「もらう」のは、「情が移る」から。 | まなブログ

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脈の変化でカラダの声を聴く『脈ナビ』による施術、セミナーをご案内しています。
大阪府堺市で鍼灸院を開業しています。
日々の気づきをつづります。

「情が深い」のは、「やさしい」からではない。

 

 

 

離島のセラピスト、Tさん。

先日の記事とシンクロする投稿をfacebookに。

 

 

-以下、facebookの投稿より-

 

 

お久しぶりのお隣の島から来られた方。

ココロのバランスを崩して、

体調を崩し入院までされてたそうで、

退院したタイミングで来てくださいました。

でも、決して元気とは言えず、

どちらかというとぐったり。

歩くのも座ってるのもつらそう。

か細い声で話すし、苦しそう。

 

これはまずは体からと思って、

全身のタッチケアとクラニオの施術をしました。

イメージで、どすんと黒いものが

流れ軽くなる感覚が途中であって、

ちょっと「あ、大丈夫かも」と思いつつも内心ドキドキ。

かえってしんどくなってたらどうしようとか思って。

終わりましたよの声をかけたら、

目を閉じたまま「はぁぁぁぁ」と大きく息を吐き出して、

「息ができます!」と。

おおよかった!と思いながら、

ひとまずお着替えしてくださいねと

声をかけてお部屋を退出。

アフターティーを持って再度戻ると、

「めちゃくちゃ軽いです。息ができます!」

としっかりと声を張って話してくれました。

表情も目の力も全然違う。

ソファに腰掛けているその姿勢も違う。

で、そこからいろいろ伺うと、

真面目すぎて、

こうでなければいけない!が強すぎて、

あちこちに気をつかいすぎて、

自分の気持ちにも嘘をついて、

もうヘトヘトに疲れちゃってる、

そんなことがわかってきました。

あと、実は施術中に浮かんだキーワード。

「遊びたい」

「遊んでますか?」って聞いたら、

「こっちに来てから遊んでないです。

遊ぶ人も、遊ぶところもないし」

やはり。

「自分の中にもう1人の子どもの頃のような

小さい自分がいるとイメージしてみて。

その子、今どんな感じですか?」

「怒って、それ通り越して、

もう声かけても振り向いてくれない」

それ、つらいよね。

その子、小さい〇〇ちゃん(その方のお名前)

にどうしてあげたい?

多分、しばらくは話しかけても無視されると思うけど。

「まずは振り向いてくれるまで声かけたい。

思いっきり甘やかしてあげたい」

って。

ですよね。

「でも、甘やかしてばっかりだと

ワガママになりますよね」

ならないよ。

ワガママは、ちゃんと愛が足りてないから。

愛情を求めてワガママになるのです。

愛が足りてれば、自己中やワガママと、本当の“自分にやさしく”の境界線がわかります。

これは、現実の育児でも同じことです。

「私の中の小さい〇〇ちゃんの声聴いてあげます」

うんうん。めちゃくちゃ聴いてあげてね。

今までしてこなかった分、

少し時間もかかるだろうし、

予想外のことも起こるだろうけど。

「ここがあってよかったです」

そう言ってニコって笑ってくれた瞳に光が戻っていて、

背筋を伸ばして帰って行かれるその姿に、

心の中で「がんばれぇ!」と思いました。

あー。よかった。とただただ嬉しかった出来事でした。

“聴く”。

自分の声、聴いてあげてくださいね。

 

 

-以上-

 

 

内なる声を聴く。

まさに、先日の記事とシンクロ。

「ヘンなまほ」ね。

 

 

で、Tさんがね。

 

 

> そうそう、余談ですが、

> これ書いてる時に「もらう問題」を思い出しました。

 

> こういう時、私の在り方によっては、

> もらっちゃって疲れてたのかもしれないなーと。

 

 

セッションや施術の際、

セラピストまで心身の不調に陥る体験。

「もらう」と言われます。

 

聞いたこと、あります?

 

 

私も開業当初は、「もらって」ました。

しょっちゅうね(笑)

 

なんかそのほうが、仕事してるかんじがして。

あなたの苦しみをともに味わってますよって。

 

笑っちゃうね。

けど、当時はマジ。

 

 

「もらう」原因は、同調するから。

 

「こんなに苦しいの。」

 

切々と訴えるクライアント。

 

「ああ、それは苦しいですね。」

 

同情して、眉間にシワを寄せる。

 

苦しい人と共振共鳴。

「苦しい人×2」に。

 

 

セラピストになる人ってね。

マジメで人がいいの。

あっ、もちろん、私もだよ(笑)

 

目の前に苦しんでる人がいるならね。

その苦しみ、分かち合わなければと。

 

だって、「いい人」なんだから。

人を癒すのが仕事。

ハートは、温かくないとね。

 

 

するとね。

 

