東京・大阪・名古屋の中学受験国語専門塾
パワー読解新宿・大阪国語
今津です。
新宿で書いています。
学校などの教育現場にデジタル機器が入ってきて久しいです。
PCやタブレットが生徒の前に置かれているのは当たり前。
黒板の横には電子黒板があったり、宿題の提出や先生からの指示なんかはPCやタブレットを通じて行われているのが普通となりました。
塾においても、いい先生のいい授業を聞くのに必死になって通っていた人も多いですが、今やそれらは映像に取って代わられて久しいです。
わざわざリアル授業を聞く意味はあまりありません。
必要なときに、必要なところをいくらでもチェックできるのが映像のよいところです。
さらに、YouTubeで上手な授業を展開している人もたくさんいます。映像授業にコストを支払って受ける意味すらどうなんだと思ってしまいます。
そのように、いつでもどこでも良い授業を受けることはデジタル機器の強みなのですが、記憶するとなるとどうでしょうか。
意味もわからず黙々と丸暗記するというのはさすがに今ではなくなりましたが、だからと言って暗記することがなくなりはしません。
勉強をしたり何かを理解するのに、ある程度の知識が必要です。
その知識は時として暗記しておいたり、意図的に記憶に残す作業が必要となります。
記憶に残りやすくするために、以前なら紙と鉛筆しかありませんでした。
今はそれに加えてデジタル機器が存在します。
では、紙とデジタル機器のどちらが記憶に有利なのでしょうか。
ここからは読売新聞の6月4日付記事に興味深い文章がありまし
たので、それを参考にしながら書いてまいります。
富山大学の山田正明准教授らの研究グループは、コロナ禍でオンライン学習が増えた2022年4月~5月にかけて、富山大医学部や薬学部の学生939人を対象に研究を実施しました。
その結果によると、「記憶」と「集中」という点においては、デジタル機器よりも紙のほうがよいと答えた学生が、全体の7割を超えました。
一方、「わかりやすさ」については、紙もデジタル機器も同等だったようです。
山田先生によると、「わかりやすさ」でデジタル機器が優位になる理由は、検索が短時間で済むことや音声で語学が学べることなどが挙げられるということです。
深い学びにつながる記憶・集中という分野では紙による学習が望ましいと山田先生は見解を述べています。
目の疲労については、8割の学生が「デジタルの方が悪い」と回答していました。
山田先生は「小中学校でもデジタル機器の活用が勧められているが、使用時間を限定し、紙の学習を中心にするべきだ」とお話しなさっています。
そういえば以前、文章を読んで記憶に残るのは紙媒体か、デジタル機器のどちらかなのかについて取り上げてここで書いたことがあります。
実は、紙媒体のほうが記憶に残りやすいのです。
どうしてそうなるのかはワタクシはわかりません。
明確な理由づけをしている文章をいまだに読んだことがないのですが、確かに経験則的なことを言うと、紙媒体のほうが圧倒的に記憶に残ります。
だからといって、100%紙で勉強するのはあまりに効率が悪すぎます。
どちらか片方に完全に移行するのではなく、記憶に残す作業については紙媒体、調べものをしたり授業を見るときはデジタル機器、という使い分けが必要だと思われます。
読書について、ワタクシは紙でもデジタルでもどちらでもいいと思っています。
ワタクシの教室では紙なのですが、これは紙のほうが業務上いろいろと便利なだけに過ぎません。また、パワー速読のトレーニングを行う場合、今の時点では紙媒体のほうが指導しやすいということもあります。(将来的にそうではなくなるかもしれませんが)
デジタル機器のほうが読書がしやすい方はデジタル機器で行っていただいてもまったく差し支えありません。
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