「変化」第18節A宮崎戦(後編②) | がめがま。

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仕方のないブログです。お許しを~。

讃岐は右からのCK。

ここを耐えた宮崎。懸命にクリアするとこぼれ球を拾ったのは楠大樹!

 

海原を泳ぐ鮫のような楠のドリブル!

なんとか吉田源太郎が止め、楠のファウルが取られた。

 

実に危険な香りのするドリブルスピードだった。

 


 

讃岐は今村勇介のゴールキックを赤星魁麻がヘッドで落とす。これを深港壮一郎が拾って左サイドの吉田源太郎へ展開。


げんたろーは またもドリブルで宮崎に襲いかかる!

 

しかしげんたろーは倒されてしまう。

ん???

笛は鳴らない、ノーファウルか!?

 

こぼれたボールをCBの黒木謙吾がクリアする。

 

このボールを奈良坂巧がヘッドで押し返し、江口直生&吉田陣平のVOコンビで繋いで前進。


一度は遠藤光にボールを奪われたが江口直生が奪回に成功、吉田陣平から森勇人に繋いで森がシュート!

 

しかしこれは枠を外れた。

 

 

 

讃岐はペースを譲らない。

宗近慧のロングパスを冨永虹七がPA内で収め、左サイドの吉田源太郎へ展開。げんたろーへクロス!

 

しかし宮崎も跳ね返す。

 

このこぼれ球に…

 

吉田陣平が佐賀で磨いたアームストロング砲ーっ!

 

宮崎のシュートブロックにまるでシュートがめり込んだように刺さる!

 

ここを耐えた宮崎、こぼれ球を拾った力安祥伍からスルーパスが出るっ!


………!?マズいぞ!

 

これを受けて左SHの井上怜が全力疾走!

ラインを高くしていた讃岐の最終ラインがちぎられた!!

 

 

並走しているのはかつてJ参入に貢献した水永翔馬を彷彿とさせるエース・橋本啓吾!

 

 

井上はその橋本目掛けて横パスを発射!

 

あーっと、しかしこれは橋本に合わない!

 

 

いや…違う!


橋本を狙っていた訳じゃない、後方から走り込んできた…


音もなく鮫が来たっ!!楠大樹だっ!!

 

 

狙い澄ましたシュートぉ!!

 

 

 

 

………!?


 

 

 

いまむーーー!!

 

華麗な讃岐の動く城!

防いだ防いだ今村勇介ーーーっ!!

 

 

 

ピンチを脱した讃岐は86分、吉田源太郎がファウルで倒されFKを獲得。江口直生の蹴ったボールを青木心が弾き出してCKとなる。

しかしエグさまにしては珍しくミスキック。そのままゴールキックとなった。

 

 

 

その後試合は膠着状態、このままドローで終了なのか…そう思われた矢先のことだった。


89分、左サイドから攻撃しようとボールを動かしていた宮崎だが、一旦後方に下げる。

 

ここで代健司が思い切ってロングパスを放つ。

 

 

あぁ、何となく宗近慧が収めてくれそうだな…と見ていたが、ボールには回転がかかっている?

 

 

ムネチの後方で跳ねたボールはトントントンと左SHの井上怜に近づいていくぞ………!!

 

 

ボールを収めた井上怜!

 

 

遂にPA内に侵入すると中央へと舵を切る!

ムネチと1vs1だ!

 

 

ん???

 

ムネチは思わず手で引っ張って井上を倒してしまう…

 

 


主審はPKを指示!

