巧みにすり替わる。
『ボーッと観る会』、昼の部。
今日も禁止を解くワーク。
先日の夜の部と同じ。
やってみて、いかが。
広島のＹさんは？
「ささいなことしか思い浮かばなかったのですが。」
はい、大丈夫ですよ。
「お弁当箱がプチなストレスで。」
お弁当箱？
「主人が帰宅後、すぐにお弁当箱を出してくれないんです。」
ほー。
「後から思い出したように出されても。」
段取り悪いですね。
「で、ワークでやったのですが。」
ですが？
「ホントは、もっと強く言いたのを我慢してるのかと。」
かと？
「ガツンと言ってみたり、弁当箱を叩きつけたり。」
それで？
「けど、全然スッキリしないんです。」
あら。
Ｙさん、ちょっと訊いていいですか？
「はい？」
この場合、理想的なカタチって？
「主人が帰宅後、すぐにお弁当箱を出してくれたらいいかなって。」
そうですよね。
そのはずですよね。
「違うんですか？」
うーん、観じないんですよ。
言葉にエネルギーを。
だって、「くれたらいいかな」って。
「あっ。」
それ、理想ではなく、妥協。
あまり高望みするのも何なので。
まあ、これぐらいでと。
Ｙさん、イラッとくるのは、洗い物の段取りが悪くなるから？
「そうだと思ってるんですが。」
お弁当をつくること自体は？
「料理自体は、好きなんですよね。」
なるほど。
となると・・・。
「となると？」
ホントは、言ってほしいんじゃないですかね。
「お弁当、おいしかったよ。」
「今日もありがとう」
って。
「あっ。」
無意識のうちに
「ご機嫌になる」
ことではなく、
「不機嫌にならない」
ことにすり替わっていたのでは。
「・・・たしかに。」
期待して失望するのもコワいですしね。
私たちって、無意識のうちに。
これをやってるかもしれませんね。
「こうしてほしい」
「こうなったら、いいな」
と言いつつ。
実際、実現してみると、
「あれ、おかしいな。」
「思ったほど、嬉しくないや。」
なんてことが。
思考が主役になると、
「Ａだから、Ｂなはずだ。」
と思い込みがち。
けど、ココロが動かなければ、論理だけ。
カラダを動かすエネルギーが足りません。
イメージしてもね。
感覚が変化しないのは、ハズレ。
すり替わってるかも。
アタマが採用しやすい理屈に。
「当たり前かもしれませんが。」
ませんが？
「言ってほしいです。」
そりゃ、そうですよ。
「いま、初めて気づいたみたいですが。」
ですが？
「最初からずっと言ってほしかったはずです。」
と思います。
「けど、自分で気づいてなかったんですね。」
まあ、それもよかれと思ってかも。
失望しないために。
「同じようなすり替え、他でもいっぱいやってそうですね。」
ええ、やってるはずです。
誰しもね。
すり替わってる自覚がないので。
なかなか気づけないかも。
「気づけてよかったです。」
そのタイミングだったみたいですね。
さて、あなたの「こうなったら、いいな。」。
それ、ホントにアタリですか？
今日は、ここまで。
また、明日。
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