あそこ治安よくないってさ…で？

さて、今回は「利用可能性ヒューリスティック」について。

皆さんは、「あの地域って治安よくないよ。」

とか、聞いたことありますか？

でも実際に、その地域の物騒なニュースを

バンバン聞いたことはないと思います。

心理学で「ヒューリスティック」という言葉があります。

無意識に使っている「手がかり」や「法則」をいいます。

いわば"経験則"のようなものです。

"経験則"によって、ものごとを判断することがほとんどですが、

では経験則は「正確」かといわれれば、

どちらかと言えば「満足」によっているでしょう。

例えば、犬に噛まれた人は、

犬が恐いという"経験則"によって感情が生まれ、

犬を避けるという行動をとりますよね。

記憶にパッと浮かぶようなことは、

非合理であったとしても、判断材料になってしまうのです。

私たちはワイドショーの報道や、インターネットニュースの記事によって、

ネガティブな情報に触れることが多いです。

子供の誘拐事件を見れば、子供のひとり歩きが心配になります。

飛行機事故を見れば、その航空会社の飛行機を避けたくなります。

サメが海水浴場に現れた映像を見れば、海水浴が怖くなる人もいるでしょう。

ある意味、人間が命にかかわることでいえば、

殺人事件よりも、飛行機や交通事故よりも、

圧倒的に多いのは自殺です。

それだけ「ストレス」というものは、目に見えませんが、

人の命に大きく関わるものなのです。

なのに現代人は、積極的にストレスを摂取しているように見えますよね。

話しが逸れましたが、経験則は満足感によって判断が鈍るのでご注意を。

いつも有難うございます。

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