が立つ。

ファンも皆この4年間勝てずにいた悔しい思いをこのチームが歓喜に変えてくれた。

そんな最高の瞬間を共有させてくれたチームにはほんと感謝しかない。

外野で好き勝手言うことしか出来ないが、改めてこのチームを見続けて、立命のフットボールは最高だと思った。

関学には関学の、
立命には立命のフットボールがある。

立命は立命のフットボールを貫き究め続けて欲しい。





来シーズンは1人でも多くの人に立命のフットボールを知ってもらいたいと思う。

立命の「パワーフットボール」そのものだけではない。

プレーだけでなくサイドラインにも目を向けてもらえば立命のフットボールの素晴らしさがわかると思う。

サイドラインにこそ学生スポーツの素晴らしさが見てとれる。

技術だけでなく人間的にも成長して日本一のアメリカンフットボールチームを目指して頑張ってもらいたいと思う。

来シーズンも強い強い関学を倒して、

またこの東京ドームに戻ってきて更に進化した立命を見せてくれると期待してます。








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2015.12.13 13:05kick off
阪神甲子園球場 観衆3万3千

第70回甲子園ボウル
全日本大学アメリカンフットボール選手権決勝

立命館大学PANTHERS
vs
早稲田大学BIG BEARS


5年ぶり8回目の大学日本一を狙う立命と初の日本一を目指す早稲田の対戦。





春に行われた早稲田との交流戦では、立命はベストメンバーで挑みながら0-24で完敗。

しかしながらこの秋の立命の戦いぶりから見ても力的には立命優位と考えてよい。

この日の立命はスタメンWRの宗村くんをケガで欠いたのは痛かったが、それ以外は万全のコンディションとはいえないもののほぼベストのメンバーを揃えた。

また心配していたのが、木曜に行われた甲子園練習にエースTB西村くんの姿はなかったということ。

米倉監督いわく授業の為、甲子園練習には参加しなかったとのことだったが、普通なら授業休んで甲子園優先するだろうし、
「もしかしてケガしてるんちゃうの?」
と不安な気持ちになった。

甲子園ボウル当日、グランドにスタイルして現れアップを始めた西村くんの姿を確認して一安心した。

今や立命オフェンスは彼抜きにしては考えられないし、彼ありきのゲームプランといっても過言ではない。

そしてgameは始まった。





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立命セカンドシリーズで一気に攻め立て最後はTB長谷川くんの先制TD。


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ランの立命オフェンスに対してこの日も2DLで挑んできた早稲田ディフェンス。




3時間余りの激闘を繰り広げた末、大学王者が決まった。





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立命 28-27 早稲田

1点を争う素晴らしいgameだった。

アメフトを楽しむというには最高のgameだったと思うが、立命ファンとしては胃の痛くなるようなgameだった。

地力を考えれば立命が早稲田を圧倒してもおかしくなかったと思う。

だが最後の最後、残り3秒でのFGまで勝敗はもつれた。

ここまでgameがもつれたのは立命にミスがあったこともあるが早稲田が見事だったとしかいいようがない。

早稲田QBの政本くんの見事なロングパスと(ただしこれは立命ディフェンスにも問題あり)何よりも気迫のこもったスクランブルで好ゲインを連発され、立命ディフェンスは政本くんに完全に崩され、対応出来ていなかった。

だがそんな状況の中で相手の反則にも助けられたとはいえ、最後は相手に53ヤードという厳しい距離のFGトライの状況をつくり、1点を守り切った立命ディフェンスの粘りが勝利に結びついた。

関学戦に続く激闘。

終盤は互いに負傷者続出で満身創痍のなかで気力の勝負となった。




勝負は勝ってこそ、勝たなければ勝負に挑む意味はない。

勝ったものが強いのである。

そういう意味では勝ったことがこの日の全て。

厳しいgameを勝ちきった立命を評価したいし、また一つ成長したと思う。



エースTB西村くんはこの日は30回のキャリーでなんと2TDで219ヤードを稼いだ。

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70回を数える甲子園ボウルの長い歴史の中で219ヤードという数字は史上第3位の記録でラッシング200ヤード超えは史上4人目、23年ぶりの快挙。

文句なく学生アメフトにおける最高の名誉であるチャックミルズ杯と甲子園ボウル最優秀選手賞をW受賞。

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今年日本アメフト界で最もブレイクした男と言われ、まだ2回生ながら学生No1RBの称号どころか社会人まで含めても日本人No1RBと評価する声まであがっている。

