なぜ、あの人は仕事を楽しめるのか? | まなブログ

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大阪府堺市で鍼灸院を開業しています。
日々の気づきをつづります。

楽しむ前にすることがある。

 

 

 

昨日の記事で、修理ひと筋50年。

電器店主、今井さんのエピソードを紹介。

 

 

今井さん、ずっと笑ってるの。

 

預かった修理品を分解。

故障の原因を特定。

しかし、メーカーにも在庫がない部品が必要。

 

少しは険しい顔でもしそうなもの。

 

 

「さて、どうしましょうかね。」

 

 

ここからですよと、

目を輝かせて楽しんでる。

 

まるで、あっさり修理できたら

つまらないかのように。

 

 

修理するのも「受付順」ではない。

これまで修理したことのない

「そそられる」品から手をつける。

 

 

「同じことばかりやっていると効率はいい。」

「けど、だんだん効率優先になってくる。」

「誰にでもできる仕事に移行していく。」

 

 

そして、何より

 

 

「つまらないですから。」

 

 

まさしく(笑)

心底、仕事を楽しんでいる。

 

その秘訣とは?

 

 

印象的なシーンがある。

 

23年前に生産された電子手帳の修理。

故障の原因である部品を特定。

 

しかし、新品では販売されておらず、

これから探さないといけない。

見つかるかどうかもわからない。

 

依頼者に連絡すると、

「中古品を買うので返却してくれ」と。

 

 

今井さん、すぐには返却しない。

まだ何かできることはないか?

次につながる手がかりはないか?

入念にチェックする。

 

今井さん曰く、

 

「なぜ動かないんだろう?」と探究を積み重ると、

基礎ができてくる。

その基礎があるから、

難しいことにチャレンジできる。

 

 

この探究心とは、好奇心でもある。

楽しむヒントは、そこか?

 

 

昨日も紹介したこちらの本。

 

 

『ひらめき教室 「弱者」のための仕事論』 集英社

 

 

デザイナー佐藤オオキさんと漫画家松井優征さんの対談集。

 

 

今井さんの「楽しむ」あり方のヒント。

松井さんの言葉につながる。

 

 

「楽しむ前に、まず好きになる。」

 

 

思い出したのが、孔子の言葉。

 

 

これを知る者は、これを好む者に如かず。

これを好む者は、これを楽しむ者に如かず。

 

 

物事を理解し知っている者は、

それを好んでいる人には及ばない。

物事を好んでいる人は、

それを心から楽しんでいる者には及ばない。

 

 

「楽しむ」前提に「好き」がある。

たしかに、いきなり「楽しめ」と言われても困る(笑)

まずは、「好き」になることから。

 

けど、「好き」になれと言われても困る(笑)

好きに「なろう」というのも意識的。

天職のスタンスではない。

 

「好き」は、すでにあるはずだから、

それでいいということか?


しかし、仕事をしていくうえでは?

 

 

松井さんが、漫画で京都を題材にする時、

 

 

> 徹底的に京都を理解しようと努めるんです。

> その結果、細かな建物の造形や

> 成り立ちにも詳しくなり、

> 「暗殺の聖地」なんて言葉も生まれたりする。

 

> その過程で必ず好きになるんですよね。

 

 

好きだから、探究するのではない。

探究しているうち、好きになる。

 

 

> 多様な世界と出会って、

> それを自分の言葉で表現できるようになる。

 

> それが増えていくのは、

> 漫画家になって楽しかったことですね。

 

 

「楽しめる」のは、「好き」の先。

 

 

佐藤さんがあげる楽しむためのポイント。

 

 

「素直さ」

 

 

> 従順ということじゃないです。

> 物事にバイアスをかけず、

> 「へー、そうなんだ」と常に真っ白な状態で

> 受け止めることができる、

> という意味の素直さ。

 

> それが仕事を楽しむための

> 第一歩だと思うので。

 

 

「透明である」ことがポリシー。

佐藤さんらしいね。

 

「子どもの視点で観る」とも。

子どもは、好奇心、探究心のかたまり。

すぐに「なぜ?」と訊いてくる。

 

 

すべて「なぜ」から始まってる。

 

 

なぜ? → 探究 → 好き → 楽しい

 

 

どうやら、この順番。

 

 

『教え上手』の著者、有田和正さんも

「なぜ」を生み出す「発問」を提唱。

授業は、発問から始まると。

 

だから、生徒が授業を好きになり、楽しめる。

 

 

「なぜ」かあ~。

歳を重ねるほど、

「なぜ」って思わなくなったなあ。

 

それまでの経験から、

ある程度、答えを予測できるようになる。

 

そもそも考えても意味がないことは、

「なぜ」を切り捨てる。

 

 

今井さんの言葉、

 

 

「効率はよくなるけど、つまらない。」

 

 

が思い出される。

 

 

つまらないと、続かない。

 

 

「なぜ」を見捨てない。

「なぜ」を掘り起こす。

「なぜ」に光を当てる。

 

 

仕事を、人生を楽しむ。

まずは、そこから。

 

 

 

今日は、ここまで。

また、明日。

 

 

 

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