廃プラ、焼却7割 主要都市調査 埋め立て限界
朝日新聞 071105
不燃ごみ」扱いされることの多かったプラスチックごみを「可燃ごみ」として
焼却処分する自治体が急増、政令指定都市、県庁所在地市合わせて
50の主要都市では7割にのぼっていることが朝日新聞社の調べでわかった。
背景には焼却処分に方向転換する東京23区同様、焼却炉の性能向上で
ダイオキシンなどの排出が抑制される一方、埋め立て用地の確保が困難に
なってきていることがある。
ただ、安易な焼却はごみ減量化への動きに水を差しかねないとの懸念もある。
(杉本裕明)
調べによると、プラスチックごみを焼却しているのは
青森、大阪、熊本など33市。
埋め立てが札幌、津、徳島、長崎など6市。
物によって焼却と埋め立てを併用しているのが千葉、神戸、山口など10市。
すべてリサイクルが鳥取市。
過去5年で前橋、新潟、大分など11市が焼却に変えた。
埋め立てだった東京23区は10月から一部を焼却、来年度全面実施する。
容器包装リサイクル法のもとでリサイクルしているのが32市あった。
環境省によると、
全国の市区町村の約4割がプラスチックごみを
「不燃ごみ」として収集しているが、
名古屋市のように「焼却不適物」として収集した後大半を燃やしている市もある。
実際に焼却している自治体の数はもっと多く、今後も増加しそうだ。
ただ、地元住民との約束などで焼却ができない自治体もある。
焼却処分を後押ししたのは02年のダイオキシン規制強化だ。
ダイオキシン発生抑制のために高温焼却が義務づけられ、
焼却炉の改修や新設が進んだ。
この結果、熱量が高く炉を傷めるとして埋め立て処分していた
プラスチックごみもやせるようになった。
一方で、埋め立て処分場が限界にきているのも事実だ。
さらに、環境省が05年5月、
自治体に通知した廃棄物処理法の基本方針も拍車をかけている。
「プラスチックごみは埋め立てを避け、焼却施設での発電など熱回収が適当」
との内容だ。
しかし、安易な焼却処分に警鐘を鳴らす意見もある。
倉阪秀史・千葉大准教授(環境政策)は
「燃やせばごみの一生は終わりになってしまう。埋め立てよりはまだいいが、
再使用やリサイクルして有効に活用した後、
燃やす以外に方法がなくなってからにすべきだ」と指摘。
ごみ減量化の動きにつながる政策を打ち出すことが先決、と主張する。
平成18年度プラスチック製容器包装の分別収集自治体数は941、全国の実施率は51.5%
環境省は「容器包装リサイクル法」に基づく市町村における平成18年度の
分別収集及び再商品化の実績を取りまとめた。
1.容器包装リサイクル法の対象となる各品目の市町村分別収集量の合計量
及び再商品化量の合計量は、それぞれ281万トン及び273万トンで、
前年度と比べ微増となっている。
2.各品目の分別収集量及び再商品化量は、特にペットボトル、
プラスチック製容器包装及び紙製容器包装については、増加がみられる。
他方、スチール製容器、アルミ製容器及び白色トレイにおいて前年度に比べ
減少している。
3.全市町村数に対する分別収集実施市町村数の割合は、
平成12年度に対象品目となったプラスチック製容器包装及び紙製容器包装
がその他の品目と比べてまだ低い状況である。
今後とも分別収集計画に基づく市町村の取組状況を注視しつつ、
引き続き制度の円滑な実施に努める。
などとしている。
なお、詳細は http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=9004
添付資料 別添図表 [PDF 175KB]
●2007年3月末時点の全国の全市町村数、東京23区を入れて1827のうち、
現在941(2006年)の自治体がプラスチック製容器包装を分別収集していますが、
その他の自治体は焼却や埋め立て処理をしています。
問題の多い容リ法ですが、
プラスチック製容器包装の焼却や埋立を止めて資源化をすることが先決です。
●まだ、分別収集をしていない自治体(特に都市部)に住んでいる
皆さん、状況をお知らせください。
プラスチック製容器包装に関するご質問・ご意見もお寄せください。
プラスチック製容器包装は燃やさないで資源化を!
●プラスチック製容器包装の資源化を進めています。
参考資料として
自治体がプラスチック製容器包装の分別収集をしているかどうか
一目で分かる「自治体別一覧表」と「塗り分け地図」を作成しました。
「自治体別一覧表」
http://www.citizens-i.org/gomi0/2005-pura-jititaibetu.xls
2005年度のデータです。
プラスチック製容器包装を分別収集している自治体は「○」
そうでない(焼却、または埋め立て処理)自治体は「×」
(注1)容リ法ルートではなく独自でリサイクルしている自治体や
計画しているが実施していない自治体も含まれています。
(注2)05年度のデータなので、06年度以降に分別を始めた自治体は×です。
「塗り分け日本地図」
http://www.citizens-i.org/gomi0/pdf/map.pdf
分別収集ー青色、なしー赤、色分けをしました。
●まだ、分別収集をしていない自治体(特に都市部)に住んでいる
皆さん、状況をお知らせください。
プラスチック製容器包装に関するご質問・ご意見もお寄せください。
全国約1800自治体のうち、現在966(2006年)の
自治体がプラスチック製容器包装を分別収集していますが、
その他の自治体は焼却や埋め立て処理をしています。
問題の多い容リ法ですが、
プラスチック製容器包装の焼却や埋立を止めて資源化をすることが先決です。