ほんとにとんでもない選手が現れた。

わかっていても止められない突出した力を見せた。

関学鳥内監督にして歴代でも屈指のRBと言わしめた。

まだ2回生というのが末恐ろしい。

まだまだ伸びるだろう。



一方の早稲田で印象的だったのはQB政本くんともう一人、最後のFGは失敗してしまったが学生No1キッカーと言われる佐藤くん。

最後のFGの前にサイドラインで佐藤くんを呼び寄せ笑顔で送り出す早稲田の濱部監督、それに応え笑顔でフィールドに出ていった佐藤くんの姿が印象的で、そこに早稲田というチームの監督と選手の信頼関係が見てとれた。

しかし、この笑顔のわずか数十秒後にはフィールドで泣き崩れる佐藤くんの姿があった。

負けたら終わり。

そこから生まれる勝負への執着心、執念、ひたむきさ、必死さが観る者にも伝わってくるからこそ学生スポーツに魅かれる。




この日の勝利によって立命は1月3日のライスボウルへの出場権を手にした。

相手は王者富士通との激闘を制して社会人王者になったパナソニック。

立命黄金時代を支えたエースQB高田選手をはじめエースWR頓花選手など立命OBも多く、そういう意味でも非常に楽しみ。

特に高田選手は今シーズン限りで引退とも言われており、現役最後のgameで母校立命と日本一の座を賭けて戦えるというのは最高の舞台だろう。

現実に戦力から考えれば、学生相手なら圧倒出来た立命のパワーフットボールも社会人王者には相当厳しいだろう。

これまでのようにフィジカルで圧倒するような展開にはならない。

逆に圧倒されるかもしれない。

オフェンスもディフェンスも相手は立命の2枚も3枚も上手。

まともにいったら通用しないだろう。

だが、

それでも立命が今年貫いてきた「パワーフットボール」で真向勝負して欲しいと思う。

社会人にフィジカルで対抗しうる学生唯一のチームが立命だと思っている。

TB西村くん、DL仲里くんに代表される学生界では突出した立命の個の力がどこまで通用するのか。

立命が自信と信念をもってここまで鍛えあげたパワーとスピードが社会人王者にどこまで通用するのか見せてほしい。

立命の生命線である学生最強のラインの踏ん張りは必須。

しかし、OL、DLともに関学戦、早稲田戦でかなり傷んでおりライスまでにどこまで状態を回復できるかもカギになる。

そして日本アメフト界ではかなり高度な守備システムとも言われる伝統の立命ディフェンスが粘り強く守り切れるか。

このチームの最後を飾るlast gameはまさしく「BIG CHALLENGE」

春からは想像もつかないほど成長した今年のチームの最後にして最大の挑戦になる。

勝っても負けてもこのチームの最後の試合。

このチームが一年間目指してきたフットボールを貫き通して真正面からぶつかって勝負して欲しい。

ボコボコにやられる可能性も十分ある。

それでも果敢に立ち向かってもらいたい。

社会人圧倒的優位といわれる中で立命のパワーフットボールが今季最高の試合を見せてくれると信じている。

「アニマルリッツ」の華麗な復活を最後に見届けたい。






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2015.11.29 14:00kick off
王子スタジアム

立命館大学PANTHERS
vs
西南学院大学GREEN DOLPHINS






結果は、

立命48-17西南

立命が5年振りの甲子園ボウル出場を決めた。



最大のライバル関学との激闘からわずか一週間。

関学戦で選手もかなり傷んでいた為、コンディションを考慮してメンバーを大きく変更して挑んだ。

ただ、2本目3本目のメンバーが出てもさすが立命というところを見せて欲しかったが、イージーミスが目についた。

レシーバーはフリーで真正面のパスを落球したり、ディフェンスのタックルの甘さであったり精度の低いプレーが散見された。

甲子園もライスも学生リーグと違い、15分quarterになるため2本目の力量が勝負をわける展開になることも予想される。

この内容では日本一にはまだまだ遠い。

1本目のメンバー、特にレシーバー陣のスキルの高さは見せたが、見たかったのはスキルの高さより2本目3本目まで含めた立命のチーム全体としてのパワー、スピード、ファンダメンタルの高さ。


