「帰ってきた遮那王」 H愛媛戦(後編) | がめがま。

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何故、この布陣が面白く感じたのか。

それはシンプルな2つの理由じゃないかと思う。



一つは岩本和希の復帰。

これは非常に大きいと思う。





2020年にはJ3ボール奪取王となった讃岐屈指の実力者。

もともとガンバ大阪U-18で10番を背負い、チーム事情でトップ昇格は見送られたそうだが、2種登録されていた選手。その実力は折り紙付き。


その岩本和希が帰ってきたのだ。


もう一つは簡単に言えば「適材適所」の配置ができていたんじゃないかと思う。


各ポジションでほしい能力と、起用された選手の特徴が一致してきた感じがする。




GKと最終ラインは現状変える必要はなさそう。

 



アンカーは前述の通り岩本和希。


彼のインターセプトとボール奪取能力、そして細かいパスでリズムを創るスタイルはこのチームに合うと思う。


もともとスロースターターの岩本クンはチームに馴染むのに過去2年とも時間がかかっていた。

それがこの日は「らしさ」を表現しながら攻守に貢献できていた。

しかもかなりやりやすそうに見えた。




ウイングバックはほぼ固まってきている。

右:内田瑞己

左:臼井貫太

ただ負担の大きいポジションだけに、もう1〜2枚レギュラークラスが出てきてほしいところ。

この日、短い時間だったが吉田源太郎、田尾佳祐をこのポジションで試している。




インサイドハーフは後藤卓磨と佐々木渉を起用。



パサータイプの渉クンが活躍することで岩本和希、重松健太郎が闘いやすそうにしていた。

松本孝平とも相性は良さそう。


渉クンはどちらかと言うと途中交代で試合に入るのが苦手そうな印象がある。


技術はチーム屈指のはず。

是非スタメンに定着してほしい。


あとは川﨑一輝や後藤卓磨あたりを軸に調子や状態を見ながら起用するのが良さそう。




そして2トップ。

今季初めて松本孝平と重松健太郎を並べた。


この2トップでの連携も多く、ここも相性は良さそう。もう少し意思疎通が上向けば攻撃のバリエーションは増えそうな気がする。




簡単に言うとパスのずれが減ったことでパスで前進させることができ、狙っていたスペース(サイドバックの周辺のスペース)から攻撃ができていたと思う。


その証拠に、平均3回に満たないコーナーキックの回数(もちろんリーグワースト)も8回獲得していた。




一方で課題も見られた。

愛媛がスカウティングで狙っていたクロスからの攻撃。ゾーンで守る讃岐に対してライン間に潜り込んだ松田力がクロスからのヘッドで3度も決定的なシーンを創った。そのうちの1点がダメ押し弾となった。


ここの立て直しは急務。セットプレーの守備にも共通する部分はあると思うので、ここはスカウティング班の腕の見せどころだろう。



問題はもちろん攻撃面にもある。

いや、こちらの方が重症で、15位に低迷している最大の理由がここにある。


17試合消化して、無得点試合が9試合もあったら上に行けるはずがない。


前半にもいくつか決定機があった。


後半も開始早々相手の処理ミスを突いた重松健太郎から佐々木渉にパスが出て渉クンがドリブルで運び狙い通りのカウンター。

スルーパスを後藤卓磨に通したが、カットインしたはいいが、自信なさげな中途半端なミドルシュートが徳重健太の真正面に転がった。




63分には最終ラインから繋ぎ、重松健太郎のパスを受けた吉田源太郎が浮き球のパスをペナルティエリア内に送ると松本孝平が頭で落とし、代わって入ったばかりの中村駿太がゴール隅を狙ったシュートを打ったが枠の外。


これは決めないと…




79分と80分にはやはり交代で入った青戸翔がシュートを打ったが枠を捉えることはなかった。




この日14本のシュートを放ったのは小さな小さな収穫だが、得点がないと意味はなくなってしまう。




「自分を一番試合で使ってくれたクラブで、成長させてくれたクラブ。成長した姿を今日は讃岐のサポーターに見てもらいたい」


佐々木匠は試合前にそう語っていたと言う。


逆に、匠クンはどう見ていたのだろうか。


変わり果てた姿で、Jリーグの一番底で足掻いている「第2の故郷」。




本当に変われる日は来るのだろうか。

この布陣で数試合、じっくり闘ってその道筋を示してもらいたい。




※読みやすさを考慮して、選手名は敬称略としました。ご了承ください。 
 
 
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