口を出したいのに。
「どうしたらいいと思われます?」
Wさんは、30代の主婦。
小5の息子さんが、不登校に。
「仲の良かったKくんといざこざがあって。」
ケンカでもない。
無視でもない。
ちょっとした行き違いでね。
「もうおまえとは話したくない。」
めちゃショック。
1年生からの親友なのに。
担任の先生には、相談。
Kくんから話を聴いてくれたみたいだけど。
「お互い、もう少し様子を観ましょう。」
様子見ですか。
いつまで?
好転するの?
先生に訊いてもムダだとは、百も承知。
けど、ただ待っているのがツラい。
・・・このまま、卒業まで不登校にでなったら。
不安しか湧いてこない。
「何かできることは、ないでしょうか?」
ってことは、息子さんに同じこと、言われましたよね?
「ええ。ほっといてくれって。」
ですよね。
「けど、母親としてほっとけないですよね。」
ですかね。
Kくんのことは、Wさんもよく知ってる。
しょっちゅう家に遊びに来てたから。
最近、来なくなったなと思えば、この展開。
お母さんともママ友。
けど、何をどう切り出していいか?
「親として、どこまで介入すべきかと。」
小学生といえど、5年生。
親が片をつけるのも遺恨を残しそう。
「ホント悩ましいんですよ。」
悩ましいですね。
Wさん、怒られるかもしれませんけどね。
「不登校の子どもの母親」
として悩んでるように観えるんです。
「えっ、実際、そうなんですけど。」
事実としては、そうなんですけど。
「Kくん」
の立場ではなく、
「Wさん自身」
の立場で考えておられるように。
「・・・。」
Wさんもありません?
若い頃、似たような経験が。
「あります。」
ありますよね。
私もあります。
誰にでもあります。
そんな時、親に心配されたら?
「気持ちはわかるけど。」
「ちょっと見ててほしいというか。」
「信頼されてないような。」
ですよね。
もちろん、助けてもらわないと
難しいこともあるでしょう。
そういう時は、本人から助けを求めるかもしれませんし。
こちらから声をかけても。
けど、基本は、観ててほしいでしょうね。
「ほっといてくれ」は、できるところまで
自分でやってみるってことですから。
「わかります。」
「わかるんですけど。」
けど?
「なおさら、何かしてやりたくなります。」
なりますよね。
「目立たない陰のサポートでいいので。」
『星飛雄馬のお姉さん』ですね。
電柱の陰から。
バレバレですけど。
ピピッときたのが、こちら。
「決めつけてはいけません、他人を。何より自分を。」
秋田道夫 夜間飛行
> 親しさとは、
> 沈黙が温かい関係のこと。
サポートにも、「見える」と「見えない」が。
わかりやすいサポート。
下手をすれば、自己満足。
手を出さず、ただ見守る。
意識は、あなたに向けてますよと。
つまずく体験。
させてあげる眼差し。
温かいですね。
許容がないと、できません。
> ちゃんと伝えていなくても
> ちゃんと伝わるときがあります。
> 相互に
> 敬意と尊重があるときです。
伝わるのは、情報ではなく、想い。
以心伝心とは、リスペクトが前提。
「こうあってほしい」というコントロール。
支配関係があると、ムリ。
相手が、受信を拒否。
「たしかに。母親目線だったかもしれません。」
実際、母親ですから。
けど、「Kくんの問題」と観るとね。
「母親目線」から抜け出せません。
ついひとコト言いたくなるWさんの問題として。
観ることもできますね。
選択肢のひとつとして。
不登校も選択肢のひとつ。
教え子たちを観てると、そう観じます。
教えられました。
学校に行かないとダメ。
不登校は、問題だって。
思い込んでましたから。
デメリットを理解したうえでね。
自分で決めた生徒も多いんです。
自分で考えることもせず。
鵜呑みにしていた私より。
はるかにしっかりしています。
「ちょっと観てみます。」
Kくんも。
Wさん自身も。
> 親しさとは、
> 沈黙が温かい関係のこと。
工藤静香もびっくりのMUGO・ん。
そうゆう仲になりたいわ。
今日は、ここまで。