【完全妄想中継】魅せてやれ!讃岐ノ力(第3話&がめがまスピンオフ) | がめがま。

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仕方のないブログです。お許しを~。


第1話と第2話のリンクはこちら!







激しい鍔迫り合いで始まった完全決着瀬戸大橋ダービー。

前半戦が終わりを告げる第3話。

試合は動くのか?
動くなら、動かすのは誰だ?

注目の第3話です!



※第4話は「カマタマブルーのハードキャップ」にて2月16日更新予定です!



第3話を踏まえて、がめがま版スピンオフ記事を書いてみました。

それいけ〜。



☆三---………



ボクは岡山と讃岐の力関係をよく知らない。
だからピッチ上での関係がその全てだ。



流れは完全に岡山。
パスワークの速さと巧さも岡山が上かな…。

しかし讃岐も決定機といえるほどの場面は創らせていない、そんな印象だった。



ボールの奪い合いの激しいところ。

互いに何度も繰り返されるシュートブロック。

こぼれたボールに素早く飛びかかる赤と蒼。



欧州リーグやJ1ほどパスも華麗に回らない。
ガツガツと身体をぶつけ合う。
何だかとても両軍ともにやりにくそう。

ただ、この2部…じゃない、J2の試合には人間臭さ、泥臭さがある。気迫を感じる。

華麗なゴールにカッコいいパフォーマンスもいいけれど…なんなんだろう、華麗とは対極くらいのプレーから目が離せなくなっていた。

さっきまで胸の前で組まれていたボクの両腕は、いつの間にかチャントに合わせて手拍子していた。



ここまで見ていて、特に讃岐の守備で目を引いたのはゴールキーパーと25番のセンターバックだった。



「クリアあああああぁぁぁぁぁーーーっ!」



セットプレーで絶叫してる讃岐のキーパーに、最初は思わず笑ってしまった。

でも、次第に果敢に飛び出しボールを押さえたり、シュートを跳ね返す彼を見てると



「おおおぉぉぉ…」



と溜め息を漏らす自分がいた。

そしてセンターバックの一人は、ことごとく岡山の攻撃の芽を摘み、シュートをブロックしてみせた。


プレーが切れたタイミングでヒデさんが話しかけてきた。



「あの選手はね、一昨年、両膝の前十字靭帯を断裂して、そこから復帰してきた選手なんだよ」

「えっ…両膝の…ですか!」

ヒデさんの解説に驚いた。

少しヒデさんは"やれやれ"といった雰囲気を醸していた。
たぶんヒデ塾の講義でイヤと言うほど聞いていたんだろう。
だけど、目の前でプレーを観ながら教えてくれたそのエピソードは、今までの何百倍も心に刺さった。



その岡村がボールを奪い取る!

そしてこれを奪い返そうと岡山の選手がプレス!
これを剥がす!

もう一人がスライディング気味に奪いにいくがこれを軽やかにジャンプでかわす!

さらには突っ込んできたのはかつての盟友!
仲間隼斗
もフェイントでいなす!


赤いジェットストリームアタックを切り抜けた岡村はロングパスを放つ!


それを讃岐のFWが収めると、居ても立っても居られなくなったのか、ヒデさんが叫んだ。



「匠だーっ!匠に出せっ!!」


相手DFを引きつけてスルーパス!

このボールに追いついたのはサイドを駆け上がってきた佐々木匠だっ!

これを受けた佐々木匠はスルスルとカットインする。

ここから彼が選択したのは柔らかいクロス!?

ニアで競り合う赤と蒼を越えると、キャプテンマークをつけた讃岐の選手がボレーを突き刺す!



「決まっ………あああああぁぁぁぁぁ…」



岡山のGKがファインセーブを見せ、先制を逃す。

頭を抱えて揺れる蒼。
安堵の溜息が漏れる赤。



その後は岡山が攻撃するシーンが続くが、どちらかと言えば岡山サイドが苛立っていて、讃岐サイドが声を掛け合い鼓舞しているように見えた。
かと言って、讃岐は攻撃にいけない。

互いの守備が相手の良さを消しているのだろう。
これもJ2ならでは…なのかな?



そんなことを思った前半終了間際、岡山がコーナーキックから先制点を奪った。



一瞬、讃岐サポのみんなは、お通夜のような空気に包まれた。

雰囲気に流された訳じゃないけど、ボクも何故か悔しさに包まれていた。

どちらかと言えば、ボクはサッカーを観に来たのであって応援にし来たのではない。



だけど………



コールリーダーは心の切り替えを促すようなカマタマーレコールを先導する。



そのままハーフタイムに入った。

「どう?そこそこ面白いやろ?」

ヒデさんは自慢げに訊いてきた。

「えぇ、まあ(笑)」

ちょっと本音を言うのが恥ずかしくて、ボクは言葉を濁した。

入場の際、天皇杯は再入場できないとは教えてもらっていたが、話題を変えたくて、思わずこんなことを言ってしまった。

「ちょっと小腹空きません?ほら、ここの席が空いてるって教えてくれた、そこのご家族の小学生たちが試合前に食べてたヤツ。あの長いフライドポテトみたいなの、あれ まだ売ってますかね?」

<つづく>

※読みやすさを考慮して選手名は敬称略、話は完全なフィクションです。勝手な妄想です。笑って許してやってください(笑)。



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