自画自賛のすすめ
自画自賛を忘れて久しい。
いつから自画自賛をしなくなったのだろう。社会人になって間もなくであったろうか。いつの間にか「自分は、これが得意なんです。」と、胸を張って言うことを、(恰好悪い)だとか、(世の中分かってない)などと、厚顔無恥の象徴のようにとらえるようになり、結果、謙虚でいることが美徳なのだと悟るに至った。
だが、実はその真意は別にあるのではないだろうか。
自画自賛には、
・他人からの評価のハードルを上げ
・失敗が、もろに他人からの嘲笑につながるリスク
につながる側面がある。我々は単に、そのリスクを「怖れる」が故に自画自賛を忌み嫌っているのではなかろうか。
自画自賛は、自分自身や、自分の所属する組織、関係するブランド、商品など、褒める対象の当事者であることが絶対条件である。当事者だけが感じたり、知っている、コンプレックスや、足りないところに、あえて目をつぶり褒めちぎることは、案外難しい。
長らく実行しないでいると、自画自賛したくても出来ない人間に凝り固まってしまいがちだ。
仕事をする上で(仕事を探すときですらそうなのだが)、自分自身や、自分の売り出したい商品を褒めることが求められる状況を迎えた時に、普段、謙虚でい続けていると、この壁を乗り越えるのに抵抗を感じ、打ち克てなくなってしまう。
さらに問題なのは、自画自賛の持つリスクの反面である「チャンス」を逃す点だ。
「自分は、これが出来ます。そんじょそこらのレベルじゃありません!」
と、たとえ身の回りの狭い世界だったとしても世間の注目を引き、失敗した時の嘲笑というリスクを乗り越え、成功を掴むことができれば、もしかしたら一つ上のステージに上がれるかも知れない。このチャンスという打席に立てるか否かは、自画自賛力に掛かっている。
実力がなくては、打席に立っても打つことは出来ない。しかし、いつまでもリスクを恐れ、安心安全な謙虚でばかりいては打席にすら立つことはできない。
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私は、2012年が30代の勝負処だと感じている。だから常に小さなことから大きなことまで意識的に自画自賛していこうと考えている。狼少年のように誰も振り向いてくれなくなっては困るけれど(笑)、自画自賛体質を保ち、しかるべき相手に自らのセールス・ポイントを伝え、得た機会は無駄にしないよう全力で実現していく。
そんな年にしようと考えている。
お金の話
1)使う 2)あげる 3)失う
上段は、増やすほうで全て大事。下段は減らすほうだけれど、全てが悪いわけではない。
例えば、
「使う」は、家賃、食費、養育費、交際費、無駄遣い、浪費、など。
「あげる」は、贈答、プレゼント、寄付など。
「失う」は、投資の損失や失敗、カジノの損失など。
それぞれの研究と学びが肝要。