頼まれ過ぎてもツラい。
えつこメシを頂いた翌日。
昨年、旭川でご縁を頂いたお三方と。
ランチ&カフェ&ディナー。
丸一日、お付き合いしてもらっちゃった。
札幌と言えば、スープカレーと思いきや。
ランチに連れていってもらったのが、こちら。
11時開店で、即満席。
予約しないと、ムリ。
オススメは、「山わさびハンバーグ」。
札幌に行かれたら、ぜひ。
夜は、もちろん、海鮮。
生ホタテに始まり、鮮度抜群のお刺身。
しまホッケ、デカすぎ。
アルコールがダメな私。
道産子御用達の乳酸飲料「カツゲン」。
「木」気も昂ぶり、初チャレンジ。
ひと言でいえば「大人のマミー」。
マミーに似ているが、
さらに濃厚で独特の甘みが。
なるほど、そうきましたか。
北海道でしか飲めないから、
これはこれであり。
しかーし。
海鮮には、合わない。
身をもって体験。
居酒屋で頼むもんじゃない。
ランチとディナーは、大満足。
合間にカフェを2軒ハシゴ。
1軒は、寝落ちして記憶なし。
女子トークで、盛りあがったらしい。
もう1軒では、みなさんの近況など。
「気になる」ことを聴かせてもらう。
小学校の先生、Aさん。
「新学期が始まって、行事が立て込んでるんです。」
ほー、例えば?
「運動会とか。」
へー、昭和の運動会といえば、秋。
けど、最近は、夏までに開催が多いんだね。
「私、教務担当なんですよね。」
あら。
ということは?
「本来の担当じゃないんです。」
保健体育の先生っぽいよね?
「そう、保体部の担当です。」
なぜ、Aさんに?
「保体部の手が回らなくて。」
Aさんに手伝ってくれと?
「手伝うというより、ガッツリお願いしますと。」
けど、Aさんにも本来の教務の仕事が?
「もちろん、あります。」
あるよね~。
「こっちも新学期で忙しいんです。」
そりゃ、そうだ。
で、引き受けたの?
「断りました。」
おっ、よく断られたね。
「頼み方にカチッと来たので。」
何と?
「そういう伝統だからって。」
あら。
それ、カチッと来るね。
「前例があるんだからとも。」
うーん、全く心が動かないよね。
氷のように固くなる。
「保体部の準備が、おろそかなのを棚にあげて。」
シワ寄せだけ、Aさんがこうむるのもね。
「納得できませんでした。」
で、断ったのなら、それでいいのに。
Aさん、気になってるんだね?
「うーん、保体部の担当が後輩なんですよ。」
実は、手伝ってあげたかったと?
「そういう気持ちもあったんですが。」
ですが?
「伝統とか、意味不明なこと言われて。」
そこで引き受けちゃうとね。
今後も何かと押しつけられそうだよね。
「そうなんですよ。」
「何のために担当部署があるのか。」
「組織として、仕事のやり方がおかしいでしょって。」
うん、たしかに。
「あるべき論」でいえば、おっしゃるとおり。
「けど、後輩は大変そうで。」
でしょうね。
「でも、ここで手伝うと・・・。」
仕事のやり方が、改まらないと?
「はい、なあなあな組織ってイヤなんですよね。」
困ったら、手伝ってもらえると?
「本当に一生懸命やって手が回らないのなら。」
「ちょっとは手伝ってもいいかなって。」
けど、仕事のやり方に問題があるなら。
「甘えでしかありませんよね。」
だから、ここは心を鬼にして。
「断ったんですが・・・。」
ですが?
「モヤッとするんです。」
モヤッとね。
Aさん、なぜ、モヤッとされてると?
「断ったからでしょうか?」
けど、後悔してないでしょ?
