不自由である事と、不幸である事はイコールじゃない! | 青い柳の樹のように  - counselor's blog -

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名古屋の老舗カウンセリングルーム「アンフィニ」の代表カウンセラーの青柳と申します。
少しでも多くの人にカウンセリングや心に関心を持つ機会になって頂ければという願いを込めたブログです。
皆様の生活に身近に感じられ「気づき」になれますよう。

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心理カウンセラーと心理学を身近にするブログです。
皆さん、本日の心の天気はいかがですか(^^

さて、今回は「哀れみ」について。

皆さんは、どんなことが不幸だと思いますか?

自分自身はどうですか?

 

【哀れみ】…人の苦しみや悲しみに、深く同情すること。 

 

ときとして、人は人を見て哀れみます。

もちろん、それは優しさからくる気持ちであることは多いのですが、

ときどきズレてしまうこともあります。

 

どんなときに「哀れみ」の情を持ちますか?

どんな人に「哀れみ」の情を持ちますか?

 

殆どの場合…。

 

自分に普通にあるものが無い人に対して。

自分より劣悪な環境や状態にある人に対して。

自分より心身が不自由そうな人に対して。

 

『最強のふたり』という、実話を基にした映画があります。

大富豪で首から下が麻痺している、知的なフィリップと、

スラム街で育った貧困層の移民で、がさつなドリスの物語です。

 

 

フィリップの介護者を選ぶ面接から始まるのですが、

ドリスはハローワークの受給者証明のためだけに、

就職する気もなく行ったのでした。

 

他のエキスパートは口々に言います。

「障碍者の介護の経験は…。」

特別な経験をもっていると。

 

しかし、フィリップは、

敢えてドリスを選ぶのでした。

 

ドリスはフィリップを"障碍者"として哀れむことなく接し、

やがてこの二人には、固い絆が生まれます。

それは平等な"人と人"である関係でした。

 

だから、こんな会話があるのです。

フィリップ「そのチョコスナックを口に入れてくれ。」

ドリス「え?これは健常者用だからダメだ。」

フィリップ「…」

ドリス「ジョーダンだってw」

 

フィリップ自身も、自分を対等に扱っているからこそ、

この会話をしても、成り立つのではないでしょうか。

 

『鋼の錬金術師』という漫画でも、

鎧の身体になってしまった、弟のアルのこんな言葉があります。

 

不自由である事と、不幸である事はイコールじゃない!

 哀れに思われるいわれは無いよ!」

 

 

誰かに対して、「哀れ」に感じる気持ちは、

表現によっては、相手を対等にみなさないように感じさせてしまったり、

自分自身も、"下"に見ているような感じになる危険性があります。

 

自由でも、不幸な人はいます。

他者から見れば恵まれていても、不幸な人はいます。

目が見えても、ご飯が食べれても、自由に歩けても、不幸な人は不幸です。

 

「地獄極楽胸三寸」というように、

幸か不幸かは、その人の胸の内にあるのです。

 

自分で自分を可哀そうにして、哀れまれたい人。

自分で自分を受け入れて、対等でいたい人。

状況や場合に寄らないのです。

 

哀れ≠不幸

 

ということを知ったうえで、人と人が、

寄り添いや関りができるといいですよね。虹



いつも有難うございます。

相談できないときはアンフィニへ!

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