なぜ、あの人は、ハッキリ嫌と言えないのか? | まなブログ

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脈の変化でカラダの声を聴く『脈ナビ』による施術、セミナーをご案内しています。
大阪府堺市で鍼灸院を開業しています。
日々の気づきをつづります。

嫌よ嫌よも。

 

 


某競技の国体選手、Mさん。

気になることって?

 

 

「先輩に困っています。」

 

 

ほー、どんな?

 

 

「ハグされるんです。」

 

 

ハグ?

先輩って、女性だよね?

 

 

「ええ、そうなんですが。」

 

 

ですが?

 

 

「私、ハグされるの、苦手なんです。」

 

 

やめてほしいとは?

 

 

「毎回、言ってます。」

 

 

でも、通じないんだね?

 

 

「じゃれ合ってるつもりだと思うんですが。」

 

 

困るよね。

 

 

「しかも、先輩。」

 

 

先輩?

 

 

「めちゃ力強いので。」

 

 

振りほどけないのね。

 

 

「そうなんです。」

「いちおう、先輩だし。」

「これまで国体に一緒に出場した仲間でも。」

 

 

体育会系の上下関係は、厳しい。

令和でもね。

 

チーム競技なら、なおさら。

断るにも一線を越えられない。

 

 

「アスリートとしては、尊敬してます。」

 

 

だろうね。

国体に選ばれるくらいだから。

真摯に打ち込んで来られた人だろうし。

 

とはいえ、Mさんは困るよね。

 

 

「練習後は、もちろん。」

「飲みに行っても、ラーメン食べても。」

「いつハグされるかと、気が休まらないんです。」

 

 

うーん、不器用なのかもね。

 

 

「不器用?」

 

 

その先輩。

あまり得意じゃなさそうでしょ。

人付き合い?

 

 

「ええ、独特なんで。」

「交友範囲は、狭いかと。」

 

 

どうしたら、いいか?

わからないんじゃないかな。

相手にこう言われたら、どうするか?

 

選択肢が少ないのかもね。

 

 

「たしかに。」

「そんな気はしますが。」

 

 

先輩の前に。

Mさん自身がもたないよね。

 

 

「私に何を求めてるのって。」

 

 

わからないだけに不安だね。

求められるほど、気が重い。

 

 

「どうしたものかと。」

 

 

じゃあ、いつもどおり。

 

Mさん、その先輩に。

ひと言、言ってやるとしたら?

 

 

「イヤって言ってるでしょ。」

 

 

ふんふん。

 

 

「ちゃんと聴いてよ。」

 

 

まだまだ。

 

 

「ふざけて、ごまかさないで。」

 

 

それで終わり?

 

 

「私に何を求めてるのよ。」

 

 

おー、イイかんじ。

言葉にしっかり気が入ってたね。

心の奥底からの叫び。

 

Mさん、いま出てきた先輩へのセリフ。

 

 

「相手に言いたいコトは、自分に言いたいコト」

 

 

だとしたら?

 

 

「えっ。」

 

 

Mさん、体育会出身でしょ?

 

 

「ええ、めちゃ厳しかったです。」

 

 

先輩の命令は、絶対?

 

 

「絶対です。」

 

 

だよね~。

 

 

「1年の時は。」

 

 

時は?

 

 

「4年生に直接口をきけませんでした。」

 

 

あら。

 

 

「2年生にお願いして。」

 

 

それから、3年を経て、4年に?

 

 

「そう、そんなかんじです。」

 

 

マジで?

 

直答(じきとう)を禁じられるほど。

4年生は、やんごとなき存在。

 

上下関係が身に染みてるね。

 

 

「考える前に。」

「カラダが反応します。」

 


そうなるよね。

 

つまり、自分が何をしたいのかって。

 

 

「そんなこと、考えたことないです。」

 

 

言える機会がないもんね。

 

 

「自分より監督、コーチ、先輩です。」

 

 

先読みしないと。

生き残れないよね。

 

 

「練習中は、サバイバルです。」

 

 

しかも、Mさん。

体育会に入る前から。

結構、我慢するほうじゃない?

 

 

「あっ、そうです。」

 

 

言いたいこと、言えず。

言葉を呑み込んで。

 

誰かに強く言われたら。

ついそっちに流されちゃう。

 

 

「自分がどうしたいのか。」

「よくわからないので。」

「だったら、ハッキリ意見を言ってる人に従おうって。」

 

 

「わからない」ってのが、ポイントかも。

「ない」んじゃなくて、「ある」。

「ある」けど、わからない。

 

なぜだと?

 

 

「そんな習慣がないからですか?」

「自分に問いかけるって。」

「ほとんどしてきませんでした。」

 

 

私もそうなの。

 

人目ばかり気にしてると。

そのうち、わからなくなるよね。

センサーが鈍っちゃって。

 

スイッチがOFFになってるとも。

 

 

「OFFですか。」

 

 

ってことは、いつでもONに。

 

 

「けど、どうやって?」

 

 

まずは、気づくことから。

で、Mさん、いま気づいたよね。

 

ほら、先輩への本音。

 

 

「イヤって言ってるでしょ。」

「ちゃんと聴いてよ。」

「ふざけて、ごまかさないで。」

「私に何を求めてるのよ。」

 

 

これ、全部返ってこない?

Mさん自身に。

 

 

「刺さりますね。」

 

 

刺さるよね~。

私も流れ弾に当たっちゃったよ。

 

 

だとしたら。

Mさんは、どうします?

 

 

「うーん、いますぐには・・・。」

 

 

そうだよね。

じっくり訊いてみて。

スイッチをONにして。

 

 

「錆びついてそうなので。」

 

 

時間かかるかもね。

 

けど、きっと喜んでるよ。

気づいてくれただけで。

 

 

「だといいんですが。」

 

 

で、先輩なんだけど。

私なら・・・。

 

襟を正して。

マジで話すかな。

先輩の目を見て。


 

「マジでですか?」

 

 

うん、一流のアスリートだよね。

マジで目を見て話されたら。

ちゃんと聴いてくれるよ。

 

そのうえで、先輩がどうするか?

それは、Mさんの範疇外。

 

自分の気持ちを自分でキャッチ。

表現できたことで、そこで完了。

 

 

相変わらず、ハグされてもね。

きっと感覚が違うと思うよ。

 

先輩に固定されていた視点。

Mさん自身に向いてるから。

 

 

「ちょっと気が楽になりました。」

「出口が見えたというか。」

 

 

受け取ってくれて、ありがとね。

 

もう気づいちゃったから。

ムリに頑張らなくても。

「なるようになる」から。

 

Mさん自身の変化。

ちょっと観てみてね。

 

 

 

気になる相手。

つい相手のことに意識が。

 

どうこうしても、どうこうならない。

ならないほど、苦しみが増していく。

 

 

相手に言いたいコトは、自分に言いたいコト。

 

 

そんな観方もありますよ。

 

 

 

今日は、ここまで。

また、明日。

 

 

 

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