今節も先制を許してしまった。
讃岐は7試合中5試合で先制点を許している。
ここは早急に解決したい課題。
追いかける展開は得点力の少ない讃岐にとって圧倒的に不利を呼び込んでしまう。頭の痛い状況だ。
相模原はこの先制を機に讃岐の最終ラインの背後を取る攻撃をより鮮明にしていく。
ブルーノサントスがセカンドボールを回収してドリブルで抜け出しバイアーノへスルーパス!
抜け出したがオフサイドに救われた。
最終盤には内田瑞己からボールを奪ったバイアーノがドリブル突破!
今度はサントスへスルーパスを出したが決めきれなかった。
相模原はいいカタチで前半を折り返した。
そしてハイプレスを駆使して闘う讃岐はこの繰り返されるカウンター攻撃に大いに体力を消耗してしまった。それは後半も状況は変わらなかった。
ハーフタイム、讃岐は選手交代。
【讃岐HT】
66 内田瑞己 → 13 前川大河
2 臼井貫太 → 24 深港壮一郎
後半からフォーメーションを3-4-2-1に変更。
その心は、前川大河投入で攻撃の枚数を増やすこと、そしてファブリシオ バイアーノの抑えにフィジカルの強さがある深港壮一郎をチョイスした、ということではないかと思った。
しかしそのことで好調ぶりを見せていた臼井貫太を下げざるを得ない状況があった。
後半が始まって4分ほど経過した頃だった。
江口直生が持っていたボールをバイアーノが突っつき、こぼれ球を福井和樹が拾い、バイアーノに繋ぐと一気にバイアーノが左サイドを切り裂いていく!
しかしラインを割ってしまいスローインとなった。
ここでバイアーノの表情が歪む。
腿裏を押さえて動けなくなってしまった。
手痛い負傷交代だが、相模原の控えにはJ2で鳴らした高野遼がいた。
【相模原①】
28 F.バイアーノ → 16 高野遼
高野は左WBに入り、左WBの橋本陸はVOに、VOの西山拓実がシャドウに入った。
讃岐は53分に前川大河が山下諒時に倒されFKを獲得。速いリスタートで左サイドへ展開し、岩本和希から吉田源太郎へパスを出し、げんたろーはドリブルでえぐってクロス。
ここに冨永虹七が飛び込むっ!
しかしシュートはミートせず。
そして…ニーナが立ち上がってこない!!
讃岐、痛恨の負傷交代…
【讃岐①】
18 冨永虹七 → 22 大野耀平
讃岐は恐らく用意していたであろう大野耀平投入を繰り上げた。
しかしニーナ…
着地の直後に倒れており、靭帯を痛めたのだろうか…
岩岸宗志が未だ現れず、赤星魁麻もベンチを外れている現状。もしニーナが長期離脱にでもなってしまったら痛恨の極みである。
米山監督はこの後、長谷川隼を送り込む。
【讃岐②】
16 奥田雄大 → 6 長谷川隼
長谷川はCBに入った。
互いの守備が整備されていたのか。
あるいは攻撃に決め手を欠いていたのか。
両軍の厳しいハイプレスもあって、攻守の入れ替わりの速い展開になっていく。
讃岐は70分に吉田源太郎が加藤大育に倒されてFK獲得。
江口直生のキックに宗近慧がヘッドで飛び込んだ!
しかしうまくミートせず枠の上。
直後に相模原は徳永裕大のスルーパスにブルーノサントスが抜け出しシュートを放つがオフサイドの判定。
讃岐はうまく繋ぎながら前進、しかし川西翔太が福井和樹のプレスにボールを失ってしまう。
ここで福井はスルーパス!
ブルーノサントスが抜け出したっ!!
今村勇介の位置を確認してループシュートを撃とうとしたがうまく浮かず今村勇介が冷静に押さえた。
そろそろトドメを刺したい相模原は2枚替えで仕留めにかかる合図か。
【相模原②】
6 徳永裕大 → 15 前田泰良
96 B.サントス → 39 瀬沼優司
攻撃的なカードを2枚切ってきた相模原。
しかし攻勢に出たのは讃岐だった。
自陣で深港壮一郎がボールを奪い、川西翔太→前川大河→川西翔太とボールが渡り、川西翔太が右サイドへ展開。
ガラ空きの右サイドへ展開!!
森勇人がドリブルでうまく右サイドを突破!
クロスを放つも間一髪カットされてしまう。
しかし讃岐はCKを獲得した。
キッカーは江口直生。
エグの蹴ったボールは低く鋭く曲がり落ちる!
そしてネットを揺らしたーーーっ!!
たいしょーーーーーっ!!
ファイトォォォ
いっぱあああーーーつっ!!
(そっちのま"たいしょう"ではない笑)
「スカウティングもしていたし警戒していた」
そんな相模原の守備網を掻い潜って飛び込んだゴール。
判定はオウンゴール。
しかし当の大将は、
「えっ!?そうなんですか?完全に自分のゴールだと思っていました(笑)」
「あれはチームで準備していたゴール」
と偶然ではないことを強調していた。
オウンゴールになったとはいえ、讃岐は狙い通りのゴールで同点に追いつく!!
<つづく>
※読みやすさを考慮して、選手名は敬称略としました。ご了承ください。
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