「はい、判断は間違えてないと。」
その判断ですよ。
「えっ?」
葛藤されてるんですよ。
間違えていない判断とね。
手伝ってあげたいという感覚。
理屈のうえでは、判断は間違えていない。
けど、理屈抜きで湧きあがる感覚。
たしかに、あるよねと。
体感だから、否定できません。
アタマとココロ。
せめぎ合ってるんですよ。
理屈でない感覚。
だから、モヤッと。
「たしかに。そんなかんじです。」
スッキリしたいですよね。
「はい、もちろん。」
「けど、どうすれば?」
私、何とお伝えすると?
「『どちらも』ですか?」
さすがブログの愛読者さん。
「けど、この場合の『どちらも』って。」
「成り立つんですか?」
「矛盾しませんか?」
仕事のあるべき姿。
手伝ってあげたい個人の感情。
相反するっぽいですよね?
「ええ、見当がつきません。」
「どちらか」から「どちらも」に。
いつもブログで連呼してますよね。
あれ、「そのまま」では、ムリなんです。
「そのままとは?」
視点が固定されることです。
「固定?」
階層をあげないとね。
「どちらも」は成り立ちません。
「階層?」
アインシュタイン博士曰く、
> 問題は、発生したものと同じ視点では、解決しない。
俯瞰ですよ、俯瞰。
上位概念に視点をシフト。
県どうしで、争ってるなら。
国として、どうあるか?
の視点で考えるみたいな。
「なるほど。」
「コツみたいなのって、あります?」
ああ、便利な言葉が。
「そもそも」
ですよ。
「そもそも?」
Aさん、運動会ってね。
そもそも、誰のために?
「生徒です。」
ですよね。
Aさん、視点が固定されてませんでしたか?
「職員室」のなかに。
「あっ・・・たしかに。」
担当部署とか、伝統とか。
「教員どうしの問題ですね。」
生徒にとっては、知ったこっちゃありません。
「ああ、つい・・・。」
日々の業務に追われるとね。
余裕がなくなるほどに。
視点は、目の前に固定されます。
さらに、「そもそも」。
Aさん、なぜ、学校の先生に?
「ああ、そこからですか。」
ええ、そこから振り返るのも、ありですよ。
めちゃ「そもそも」でしょ。
「働き方改革」といっても。
まだまだ学校の先生は、ハードですよね?
「はい、そんなこと言ってたら、仕事が回りません。」
ですよね。
ほんとに仕事が好きでないと。
やってられないはずです。
「そんなこと、しばらく考えてませんでした。」
Aさんも。
後輩さんも。
その志をもって、教員になられたはず。
同志なんですよ。
「なーんか。」
「肩の力が抜けました。」
それ、視点がシフトした証拠です。
ゆるまれましたね。
さて、どうしますか?
「後輩に声をかけてみます。」
ほー、何と?
「基本は、あなたがやってね。」
「けど、このタイミングで、この作業なら。」
「私は、手伝えるよって。」
おー、いいんじゃないですか。
後輩さん、喜ばれますよ。
一番苦しいのはね。
業務量の多さではありません。
誰も味方がいない。
孤立している時です。
Aさんが、気にかけてくれている。
それだけで、楽になれますよ。
Aさん自身は、それで?
「はい、スッキリしました。」
それは、何より。
唯一の正解なんて、ないですからね。
Aさんがしっくりくれば、OK。
それが、いまのAさんにとっての選択。
Aさんからの後日レポ。
> 翌日、すぐに後輩に、
> 「どう?手伝えることある?」
> と聞いたところ、
> 「もしものときはお願いします。」
> 「ありがとうございます。」
> とのことでした。
あら、嬉しい。
お互い、気持ちイイよね。
> 先ほど、後輩から計画の打診がありました。
おー、具体的な相談があったんだね。
> 自分の業務を進めながらも
> 運動会まで気持ちよく進めそうです!
先生がご機嫌である。
それが生徒にとって、一番のグッジョブ。
運動会、お楽しみあれ。
今日は、ここまで。
また、明日。