■資格の罠に陥るべからず

「資格は足の裏に付いた米つぶ」・・・つまり、取っても食えない、ということです。

私もたくさんの資格を持ってます。


ランチェスター経営認定講師、米国NLP心理学協会プラクティショナー、全米NLP協会プラクティショナー、米国NLP心理学協会ビジネスマスター、米国NLP心理学協会コーチ、GCSコーチングコーチ、コミュニケーション心理学1級、コミュニケーション能力1級、コミュニケーション心理学マスター、LABプロファイル認定プラクティショナーetc。

はっきり言いますが「資格を取ったから食えるようになった」わけではありません。

逆です。


「食えるようになってから資格を取った」のです。

 

正直に言うと箔付けです。権威付けです。肩書きです。

ランチェスター経営認定講師の資格を取っても、ランチェスター経営戦略の第一人者である竹田陽一先生が集客をしてくれるわけではありません。

NLPの資格を取ってもリチャード・バンドラーとジョン・グリンダーが生徒を集めてくれるわけではありません。

巷にあるいわゆる協会ビジネスも同じです。

 

たとえばあなたがある人気の協会認定の資格を取得したとしましょう。人気の認定資格ということは資格取得希望者が多いということです。

そして、資格の取得者が増えるということはあなたのライバルが日々どんどん増えている、ということです。

 

つまり、日々競争が激しくなります。

あなたが支払った受講料は本部の利益になりますが

「支払った授業料 > 手に入れる利益」

の状態の人は私の周りでも山ほどいます。

だから「資格は足の裏に付いた米つぶ」と言われるのです。

今は弁護士資格を持っていたって仕事に困る人がいる時代。

 

数日から数か月で取得できる、たかだか数万円~数十万円の資格を取得したからって、食えると思う方がおかしい。

たとえ税理士資格も行政書士資格があっても
「資格あります!顧問先募集」
と事務所前に看板を出して、そんなことでお客様が集まるほど世の中は甘くない。

もし、あなたが何かの資格で食おうと思ったらセミナーを開催するなり、コンサルをするなり、指導をするなり、教室を運営するわけですが
「資格あります!生徒募集」
と募集して毎月お客様が集まるほどやはり世の中は甘くない。

あなたが資格を取っても協会や本部が今後ずっとあなたのために集客、生徒募集、客集めをしてくれるわけではない。

 

それが現実です。当たり前です。

どんな時代でも、どんな環境になっても、いくつになっても、あなたは自力で生き抜くための経営の力、商売の力を身に付ける必要があります。

資格を取って独立を目指す人も多いのですが、資格を取るのは他の記事で書いた「良い商品を扱えばよい」という考えと同じです。それは商売のスタートラインに過ぎないことを肝に銘じてください。

資格はないよりは有った方がいい、程度のもの。
 

小規模と言えども”経営の勉強”の方が大事です。
 

 

累計講演回数1000回超!ビジネス心理学講師・酒井とし夫

■良い商品と一生懸命幻想に陥るべからず

私は日本全国で講演を行って、各地の社長と話をしています。


そして次の質問をします。


「社長の会社の商品の特徴は何ですか?他の会社とどう違うのですか?」

最も多い答えは何だと思います?

それは・・・「質が高い」「一生懸命である」です。

私は日本で「粗悪な商品」を「適当に販売している」会社やお店に出会ったことがありません。ほとんどの会社やお店が質の高い商品やサービスを一生懸命働いて提供しています。

マイクロビジネスを軌道に乗せるためには質の良い商品やサービスは不可欠です。そして一生懸命であることも絶対に不可欠です。

でも、それだけではダメ。


良い商品を扱っているだけでビジネスが軌道に乗るのなら、世界一のクオリティを誇る日本の家電製品を扱っている町中の電気屋はつぶれないはずです。

そして、私が知る限り日本中の個人事業主も中小企業経営者も朝から晩まで死ぬほど一生懸命に働いています。


しかし、景気が良いと言われる時期でも中小企業の半分は赤字です。

(参照: TKC全国会、平成29年版TKC経営指標(BAST)記載「黒字企業割合52.0%」)