圧倒するどころか逆に西南学院に打倒関西の手応えを感じさせるゲームになってしまった。

とはいえ、九州代表の西南学院は想像していた以上の好チーム。

DLが踏ん張り、立命自慢のランオフェンスを自由にさせなかった。

特に前半は立命のランがほとんど出なかった。

関西優勝校に対して果敢に真っ向勝負を挑み、一歩も引かない戦う姿勢が素晴らしく好感の持てるチームだった。

今後まだまだ強くなれるチーム。

これからの西日本はこの九州の西南学院が引っ張っていくのではという雰囲気さえ感じさせた。

西南の躍進は、甲子園ボウルが関西関東の対戦から全国の大学にまでその出場の門戸を開いたからこそではないだろうか。

個人で目立ったのはオフェンスで独走TD2本奪う大活躍のWR岩永くん、そのスピードには目を見張るものがあった。

40ヤード4.48秒。

スピードなら学生でもトップクラス。

最後に76ヤードのTDパスを許し走られた際は、立命DBが追いつくどころか引き離されていた。


実はこの時、岩永くんに競り負けた立命DBは、個人的に注目している1回生DB安井くんだった。

春あたりのブログにもちょこちょこ彼のことには触れていたが、鳥羽高バスケ部出身のアメフト未経験者。

春初戦の名城大戦のアップ時の動き、クイックネスがズバ抜けていて目が留まった選手。

一目でわかるほど動きが俊敏。

彼がロースター入りしてたらアップの動きに是非注目してもらいたい。

まだまだDBとして経験は足りないが非常にポテンシャルが高い。

身体を作り、来季ローテーションメンバー、再来年はスターターになってくるのでは期待している。

「アスリートこそDB」と言われる立命DB陣でも将来かなり期待している選手。

この秋この試合が初のロースター入りで公式戦初出場。
(秋初戦の京大戦は観戦していないのでロースター入りしていなかったという想定のもと。)

しかし、この日の初ゲームで相手WRに自信のあるはずのスピードで負けた。

せっかくもらったチャンスだけに負けたのは悔しいだろう。

相手に直線スピードで40ヤード4.48とか凄いタイム叩かれたらそりゃ走り合いの競争では負ける。

でもこれからそういう選手とマッチアップして勝たなきゃいけない。

彼にとってはデビュー戦は悔しい結果かもしれないが、逆にこの負けが大きな財産になると思う。

これからの成長に大いに期待したい選手。

立命の1回生DBにはこの安井くんや近田くん、糸井くんをはじめ他にも楽しみな選手が多い。

彼らが4回生になった年の立命DB陣もまた強力だろうなと今から楽しみにしている。








この日2TDの活躍を見せたWR近江くん。



WR宗村くんも40ヤード近い独走を見せるなどこの日は目立っていた。









1回生TB藤岡くんのこのオープンへのランは後わずかでエンドゾーンに届かず。

しかし、この日は中央のランで突っ切って見事TDをあげた。

この日の立命TB陣はエース西村くん、長谷川くんは休みで森本くんとこの藤岡くん主体。









左から3人目#48DB安井くん、1人目#40近田くんの期待の1回生DB。




また他にもこの日6つ目のTDを奪ったのは2回生WR永見くん。

明石商業野球部出身の永見くんこれが初TD。

試合には出ていなかった1回生時からそのスピードには注目していた期待の選手。

この1本をキッカケに大きく成長してもらいたい。


このパスを投げた2回生QB道渕くん、この秋初gameだったが、持ち味であるパスを精度良くコントロールしエンドゾーン奥への永見くんへのTDパスを決めた。


さらにはシーズン終盤からゲームに出始めている2回生DLの木保くんはこの日はスターターで出場。

入学時より期待されていた大型DL、ポスト仲里として彼にも注目してます。




いよいよ2週間後は甲子園ボウル。

激闘を繰り広げた関学をはじめ関西はもちろん西日本全てのチームの為にも立命には勝つ責任がある。

対戦するのは東日本代表校となった早稲田。

春の交流戦ではベストメンバーで挑み、何も出来ずに0-24という完敗を喫した相手。

あれからいかに成長したかを聖地甲子園でみせたい。

先ずは甲子園で早稲田に勝たなければ日本一の道は閉ざされてしまうが、ライスに出場出来れば、相手は富士通かパナソニック。

いづれも立命OBが多数おり楽しみな対戦となる。

ライスで学生が勝ったのは2008年の立命が最後。

フィジカルで社会人に対抗できる学生チームは唯一立命だと思っている。
(戦術面においては関学には到底及ばないが)

フィジカルを武器に社会人にどこまで戦えるか見てみたい。

インサイドでは日本No.1とまで言われるほどに評価を高めたTB西村くん、圧倒的な破壊力を持つ学生No.1DT仲里くんあたりの個の力がどこまで通用するのか。


何が何でも甲子園で早稲田を倒して、1月3日に日本一を決める大舞台に立ってもらいたい。