まとまりのないブログ -25ページ目

ゲームも読書も違いはない

NYから一時帰国中の甥っ子。いわゆる現代っ子的な小学生で、暇さえあればニンテンドーDSだとか、PSPだとかで遊んでいるイメージ。それがどうしたことかこの夏から、見れば2回に1回くらいDSではなく、 nook (米国大手書店チェーン、バーンズ&ノーブル社の提供する電子書籍端末)で読書を楽しんでいる。


あまりに熱中していて、親が声を掛けても気付かないこともモグモグ。



あっちにもこっちにも夢中な彼に、「ゲームと読書、どっちが面白いの?」という質問をすると、



「ゲームも読書も違いはないよ」



と返ってくる。同じくらい面白いという意味かと思いきや、そうではなく、“ゲームも読書もボーダーがない”という意味らしい。まさに、今のゲーム業界、IT業界、出版業界、遊興業界、あまたの大人たちが鎬を削っている人びとの「時間」の奪い合いを象徴するような一言におじさんは驚いた。



彼は、感覚で本質を得ていると思う。



大人たちは業界という見えない境界線(ボーダー)を作り、さらにその業界内の優劣に視点がいきがちあせる



佃煮屋だって、他の佃煮屋さんと争ったって仕方ない。洋菓子店や和菓子店やもっともっと広い世界と接続した中で勝ち残らないといけない。





電子書籍にハマりたいのにハマれない理由。

先日、東京ビックサイトで催されたブックフェアに併催された、電子出版EXPO。


もの凄い盛り上がりだったなー。昇りエスカレーター(エレベーター?)アップという成長産業の熱気と興奮が感じられた。一方の、伝統的なアナログの本がメインの元祖ブックフェアといえば、元気ない感じガクリ


なんとも、アナログか電子かで、こうも空気が違うものかと思い知らされた。実際、人口密度の違いによって、クーラーの風の通りに差が出来てたけどね(笑)。


ところで、空気感だけ見れば、完全に世の中、電子書籍に向かっているようだが、果たして現実の生活で実感することがないのはどうしたことだろう。


電子書籍に、少なからぬ興味を持って Kindle に自炊したファイルを入れてみたり、iPad で電子雑誌を読んでみたり。ただどれも長続きしていない。


コンテンツ(ソフト)の問題?

ビューワー(アプリケーション)の問題?

端末(ハード)の問題?

流通の問題?

法律・制度の問題?


EXPOでも電子書籍に関わる各分野においての開発はかなりのレベルまで高まっているように感じたが、その全てが独立していて、横串を通したような製品は存在していない。まとめ役も見当たらない。


じゃあ、一社垂直統合で、ハードからアプリから流通からコンテンツの仕入れまで、全てをやりきってしまうアップルや Amazon など黒船と呼ばれる米国企業に似た動きはどうかといえば、日本企業を見渡して見て、出来そうなのは大手家電メーカーくらいかな、と。


けれど、何故かそのハードを扱う家電メーカーが、革新的な読書端末を打ち出せずにいる。何か見えない足かせでもはめているんじゃないかと思うくらい。ハード開発を強みにしているはずの家電メーカーが読書端末を作れていない。


原因は、いくつか考えられるけれど、一番の根っこは、文字だけで完結した読書市場に限ってしまうとパイが小さ過ぎると考てるところ。この発想がそもそも大きな間違いで、結果、動画や音楽を組み込める“リッチコンテンツ”への比重を重く考え過ぎ、iPad まがいの総合タブレット端末にしてしまっている。


パッと見の派手さから、社内プレゼンとかでもリッチコンテンツが未来っぽいという分かりやすさで評価を受け、じっくり文字を追いながら想像を膨らませ、知的興奮を得る個人集約的な読書体験は地味だし、液晶タブレットの一部機能でカバーできるしで、あんま考えなくていいじゃん。ってなことになっているんだろう。(どう考えてもじっくり読書する端末にはなっていないのに!)


もしかしたら、電子ペーパーといった読書専用端末に関わる(実は根幹の)技術開発部門が、社内やグループ会社内で日陰的な扱いをされていて、経営陣へのアピール不足や、グループ内でのコラボレーションを図れていないとか、そんなことなんだと思う(勝手な推測だけど)。



活字で楽しんでいる読書を、未来の人は全て動画や自動音声読み上げ機能に取って換えるとでも考えているんだろうか。いや、そもそも普段から本を読んでいない人たちが最終意思決定しているのかも。それだったら、動画再生のできる iPad に興奮して液晶タブレットを作りたくなるのも納得できる。


10年後の文庫本を全て電子書籍がかっさらうチャンスを、このままだとダラダラと紙と電子が併存する可能性も出てくる。すごい勿体ない。



ちなみに、コンテンツホルダー側の対応はどうかと言うと、これはまた色んな思惑が交錯しているよう。この点に関しての私見も述べたいけれど、あまりに深く切り込み過ぎちゃいそうだから(笑)、それはまた時を改めて。




100歳まで生きる準備 -メンテナンス

平均寿命というのは、詳しくは分からないけれど、多分、私が思うに、


(今年死んだ人の) 年齢の合計 ÷ 人数


ではないかな、と。であれば、今年の平均寿命が80歳そこそこだったとしても、私が事故や大病などなく無事に天寿を全うする頃は80歳どころか、90歳とか、100歳とかになってるんじゃないかと思います。


ってことは、残り人生あと70年くらいを想定しておかなければなりません。



余生70年を考える上で大事なのは、経済力と健康。健康診断は元より、視力だとか歯だとか、QOLに直結する部分はメンテナンスをしっかりしておく必要があると私は思います。(ちなみに身体はDNAを運ぶビークル(乗り物)という、冷めた視点を持っているのも確かだけど。)


先日、歯石を取りに歯医者に行ったところ、歯医者に、


「80歳で歯が沢山残ってる人はいますが、皆さんとても歯並びがいい方ばかりです。」


と言っていました。これは逆説的な話で、歯並びが悪いと、そこに歯石などが溜まりやすく、結果、80歳とかになる前に歯が抜けてしまう。という意味です。歯石取りも大事だけど、歯並びというメンテナンスも重要かも。。



ってか、その前に虫歯治療中・・・


(レントゲン原子力の結果、前歯の付け根に膿か何かで空洞が出来ているのを発見ひらめき電球。歯の裏から穴を開けてシャコシャコ洗浄刷毛。。数か月で空洞部分は自然に再生するそうです。すげええ゛!




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