声帯結節治療記(4) 声帯を酷使しない生活様式 | 「その女、善良につき」

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三線愛好家 & 三条市ボランティア連絡協議会会長 きよ里が書いております。どうぞよしなに。

本格的に治療を始めるって、思った以上に肉体的・心理的な変化があって、私はすごくよかったと思っています。

声帯結節は、とことん放置しても別に死なないし、日常生活はできるので、歌やおしゃべりのショーさえやめてしまえば、病気という自覚すらなく暮らせるんですよね。

だからそっちを選んだ人もたくさんいるはず。

 

でも、声帯に無理をさせない生活様式(Dr.と言語聴覚士さんは「声の衛生」と呼んでいた)を身に着けると、たいていはよい経過をたどる、ということを知ってすごく心の安定につながりました。

悩んでるときは、よっぽどよくないときだけは耳鼻科に行ってたけど、先生と十分にお話もしないくせに、声帯結節関連の情報をググりまくったり体験談を読み漁ったりしていたよ。無駄じゃなかったけど、あの時間にも早く本格的に治療して、リハビリを開始していたら、もっと早く楽になれたのになぁ、と思っています。

もし、声帯結節とかのワードでこの文にたどりついた方がいらしたら、どうぞ耳鼻科の先生とよく相談してみてください。

素人が情報集めて不安になってるより、プロからスパッと解説してもらったほうが、どう考えても解決が早いよ!

かかってる医院さんで「もうほとんどよくなってるよ」と言われても、どうも声が思うようでない…というケースなら、Dr.に、「言語聴覚士さんのリハビリを受けてみたいのですが…」と相談すると、私みたいに設備の整った病院を紹介してもらえるかも。

 

そして、こうしてみなさんに「治療中です!」と宣言することも私には重要だったと感じています。

 

何年か、調子が悪いことをだましだましやっていて、「のどの調子が悪くて声がよく出ない」と口に出すことは、言い訳っぽくて格好悪いなんて思っていたわけです。今考えるとバカバカしいですね。陸上選手が「捻挫したから走れない」って言うことが恥ずかしいわけないのにね。

 

まわりの方へこうして、明らかにすることで、自分としてももう言い訳だとかなんとか逡巡しないで事実を受け入れる気持ちになったし、おともだちが「のどどう?大丈夫?」「しゃべれないんでしょ、大変だね?(※今はしゃべれます)」と気遣ってくれるようになって、声の衛生を守りやすい環境にもなってきているみたいです。

ありがたい。

 

加えて、期せずして長期にわたってステージショーをお休みすることができたわけで、私個人にとってはほんとうによいタイミングで治療に取り組むことができました。

ちょくちょく思うけど、私は本当にラッキーガール。困ったあとにはちゃんといいことが待ってる。死んだほうがましかな?と思うことも生きてればそりゃあるけどw、そういうタイミングで終わりにしてなくて本当によかったなぁと思います。ご先祖様、仏様、ありがとう…。

 

そんなわけで今日は3回目の診察を受けてきたよ。

今回はファイバーで声帯の動きを見てもらったところ、先生たちが「あっ、きれいですね」と言っていました。これがうれしかった。目視でわかるくらいよくなってるみたい。確かに以前に撮った写真や動画とくらべると、何もしない状態の声帯はつるんとしてきれいです。

しゃべると、泡みたいなものが、右側の声帯の中腹に少しくっついてしまうのが見えました。これがいわゆる「痰がからむ」という状態なんだそうです。

 

投薬治療や結節部分を取っちゃうような積極的なアプローチはしていないので、「もしかして完治は難しいのかなあ」と思っていましたが、ひょっとしたら完治するのかも…。

そういえば以前Dr.が「1か月くらい仕事を休むと、きれいに治ってしまう人がいる」と言ってたな…。

 

刺激物を控えたり、ストレッチで肺や喉周辺の筋肉を柔らかくしてからの発声で違いを感じたり、ちっともへこまない腹を見ながら「体幹ちっとは鍛えられてんのかなあ…」と不満に思ったりしながら、少しでも成果が出るのはすごく楽しいです。

6月末の次回診察まで、腹筋強化期間と決めました!ぎゃんばるぞー。

 

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古いおともだちが私のためにマスクを作って送ってくれました。燕のアップリケがついてる。うれしい。