人ではなく、特徴。
『ボーッと観る会』、昼の部。
今日のワークは、皮膚チェック。
照喜名先生のパクリ。
筋反射チェックと応用。
ポイントは、思考を介入させないこと。
瞑想と相性がいい。
ボー観しながらね。
右手の人差し指。
左手の甲側。
手首より少し肘寄りの皮膚に置く。
で、右手の人差し指。
左手の指先方向に向けて滑らせる。
フツーは、滑ります。
思考が働くとね。
緊張して、皮膚がきゅっと。
目の焦点を何かに合わせても滑ります。
けど、瞑想状態だと滑らない。
皮膚がゆるむからね。
融けてくっついたように。
しっとり密着。
ああ、皮膚のあそびの分だけは動くよ。
けど、あそびがとれたら、動かない。
で、何か問いを立ててね。
皮膚チェックをするの。
YESだと、密着。
NOだと、滑る。
無意識のカラダの声。
訊くためのひとつの手段。
では、始めますよ。
まず、メモしてください。
好きな人を3人。
苦手な人を3人。
はい、書きましたか?
じゃあ、まず、好きな人の1人目。
その人が目の前にいるとイメージ。
ああ、イメージだけじゃダメ。
身体感覚が変化するまで。
はい、そのうえで、皮膚チェック。
どうですか?
密着しますか?
滑りますか?
で、それを点数化。
ダダ滑りが、1点。
ガチ密着が、10点。
ご自分の感覚で。
はい、じゃあ、次は、好きな人の2人目。
あとは、これを繰り返す。
好きな人3人。
苦手な人3人。
計6人。
はい、やってみて、いかが?
Yさんは?
「好きな人なんですが。」
ですが?
「予想より点数が低い人がいました。」
ほー、何点でした?
「6点です。」
ビミョーですね。
「ええ、意外でした。」
ところで、好きな人に共通する特徴って?
「うーん、笑顔がステキな人ですね。」
ほー、笑顔ですか。
「6点の人が一番笑顔が印象的なんですが。」
なのに、好きな人グループでは、一番低いと。
「ええ、それが意外で。」
うーん、ムリしてるんじゃないですか?
「ムリですか?」
6点の人はね。
「人前ではいつも笑顔でいなければならない」みたいな。
不機嫌でいる自分を許せない。
だから、意識的に笑顔であろうと頑張ってる。
「ああ、それ、あるかもしれません。」
でしょ~。
「ねばならない」のエネルギー。
固くて、重いですから。
Yさんも観じちゃってるんですよ。
違和感として。
「なんか爆弾を抱えてそうなんです。」
あら、危ういですね。
榊莫山もびっくりの爆弾発言。
きっと濃縮された抑圧エネルギー。
感覚的にキャッチされてると。
「だとしたら、6点も納得です。」
ね~。
で、苦手な人に共通する特徴って?
「我が強い人ですね。」
なるほど。
うーん、「本心で語れるか」かも。
「えっ?」
Yさんが反応しちゃう特徴ですよ。
好きな人と苦手な人がいるように思いますけどね。
私たちは、「人」に反応しているのではありません。
その人から感じる「特徴」に反応してるだけです。
好きも、苦手も。
同じひとつの特徴の光と陰。
しかもね。
それ、Yさん自身の特徴です。
「笑顔」というのは、副産物。
見た目は、笑顔でも。
心底笑ってない笑顔には、違和感を示されたでしょ。
「たしかに。」
「笑顔」ではなく、「本心」。
Yさんが大切にされたい価値観は。
「本心」の光の側面が「笑顔」。
「本心」の陰の側面が「我が強い」。
同じひとつの特徴。
正反対から観てるだけ。
好きな人と苦手な人がいるわけではありません。
自分の特徴を光と陰で観てるだけ。
目の前の相手に投影してね。
「なるほど。めちゃ納得です。」
おもしろいよね~。
そういう観方もあるってことで。
Mさんは、いかが?
「内面的な話ができる人が好きですね。」
ほー。
で、苦手な人は?
「ガードが固い人です。」
本音を見せないってことですか?
「正論を言うんですよ。」
「こちらは、反論できなくなります。」
「そうすることで、自分の本音を言わないように。」
うーん、「内面」と「ガード」かあ。
「素でいられるか」ってことですかね。
「ああ、それ、以前からのテーマです。」
Mさん自身が「素」でいられるか?
また、誰もが「素」でいられる場がつくれるか?
Yさんのテーマ。
「やっぱり同じひとつの特徴でしたね。」
ええ、Mさんの大切にされたい価値観。
その光と陰に反応されてます。
「そこですよね~。」
そこですよね。
Aさんは、いかが?
「一緒にいると、前向きになれる人が好きです。」
「前向き」とは?
「よく優柔不断に悩むのですが。」
ですが?
「好きな人と話していると、考えがまとまるんです。」
なるほど。
では、苦手な人は?
「一方的に自分の話ばかり押しつけてくる人です。」
うーん、「つながる」かな。
「『つながる』ですか?」
コミュニケーションが成立するか。
相手と私との一体感。
つながる場がつくれるかどうか。
「意外です。」
意外ですか?
「だって私は、人と話すのが苦手だと。」
ホントに?
「人見知りで、自分からつながるのは苦手です。」
それ、苦手なんじゃなくてね。
影響が大きいからですよ。
「影響が大きい?」
うまくつながれない時のダメージが。
だから、最初から遮断するんですよ。
ムリっぽい人とは。
「あっ・・・だったら納得です。」
でしょ~。
遮断する人が多いからね。
「人付き合いが苦手」だと。
「土」気旺盛なAさん。
相手がどんな人であろうとね。
受け容れる寛容性を持たれてます。
「たしかに。」
「つながれたら、誰でもいいです。」
「そういう場が好きなんですね。」
気の交流を楽しまれてるんですよ。
あなたもわたし。
融けてひとつになる心地よさ。
「60年生きてきて。」
「初めての発見です。」
いくつになっても。
新たな自分を知るって、歓びですよね。
Aさんが、自分を許せるほどにね。
「遮断」する人が減っていきます。
出木杉くんから、ジャイアンまで。
「土」の土俵が大きくなります。
「なんか希望が持てます。」
ね~。
楽しみですよね。
私たちは、
「人」
ではなく、
「特徴」
に反応している。
自分自身が持っている同じ特徴。
大切にしたい価値観。
その光と陰に。
「どちらも」を受け容れられるとね。
反応しなくなります。
苦手な人が減ります。
その分、好きな人も。
相手ではなく。
ただ自分がご機嫌に。
さて、あなたが苦手な人は?
今日は、ここまで。