ボケてるわけじゃない。性格。 | ざんくのリアル小説

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おふくろの歯医者に付き添ったのだが、

帰りは自分でタクシーで帰るというので

友人とコーヒーを飲んでいた。

 

おふくろから電話。

 

無事に帰ったが

診察券をもらってくるのを忘れたかも。

次の診療予約も忘れてしまった。

 

というので、

歩いて数分なので診療窓口で尋ねてみたら、

ちゃんとお返ししました。

次の診療予約もお伝えしましたし、

診察券の裏にも書いてありますと言われた。

 

おふくろに電話し、

カバンの中を全部テーブルの上に出して再確認しろ

と言って電話を切ったら数分後に

見つかったと再度電話がかかってきた。

 

認知症なわけではない。

 

昔からこういう性格なのである。

日常会話も途中でいきなり話題を変える。

若い頃からだ。

 

不器用なのに

ひとつのことを終わる前に次のことを考えてしまう。

なので、前のことを忘れてしまうのだ。

 

 

今回の場合、

診療のお金を払って

予約券をもらっている時に、

帰りのタクシーの事を考えながら

無造作にバックに診療明細やら診察券を

放り込んだのだろう。

 

診察券は戻された時にその場で

保険証と同じポーチにその場で入れろと

何度も言っているのだが、

タクシーがすぐつかまるだろうかということに

全神経が行ってしまったのだと思う。

 

まあ、診察券をポーチに入れることに神経が集中すると、

財布を無造作に座席に置いてしまい

そのまま忘れてしまう可能性もあったので、

とりあえず手に持っている全部のものををバックに突っ込んだのは

良かったかもしれない。

おいらの手間だけで済んだことは、

不幸中の幸いであった。

 

しかし、通院しているにもかかわらず、

次の予約も確認せず、

言われたことも覚えていない💦

自分がどういう治療を受けているかも無関心。

医者は良い事をしてくれるものだと、

信じ切っている。

田舎の医者はそういうジジイ&ババァばかり患者だし、

保険治療のおまかせなので、説明もしないことが多い。

説明してもわからないし。

なので、おいらなどがどういう治療計画なのだと尋ねると

驚いたような顔をされることがある。

 

おふくろが前に通っていた

ものすごく古い町の歯医者さんは

行きたい時にいきなり行っていたので、

その癖が抜けていないのだ。

あまりにも不衛生で、

何度も不可思議な治療をされていたので、

おいらが通っている新しい歯医者に変えさせたのだ。

今は全て予約制。

いきなり行っても診てもらえない。

 

あんたにはなるべく世話をかけたくないというが、

まあ、頼り切っているだろう。

オヤジのように介護認定を受ければ

訪問治療も受けられるのだが、

いたって健康なので、医者通いと買い物サポートは

仕方があるまい。

 

おいらと妹は

このおふくろの性格を昔から知っているので、

なんとか対応できているが、

カミさんなどは

ひとつひとつの発言をまともに考えてしまうので、

いつも相当に戸惑っている。

 

まあ、このボケをカマした性格は治らないが、

とりあえずはこのまま健康でいてほしいよ。