「変化」第18節A宮崎戦(後編) | がめがま。

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仕方のないブログです。お許しを~。

試合は70分を経過していた。

 

今村勇介がゴールキックを蹴る。

 

赤星魁麻と大武峻がこのボールを競り合う。

大武が僅かに競り勝ったが、ボールはこぼれて混戦となる。

 

讃岐の森勇人、宮崎の力安祥伍、そして遠藤光のダブルボランチがボールを奪い合う。

 

ここに赤星魁麻が加わり、こぼれたボールを赤星がうまく回収してグラウンダーのパスでサイドチェンジ。

 

その先には吉田源太郎!

 

 

 

駆け抜けるドリブルサイボーグ!!

 

 

キュッと、げんたろーらしい急停止、守備者2名は重心が逆方向に持っていかれている!

 

 

どうする、げんたろー!?

 

 

 

………!?

 

 

 

 

 

 

撃ったぁ!シュートだぁ!!

 

 

 

 

ダァァァーン!!

 

 

 

巻いていった弾道は、反撃開始を告げる銅鑼の音のような金属音を鳴らしてゴールに吸い込まれたぁ!

 

 

(よし!)

 

まだ1点返しただけだったから、げんたろーは眉一つ動かさずにニーナとタッチをかわしただけ。

 

でも待っていただろう。

 

実は開幕戦以来、ゴールから遠ざかっていたのだから。

 

待っていたのはげんたろーだけじゃない!

遠路駆けつけた讃岐サポ、そしてその場に立ち会うことができなかったサポーターたちだってそう!

 

 

勇往邁進の大旗が翻る画面を見ながら思わず叫んだ。

 

 

 

っしゃあ!!オラァーーーっ!!

 

 

 

今季に入って徐々にクロスの精度を上げてきたげんたろー。

 

以前、げんたろーは今回のような位置からなら、ニアサイドの上側を狙うのが好きだし得意だと言っていた。

 

そんな彼がこのシュートを選択したのはクロスの精度が上がったことと関係しているかもしれない。

 

げんたろー、変化してきている!

 

 

 

このゴールの直後、讃岐は交代枠を使用する。

 

【讃岐③】

13 前川大河 → 7 江口直生

 

最近オーバーワーク気味の前川大河を下げて久々の大将投入。

 

キャプテンの復帰で士気が上がったか、讃岐はゴール前の混戦から吉田陣平がボールを奪うとパスを出す。

受け手はもちろんノってる吉田源太郎。

冨永虹七と連動しながら前進し、左サイド深くへと進出。

 

しかしさすがに同じ轍は踏まないよ、とばかりに宮崎は守りを固める。

 

讃岐は止むを得ずハイラインを布いていた最終ラインまでボールを下げ、奈良坂巧が前線へと放り込む。

 

そこに空中戦には絶対の自信を持つ大武峻が当然とばかりに跳ね返す。

 

ところが…

 

このクリアを予測していたように森勇人が回収!

 

 

華麗なトラップから右足を振り抜いたぁーーーっ!

 

 

キタァーーー!!

 

 

 

 

アーーーーーっ!!

 

僅かに、ほんの僅かに枠を捉えていなかった。

その差はボール2個分くらいしかなかったのではないか?

 

しかし明らかに流れは讃岐!

 

 

 

相変わらず激しいボールの奪い合いが続く。

左サイドのスローインは讃岐ボール。

吉田陣平から江口直生、そして吉田源太郎と繋がっていく。

 

げんたろーはドリブルで突き進むが、やはり警戒されている。

先ほどと同じような展開で、げんたろーは一旦後方に下げる。

 

しかしパスを受けた吉田陣平は下げなかった。

そのまま柔らかいクロスを打つ!

 

 

 

 


次の瞬間………!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

え………!?

 

 

 

 

 

 

な………

 

両腕を突き上げたのは魁麻!!

 

 

轟く咆哮!そして………!!

 

 

 

 

叫び続けたエファッチュンゴール!

 

決めたのは神か悪魔かズラタンか!?

はたまた黄色い悪魔なのか!?

 

違う!!!

 

悪魔ではない!

魁"魔"だ、赤星魁麻だーーーっ!!

 

拳王ポーズで覚醒の仁王立ちーーーっ!!

我がカンフーボレーに一片の悔いなし!!

 

やっぱりキミはこれだったね。

前から言ってんじゃーん!

 

 

カンフーボレーで大いなる伏線回収(笑)!

 

 

 

「うわあああああーーーっ!!」

 

 

 

おうちで大人しく観戦…なんてできるかよ!!

大絶叫だーーーっ!!

 

 

 

宮崎に乗り込んだ仲間たちも飛び跳ね、駆け回りながら両手を突き上げていた。

 

 

あんなに複数得点が獲れなかった讃岐が5分足らずで2得点!!

讃岐、赤い流星キックで遂に…

 

遂に追いついたぁ!!

 

 

 

このままでは押し切られてしまう…

 

大熊監督はこの流れを断ち切るため、とっておきのカードを切ってきた。

替えるのはFWの吉澤柊、そして大武峻だった。

 

大武峻の背後を突くシーンはこの試合ではなかったが、ホーム戦でもし大武峻が出てきた際には狙ってみて欲しい…

 

大熊監督が送り込んできたのは攻撃のカードと守備のカード。

特に守備のカードは単なる「守備のカード」ではなかった。

 

 

 

【宮崎②】

18 吉澤柊 → 38 楠大樹

4 大武峻 → 3 代健司

 

カウンターの矢となり得るスピードスターの楠大樹。

 

そして!

 

宮崎を支えてきたディフェンスリーダー・代健司を今季初めてピッチに送り込んできた。

「がんばれー」

 

心が折れそうなところをグッと堪えて声援を送っていたテゲバサポにとって代健司投入は砂漠に現れたオアシスだったのかもしれない。落ちかけていたボルテージが再び上がっていくのがわかる。

 

 

 

しかし勢いに任せて宮崎を呑み込んでしまいたい讃岐。

 

左サイドでスローインを得てスローを受けた深港壮一郎は吉田陣平にパス。じんぺーちゃんはふかみーへとボールを戻す。

 

ふかみーは思い切ってPAめがけてロングボールを放り込む。

 

森勇人と代健司が懸命に競り合い、ボールはどちらのものともならずに讃岐の右サイドへ転がっていった。

 

 

おい………これって…

 

ウッチー、いけるぞ!決めてまえーーーっ!!

 

 

左足ながら痛烈無比なシュート!

 

青木心の右手をすり抜けた………!!

 

 

ぐわあああぁぁぁ…つじおかぁぁぁ…

 

 

香川県出身のDF辻岡佑真が間一髪足を伸ばしてシュートをブロック!

 

もう、讃岐に来いぃぃぃ!!

 

 

 

思わず頭を抱えるウッチー…

 

 

別れを切り出されて、悲しすぎてすがりついてるように見える(笑)。

 

 

 

イケイケの讃岐に対して大熊さんが送り出した2枚の選手、楠大樹と代健司は絶妙な采配だった。

 

この後、我々はそのことを思い知る。

 

 

 

あーもう!

 

後編終わらへんやーん。つづく(笑)!!

 

 

 

<つづく>

※読みやすさを考慮して、選手名は敬称略としました。ご了承ください。 

 

 

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