 

 

あぁ…マジかよ…

 

 

 

頼む、いまむー。

キミは昨季、あの金崎夢生のPKを止めてくれたじゃないか。


止めてくれ…

 

今村勇介は一度座り込み、気持ちを整える。

 

 

立ち上がると、ふぅーっと深い息を吐く。

 

 

セットされたボール。

キッカーはPKを取った井上怜。

 

結果は…

 

 

 

 

決められてしまったか…

 

正直、この時点で絶望してしまった。

 

ここで敗れれば讃岐は自動残留圏から4ポイント差になる。


しかしそんなことより、いい闘いを展開していながら勝ち点を奪えていないことが悪循環を生みかねない。そのことが怖い、厳しい…

 

どことなく、あの頃の讃岐を思い出していた。

 

あの頃とは2020年。

ホーム・ロアッソ熊本戦。

 

土壇場で追いつきながら、あっさりと勝ち越し弾を許してしまった試合。


あの勝負弱さ、気持ちの弱さ、若いチームが故に拙かった試合運び…


あの頃から進化していないのだろうか………?

 

 


 

絶望のなか、一人声を出して選手たちの顔を上げさせていた選手がいたという。


キャプテン・江口直生だ。

大将がチームを奮い立たせる。

 

「まだ終わっていない!!」

 

 

 

しかし宮崎は2枚替えで試合を終わらせにかかる。

 

【宮崎③】

11 橋本啓吾 → 41 上野瑶介

8 力安祥伍 → 5 坂井駿也

 

讃岐は押し込めていた左サイドから攻め入り、冨永虹七が相手に当ててCKを獲得。

 

敵に災いをもたらすキャプテンの"悪魔の右足"がボールを供給する。

 

 



いいボールだ…

 

空中で競り合うブーゲンビリアピンクとサックスブルー…

 

んんん???

ボールが跳ね、ゴールへ向かう!!

 

 

 

 

は…

 

 

 

入ったぁーーーっ!!

 

 

競り合った際に青木心のパンチングがうまくミートせずにオウンゴールを誘った!

瞬く間に讃岐同点!

 

あの頃の脆さはない!

 

しっかり成長している、変化してきている!!

 

讃岐は今季2度目のOGだが、いずれも江口直生の蹴ったCKから。

悪魔の右足は相手のミスを引き出す。この2つのOG、エグさまのゴールにしません(笑)?

 

大逆転を狙う讃岐は今村勇介のゴールキックを冨永虹七が収めて鋭くターンしてシュート!

これは枠の外だった。

 

 

 

試合はもうアディショナルタイム6分を過ぎ、7分を超えていた。

もうラストワンプレーだろう。


吉田源太郎が坂井駿也にファウルを受けてFKを獲得。素早くパスを受けた吉田源太郎がクロスを放り込む。


冨永虹七がヘッドで繋ごうとしたが、受け手の赤星魁麻に宮崎の選手たちが殺到し混戦になる。

 

ボールがこぼれた…


内田瑞己がこのボールをかっさらう!!

 

 

ウッチーはグラウンダーのクロス!




中央の森勇人はスルー!

 


 

 



大外にはドフリーの冨永虹七!!

決めろ、ニーーーナーーー!!!



 

 

ああああああああああ!!!

 

届かなかったかぁ…

 

 

 

 

まるで敗者のような佇まい。

仕留めることができたはず…

そんな想いだったろう。

 



試合はこのままドロー。

しかし2点差を追いつき、さらに突き離されたのに追いついたのは成長の証と見ていいのかもしれない。

 

簡単に負けなくなった讃岐。実はもう1年以上3点差以上のスコアで負けていない。


これは、

 

2014年9月28日 第34節

●0-4 モンテディオ山形戦

2016年10月16日 第36節

●0-3 ギラヴァンツ北九州戦

 

この2年+αの期間85戦に次ぐ長さ。

 

勝ち点3を得られなかったのは痛恨。

非常に痛い。


しかしこの勝ち点1は意味のあるものになるかもしれない。

 

反撃開始の撃鉄が遂に落とされたのか!?

 

リーグ戦は次の日曜日で前半戦最後の試合。

讃岐は「名もなきダービーマッチ」に臨む。

 

 

 

<つづく>

※読みやすさを考慮して、選手名は敬称略としました。ご了承ください。 

 

 

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