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今津です。

新宿で書いています。

 

 

「赤本」ご存じでしょうか。

大学受験のときに使った、あの入試の過去問題の本です。

表紙が赤いから赤本と呼ばれています。

その赤本が創刊70年を迎え、このたび表紙デザインを新たにするという記事が朝日新聞4月30日付記事でありました。

ここの出版元、世界思想社教学社といいます。

通称「教学社」です。

昔からあるものですから、みなさま方も馴染みのある本でしょう。

ところが、最近、高校生から「威圧感がある」「いかめしい」という声が上がっていてなんだかマイナスイメージが漂っているっぽいのです。

そこで、教学社さんは淡いパステルカラーを入れたり、文字のフォントを小さくしたりして、表紙デザインをリニューアルしたそうです。

また、過去数年分の問題か掲載されていることもあって分厚いのですが、目的のページにたどりつきにくいという声があったため、英和辞典のようなインデックスがつきました。

教学社さんは京都の会社です。

1948年に京都大の前ではじめた貸本業が祖業です。

それからほどなく学術書の出版をはじめたのですがなかなか軌道に乗らず、本業を支える副業として高校生向けの教育図書の出版をしていました。

1954年に赤本がはじめて出版されました。

入試問題はツテを頼って入手し、京都大・大阪市立大(現在の大阪公立大)・神戸大・同志社大・立命館大の赤本を出したのです。

ちなみに東京大は1961年、早稲田大や慶応義塾大は1965年から登場しました。

現在、教学社さんに現存する最古の赤本は1957年版の京都大です。

現在のように解説はなく、正答のほかに論述問題などには解答を導くヒントが添えられていました。

そして、当時の「赤本」は赤色でなく、えんじ色で、その後緑色や紫色など、色は統一されていませんでした。

その後、1965年にオレンジ色に統一され、赤になったのは1986年からです。

そういえば、ワタクシが高校1年生だった1986年、確かに高校の進路指導室や図書館にあった「赤本」はオレンジ色っぽかったです。真っ赤ではありませんでした。

ここでちょっとした豆知識。



【赤本を出版する基準】

赤本は、すべての大学のものを扱っているわけではありません。

教学社では「志願者が入学定員を上回る大学」という基準を設けており、それに基づいて出版する大学を決めています。

1964年で100点、1990年で500点、2023年には378大学555点を出版しています。

大学数と出版点数が違うのは、同じ大学で学部ごとに出版しているなどのためです。



【編集部では長年「赤本」とは呼んでいなかった】

世間一般では「赤本」の名前で親しまれてきましたが、編集部では「赤本」と呼んでいませんでした。

赤本の正式名称は「大学入試シリーズ」であるため、それを略して「大入(だいにゅう)」と呼んでいました。

これは、江戸時代に風紀を乱すなどとして規制された「黄表紙」という低俗な本があったのですが、それと同様に「赤本」も低俗な本という意味合いがあり、創業者は「赤本」と呼ばれることをよく思っていなかったようです。



【1954年発行の赤本を教学社さんが血眼で探しています】

「京大入試」「市立大・神大入試」「同志社・立命館入試」の各本が赤本の創刊号なのですが、教学社さんの元には残念ながら現存していません。

これらは当時数百部程度しか出版していず、この本を使って大学入試の準備をした人たちは87歳前後です。

終戦から10年程度しか経っていない当時、紙は貴重品で、売れ残った本は表紙を外して新しい入試問題を付け足して再び出版していたようです。

もしも、ひいおじいちゃんの所持品もしくは遺品で、当時の「赤本」が見つかった場合は、ぜひ教学社さんへご連絡ください。



【中学入試・高校入試の「赤本」は教学社さんが発行元ではありません】

関西地区において、中学入試・高校入試の「赤本」が広く使われています。

が、これらは大学入試の赤本を発行している教学社さんとはまったく別の出版社さんが発行しています。

「英俊社」さんといい、こちらは大阪市西区にある会社です。

表紙も、赤色だという点については教学社の赤本と同じなのですが、デザインなどはよく見るとまったく違います。



【古い赤本は高く売れる】

これはワタクシたちのような塾屋では常識なのですが、10年前や20年前の赤本はフリマサイト等で高く売れます。

ブック●フに持って行っても値段はおそらくつかないです。ブック●フなどの本屋さんは、通常本そのものの価値ではなく、あくまで発行年などで基本的な値段がつくためです。



 

 

【お知らせ】

ワタクシ、新宿と大阪・十三を行ったり来たりしております。が、ときどき名古屋の教室にも顔を出して指導をすることにしました。
 

次回は2024年6月1日(土)午後6時~

 

お待ちしております。



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