もう気がつけば10月も半ばに差し掛かる。
娘が子宮頸がんワクチンの被害にあって、もうすぐ丸5年になる。19日がその日だ。
私のブログも丸5年になる。
この被害を誰かに記録として伝えたかった。
気に留めてもらいたかった。
この苦しみを吐き出せる場所も欲しかった。
怒りを沈める場所も必要だった。
色んな思いが重なって、今も続けている。
この綴った中に、私がいる。
そして、あの時の娘がいる。
初めのころの状況からしたら、色々嘆いている今だとしても、状況はとてもいい。
あのころは、死を意識していたから。
死神から、命の炎を吹き消されるような危うい時間をもたらされ、ギリギリと受け入れなければならないような時間が長かった。
ちょっとやそっとの苦しみなんかじゃない。
誰も助けてくれない。
誰も娘を救えない。
井戸に落ちたまま、這い上がれないようだった。
溺れている瀕死の娘を抱えながら、爪をはがしてでも、もがいて這い出してゆきたいのに、それが出来ず、もがきながら泣くだけだった。
無力だった。
思い出すだけでも、涙が出る。
「命があったから良かった」
では済まされない時間は、今も流れている。
何度も、何度も書いた。
それでも、私の枯渇する心は今も満たされない。
被害に遭うという事が、どんなに貶められることかを、肌で、耳で、目で感じ、理解した。
それを一番傍観するのが国という事も。
それでも、負けないんだ。
絶対に。
何度だって立ち上がって、最善を尽くす。
もう騙されはしない。
一度騙されただけで、ここまで命を崖っぷちに寄り切られたのだから。
娘に起こった事は、真実でしかない。
誰も変えることが出来ない。
でもね、これからの事は変えられる。
どんなに時間がかかろうと。