自分の劣等感を子供で解消しようとする母親は愛か狂気か? | 青い柳の樹のように  - counselor's blog -

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名古屋の老舗カウンセリングルーム「アンフィニ」の代表カウンセラーの青柳と申します。
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心理カウンセラーと心理学を身近にするブログです。
皆さん、本日の心の天気はいかがですか(^^

さて、今回は「教育虐待」について。

皆さんは、どんな教育を親にされましたか?

どんな印象が強いでしょうか?

 

人が判断することや、価値観というのは、

人それぞれ違うように、

親が子に施す教育や指針もまた、人それぞれです。

 

自由に放任主義の親。

過干渉で教育熱心な親。

好奇心を提供してくれる親。

自分の感情優位の親。

 

親というのは、ときどき、

自分が子供の頃して欲しかったことを子供で解消したり、

自分の劣等感を子供で埋めようとすることがあります。

 

『滋賀母親殺人事件』では、「教育虐待」という言葉が目立ちました。

2018年1月、桐生のぞみ被告(当時31歳)は、

就寝中の母親を殺害し、のこぎりで死体をバラバラにして遺棄しました。

懲役10年の判決が出た事件です。

 

ここだけを見ると、なんということを…と思うかもしれませんが、

桐生のぞみ被告には、同情するほどの「教育虐待」が起きていたのです。

 

・母親は高卒であることを劣等感コンプレックスにしていた。

・娘(桐生のぞみ)に対して、医者になるように強く言い聞かせる。

・小学校高学年から母親と2人暮らし。

・国立大学医学部に落ちたが、親戚に対して合格したと隠す。

・携帯電話は取り上げられる。

・入浴も一緒に入って見張られる。

・9年間浪人させられる。

・スマホを持っていたことがバレると壊される。

・家出をしても探偵を雇って連れ戻される。

・看護師になった娘に「死んでくれ!」「あんたに不幸にされた!」と罵倒が続く。

 

もう…めちゃくちゃですよね。

自分が壊れるか、母親を殺すかの限界だったのではないでしょうか。

親が教育を施すということは、

一見善行のようですが、度が過ぎれば悪行です。

「教育虐待」のチェック項目例です。

 

□習い事を親の意思で辞めさせない

□親の意向に反する子供の意見は聞かない

□友達付き合いを制限する

□兄弟や友達と比較して叱咤する

□テストは満点以外は否定する

□人格否定や存在否定をする

□努力などのプロセスを賞賛しない

□教育や生育の金銭的負担を子供に罵倒する

□親の気分で教育のさじ加減が変わる

 

子供にとって、親は価値観の判断基準であり、

世界の中心にいる存在です。

その影響は大人になっても残り続けるほどのものです。

 

親と、子供は別の人間です。

それを親自身が分かっていないと、

子供を自分の何かを解消する対象に、当然のこととしてしまうのです。虹

 

 

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