「治りたい」

 

人ではなく、

 

「聴いてほしい」

 

人が来るの。

 

 

だって、

 

「聴いてあげる」

 

人には、

 

「聴いてほしい」

 

人がマッチング。

 

陰陽調和しちゃうでしょ。

ここでも共振共鳴が。

 

 

だから、治らないの。

聴いてほしいだけだから。

 

治ると、聴いてもらえないでしょ。

 

ちゃんと聴いてもらえるからね。

ちゃんと満足して帰られるの。

 

 

セラピストならね。

誰もが、そのうち、気づくの。

うーん、なんか違うぞ、これはって(笑)

 

「セラピストあるある」だよね。

 

 

もちろん、聴いてあげる人は必要。

聴いてほしい人がいるんだから。

 

けど、セラピスト自身が成長するとね。

その関係性を心地よくないと感じるの。

だって、波長的に重いんだもん(笑)

 

それまでは、心地よかったんだよ。

仕事している充実感も得られてたし。

 

 

成長とは、軽やかになること。

良い悪いではない。

合わなくなるのだ。


 

「もらう」のも必要なプロセス。

「もらっちゃう」いい人にこそ、

セラピストになってほしい。

 

 

で、その次の段階としてね。

 

どうやら、この人に言ってることって、

全部自分に返ってくるんじゃないかって。

 

両者のあり方を俯瞰できるように。

他人ゴトから、自分ゴトに。

 

 

ああ、そうですか。

そういう仕組みか。

「見えない」世界のルールは。

 

すべて私が自分に言ってるコトなのね。

目の前のこの人を借りて。

 

つまり、ひとりゴト。

熱くなれない(笑)

 

そこに気づくと、

もらわなくなるの。

 

 

・・・はい、いまの私のテーマは何ですかと。

 

 

わかったうえで、

「見える」世界でセッションに。

 

 

つまり、「もらう」とはね。

 

「見える」世界では、相手に同情して

自分も重くなること。

 

「見えない」世界では、相手との対話から

自分が気づいていない感情を引き出してもらうこと。

 

 

成長とは、軽やかさを増すこと。

 

 

成長するには、軽やかでないモノを手放す必要が。

でも、自分では気づいていない。

だから、相手を借りて、気づかせてもらうの。

 

壮大な自作自演(笑)

 

 

前述のTさんの投稿、

ちゃんと読んでくれた?(笑)

 

Tさん、同情してないでしょ。

頑張れって応援してるけど。

 

これ、自分で自分を応援してるんだよ。

だから、響くんだよ。

 

自分ではない分離した相手を

「あなたは、頑張りなさいね。」

って他人ゴトで言ってるんじゃないよ。

 

 

けど、つらい身の上話を聴いたら、

つい情が移ってしまうでしょ?

 

きっとあなたもいい人だから(笑)

 

 

ピピッときたのが、こちら。

 

 

「新しい地球の歩き方」

 

並木良和 フォレスト出版

 

 

> 「情が移る」のも、

> 自分の中に孤独感があることの

> 裏返しです。

 

 

移したくなるんだよね。

情でも何でもつながりたくなるの。

孤独だから。

 

「つなぎ止めたくなる」と、執着に。

相手に振り回される日々が始まる。

 

 

ほら、よく

 

「なんであんな男に惚れてんだろう」

 

と我に返ることって、あるでしょ。

あれが、執着が解けた瞬間。

 

それもこれも、自分の孤独を癒すため。

その時の私には、必要だったの。

 

 

かといって、

「もらわなく」なったセラピストはね。

「血も涙もない冷血漢」にはならないんだよ。

 

いい人ほど、そうなることを心配しちゃう。

 

ただ、ニュートラルになるだけ。

 

無反応ってことじゃないよ。

その人自身のあり方に立つだけ。

 

この人の役に立とうとか、

助けてあげようとか。

ヘンな気負いがなくなるの。

 

だって、自分ゴトなんだから。

 

相手に注いでいたエネルギー。

自分に取り戻すだけ。

 

 

エネルギーに満ちている人は、もらいません。

他人のエネルギーが入り込む余地がない。

 

ダダ洩れに相手に注ぐから、自分が空っぽ。

「もらう」んです。

 

 

セラピストなら「もらう」のは、

誰もが経るプロセス。

 

いや、セラピストだけじゃないね。

お世話好きの人なら、「もらってる」はず。

 

 

早めに卒業したいあなた。

情が移りそうになったらね。

 

 

(ああ、私はいま寂しいんだな)

 

 

相手ではなく、反応する自分に。

意識を向けると実感できます。

カラダの感覚としてね。

 

 

そこに気づけば、自分ゴト。

もらわなくなる日も近い。

 

あとは、壮大なひとり芝居をお楽しみください(笑)

 

 

 

今日は、これまで。

また、明日。

 

 

 

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