何のため?
札幌の海鮮居酒屋。
しまホッケをつつきながら。
さて、Mさんが気になるのは?
「上司の期待に応えようとする自分がいます。」
ほー、期待に?
「職場でちょっとしたミスがありまして。」
ふんふん。
「再発防止の対策を上司に報告したのですが。」
ですが?
「『それって当たり前だよね』って言われまして。」
けど、対策よりも実践ですから。
当たり前のことをちゃんとやるのも大事では?
「それは、そうなんですが。」
ですが?
「当たり前のことしか言えなかった自分がイヤで。」
なるほど。
そこですか。
Mさんは、「水」&「土」気旺盛。
「水」が発動すると、深く練るのが好き。
「土」が発動すると、人とつながるのが好き。
思慮深く、人とつながる。
私から観れば、Mさんはそんな人。
「当たり前のことしか言えなかった。」
このひと言にキャラがにじむ。
当たり前以上のことを望んでいる。
思慮深さを発揮。
よくぞそこまで。
さすがMさんと。
そう上司に言われたら、嬉しいかもね。
「ああ、それ、あるかもしれません。」
誰でも気がつくことって、そそられないでしょ?
「たしかに。」
そこまで気がついてくれたんだと。
相手を深く理解することで、
相手との壁を取り払う。
「水」&「土」なあり方。
それこそ、Mさんの才能。
発揮してこそ、「らしく」あれる。
「土」は、同化作用。
境界をゆるませることで、
異なるモノどうしを融合。
「あなたもわたし」なエネルギー。
つながれないと、満たされない。
「ああ、仕事だけでなく。」
「誰に対してもそうかもしれません。」
うん、そうかも。
「慮(おもんぱか)る」
もんね、Mさん。
相手を察しきれない。
期待に応えきれない。
この時、もどかしさを。
自分にイラッとするかも。
「めちゃ思い当たります。」
今回、上司にいまいちな顔され。
ちょっとヘコんじゃったよね。
「それなりに。」
けど、上司に感動するぐらい喜ばれたら?
「満面の笑みですね。」
だよね~。
これ、上司の反応に一喜一憂してない?
「してますね。」
「土」気が旺盛な時ってね。
相手の顔色が気になっちゃう。
例え、Mさんがナイスな提案をしても。
上司の機嫌が悪ければ、残念な反応が。
浮かばれないよね~。
「そこじゃないですよね。」
じゃあ、どこですかと。
はい、Mさん。
相生相剋で。
「土」気が過剰な時は?
「『金』に導く?」
はい、正解。
相生関係「土生金」。
過剰な「土」を「金」に導く。
中庸な「金」とは、「公」。
相手の顔色は、「私」。
上司の顔色でなく、
上司が職責を全うするには?
グッジョブとして、
社内やお客さんからリスペクトされるには?
その視点で観る。
Mさんらしい思慮深さで。
Mさんの再発防止策。
実行した際、その責任は上司に。
その上司さんがね。
Mさんから観てリスペクトしたくなるとしたら。
どんな対策を実行してほしい?
「なるほど。」
「そういう視点ですか。」
これなら、上司の機嫌が悪くても。
自信を持てるよね。
Mさん自身の提案には。
「たしかに。」
相手の顔色に一喜一憂する時は、
「土」気過剰。
「土生金」で「金」に導く。
今回は、「公」で。
その仕事が社会に貢献できる役割。
「そんなあなたは、かっこいい。」
「そんなあなたをリスペクト。」
「そんなあなたを見てみたい。」
って気持ちで提案してみたら?
「ああ、ヒントをもらいました。」
はーい、こちらこそ。
ホッケがさらにおいしいね。
相手の顔色が気になる時、
「公」を思い出すのもありかもね。
今日は、ここまで。
また、明日。