ちょっと景気が悪くなると7割、8割は赤字になります。

後日、投稿しますが小さな起業を軌道に乗せるには「良い商品(サービス)」を「販売する」ための「戦略と戦術」を「一生懸命」に考えて「売れる仕組みを作る」ことが大事です。

はっきり言うと良い商品を扱えばよい、一生懸命やればよいという考え方は甘すぎます。

それは商売のスタートラインに過ぎません。

「良い商品(サービス)」を「販売する」ための「戦略と戦術」を「一生懸命」に考えて「売れる仕組みを作る」のが小さな規模といえども、それは起業家であるあなたの仕事です。

 

累計講演回数1000回超!ビジネス心理学講師・酒井とし夫

■フランチャイズに頼りすぎるべからず

独立や起業に際してフランチャイズに加盟する人もいます。
フランチャイズに加盟するのは結構なのですが、注意して欲しいのは集客のサポートの有無です。

私は一時期、教育系のフランチャイズに加盟していたことがあります。
各店舗はその本部に加盟料と毎月のロイヤリティを支払います。

そして、教材と生徒募集のための販促ツール(チラシやポスター、パンフレット)を仕入れます。

加盟に際しては「これくらいの生徒数の入校があれば、売り上げはこれくらいになります。さらに生徒数が増えると、売り上げがこれくらいまで増えていきます。

 

ここからロイヤリティと教材の仕入れ費用と広告・販促費を除くとこれくらいの利益が出ます」といった説明を受けます。

私は店舗となる物件を用意して、店頭にポスターを貼り、地域の新聞にチラシを折り込みました。

しかし、生徒はなかなか集まりませんでした。本部に問い合わせても地域周辺の地図を基に

「では次はこの地域まで広告を出してみましょう」

とアドバイスがあるだけでした。


その広告に必要なポスターやチラシは本部から購入します。
駅張りの広告掲出費、チラシの折り込み代、ポスティング費はすべて自腹です。

結局、数年続けたのですが

「ロイヤリティ+広告費+販促費 > 利益」

の状態を脱することはできませんでした。

そもそも、利益というのはお客様からしか生まれません。

 

そのためもしあなたもフランチャイズへの加盟を考えているのであれば、

「どうやって新規のお客様を集めるのか?」

「どうやって既存のお客様を維持してリピートしてもらうのか?」

についての具体的で明確な経営指導ができる本部であるかどうかを確認してください。

確認は簡単です。本部へ下記の質問をしてください。

「毎月、具体的にどういう方法で見込み客を集めるのですか?」
「その集客方法の媒体と反応率はどれくらいですか?」
「どうやって見込み客を説得して新規客とするのですか?」
「その説得法によってどれくらいの比率で新規客が獲得できますか?」
「新規客一人を獲得するコストはいくらになりますか?」
「具体的にはどうやって新規客を維持するのですか?そのコストは?」
「どうやって既存のお客様にリピート購入してもらうのですか?リピート割合はどれくらいですか?」
「5店舗ほどオーナーをご紹介頂けませんか?」


すでに集客から成約、リピートまでの仕組みができている本部であれば、これくらいの質問には明確に答えられるはずです。

これらの質問に対して
「それはあなたの頑張り次第です」
などと返事をするところは避けた方が良いです。
こういった本部には仕組みもデータの記録もありません。

あなたからのロイヤリティと商材の仕入れが目的です。

前述の

「これくらいの生徒数の入校があれば、売り上げはこれくらいになります。

さらに生徒数が増えると、売り上げがこれくらいまで増えていきます。」

といった説明を聞くともっともらしく聞こえるのですが、この説明はあくまで理想的なストーリーです。

この説明は

「もし、仮にうまくいった場合にはこれくらいの売り上げになります。しかし、それはやってみなくては分かりません。この売り上げに達しない場合はすべてあなたの責任です。」

という意味です。

加盟店の成功事例が多くあれば特定の仕組みが出来ていて、その各段階での反応率、比率の数値はデータとして記録されています。

 

さらに時代に応じたフォロー研修も充実しています。

フランチャイズに加盟するのは結構ですが、盲目的に信用するべきではありません。

フランチャイズへの加盟を考えている場合には本部に対して集客の仕組み、成約までの仕組み、リピートの仕組みを質問してみましょう。

 

累計講演回数1000回超!ビジネス心理学講師・酒井とし夫