どっちでもいいから。
週イチ非常勤の私立高校。
今日のテーマは?
先週に続き、AI。
久しぶりの『ガイアの夜明け』。
タイトルは、『AIは天使か悪魔か』。
生成AIを使えば、
文章、音楽、絵画。
何でも瞬時に。
ソフトバンクでは、イベントのキャッチコピーもAIに。
ものの数秒で、候補を数十個。
担当者が考えてた去年より、
半分の期間で、コピーも決定。
業務の大幅な効率化に。
文句も言わず、瞬時に、正確に。
人件費もかからない。
パワハラの心配もない。
企業にとっては、欠かせない存在に。
しかーし。
陽あれば、陰あり。
生成AIで3億人分の仕事が奪われるとも。
急速に便利になる反面、
人類の脅威になる可能性も。
昨年5月。
AIの専門家など、350人以上が出した共同声明。
> パンデミックや核戦争のように
> AIには人類を絶滅させるリスクがある。
声明に名を連ねるのは、
『チャットGPT』開発企業のCEOや、
マイクロソフト創業者のビルゲイツさんまで。
米エール大学の調査では、
「AIが10年以内に人類を破滅させる」
と考えてる企業経営者が、42%にのぼると。
恩恵を深く知るほど、
リスクも身にしみる。
陰陽、相対相補。
その『チャットGPT』に訊いてみた。
Q.人類にとってAIは天使ですか?悪魔ですか?
A.天使と悪魔、両方の側面があります。
<天使>
人間が行うのが、困難なタスクを
効率的に実行できる
<悪魔>
AIの誤用や悪用が
潜在的な問題となり得る
以上
まあ、そうだろうね。
官僚がつくったような
ケチのつけようのない回答。
さて、みんなは、どう観じたかな。
Oくんは?
「リスクもあるけど、やっぱり便利だから。」
だから?
「うまく付き合いたいですね。」
なるほど。
「うまく」を具体的に言うと?
「・・・うーん。」
「AIに丸投げすると依存してしまいそうで。」
「自分の考えを持ったうえで、付き合いたいです。」
おー、さすが。
ポイント、押さえてるね~。
はい、Sさんは?
「AI搭載のペッパーくんが家にほしいです。」
えっ、ペッパーくん?
「ひとり暮らししたいんですけど。」
けど?
「それはそれで、寂しくなりそうで。」
なるほど。
けど、デカいよ、ペッパーくん。
ペットロボットでよくない?
『LOVOT(らぼっと)』とか。
「あの存在感がイイんです。」
そっか、たしかに。
存在感あるね。
寝る時とか、不気味そうだけど。
「僕は、ちょっとコワいです。」
おや、Mくん。
「人間より高い知能を持つでしょうから。」
「簡単に人間をコントロールしちゃいそうで。」
なるほどね~。
たしかに、そういう観方も。
『ターミネーター』の世界だね。
っていうか、みんな。
自分の意見を言えるようになったね。
「わかりません」
「特にないです」
連発してたのに。
いやー、嬉しいなあ。
AIは、天使か悪魔か?
どちらの側面もあるよね。
AIにかぎらず、正反対のAかBか。
どちらかを選択しなければならない場面。
これから、何度も人生の分岐点で体験するだろう。
どちらにもメリット、デメリットが。
迷うよね~。
エイヤで、Aを選んでも。
選ばなかったBが気になる。
かと言って、Bに変更しても。
やっぱりAにしておけばと。
そんなこと、ありそうでしょ。
アインシュタイン博士がね。
> 問題はそれを発見した次元では、解決できない。
AかBか?
その観方では、100時間考えてもムリ。
考えるほど、情報が増える。
判断材料も増えてね。
余計に決められない。
両極を知り、中庸に至る。
Aを知り、Bを知り。
そのうえで、Cに至る。
どちらでもあり、どちらでもないCに。
Cは、考えては至らない。
考えるなということではない。
考えたうえでね。
最後は、感覚にゆだねる。
決断は、感覚の仕事。
ああ、ちょうどイイ例が。
私の同級生の女性にね。
AIが天使か悪魔かって質問を。
彼女は、
「そんなん、どっちでもいい。」
いや、それでも付き合い方を決めるとしたら?
「強いて言うなら・・・」
言うなら?
「子どもが幸せになれる手段として観るなあ」
なるほど。
それが彼女にとってのC。
AIは、天使でも悪魔でもなく。
天使でも悪魔でもある。
そのうえで、子どもが幸せになる手段として活かす。
それが彼女にとってのAI。
感覚的に「しっくり」くるのが、C。
だから、考えるだけでは、たどりつけない。
感覚には、根拠がない。
根拠がないから、ブレようがない。
「〇〇だから」と言ってるうちは、考えてる。
「なるほど。」
「わかりやすい例え。」
でしょ~。
ほら、次元が変わったのがわかる?
「天使か悪魔か?」からシフトしてるでしょ。
これが「俯瞰」。
ナスカの地上絵を空から観るかんじ。
「けど、どうやったら、俯瞰できるんですか?」
Kくん、イイ質問だね。
打合せどおり。
・・・うーん。
AでもBでも。
どちらでもいい。
〇〇が□□になるのなら。
そう、自分に問うてみて。
それがCの見つけ方。
あなたが大切にしたい価値観。
前述の彼女でいえば、
AIが天使でも悪魔でも。
どちらでもいい。
子どもが幸せになるのなら。
「考える」
というより
「浮かんでくる」
のを待ってね。
自分で答えを探さない。
問いだけに集中してね。
いやー、今日も楽しかった。
Kくんに訊かれて、大いなる収穫。
AでもBでも。
どちらでもいい。
〇〇が□□になるのなら。
私は、何かな?
あなたは、いかが?
今日は、ここまで。