またまた北北東の旅の備忘録、12日目の
続きから始めます…



屈斜路湖、摩周湖をあとに太平洋岸に向かい
南下してこの日最初に寄った道の駅は

厚岸町の 道の駅 厚岸グルメパーク です。

 

 

牡蠣をイメージした外観で、食べ物も厚岸の
名産の牡蠣を中心に楽しめます。

私は牡蠣のエキス入りのコロッケとアイスを
食べてみました。
 

 

3、4階の展望室のみでなく1階のテラスから
でも建物の中からも厚岸湾がよく見えます。

左手に小さく赤い厚岸大橋が映っています。



天気が持ちそうなので根室半島を目指して…

根室市の 道の駅 スワン44ねむろ は風蓮湖の
東南湖畔にあり、湖はオオハクチョウの
渡りの中継地点であるそうです。
 

建物は上から見ると湖に向かい扇形に広がり
ガラス窓が展望台のように連なっています。



ここまでは青空も見えたのに半島に入ると
霧が広がってきてはるばる来た納沙布岬では
海が霞んで島も何も見えない…
 

 

四島のかけ橋や海岸側の北方館・望郷の家で
ゆっくり待ってみましたが

 

本土最東端 納沙布岬の碑の先は霧ばかり…

ちなみにもう少し駐車場寄りにある
根室市北方領土資料館に寄ると
日本最東端到達証明書をいただけるそう…



帰路もすっかり霧に覆われたまま浜中町の
霧多布に着きました。

 

 

その日は途中修理工場に寄って説明を受けて
きました。その前にも電話でなんどか連絡を
もらっていたので覚悟はできていましたが…

修理期間はあと2週間みておいてほしいと…
いったいその間どうしてたらいいのやら…

      12日目 346km




13日朝、当初の予定では今頃、フェリーで
青森に着いていたはずなのに…

そう思っても飛んでいけるわけではないので
代車でまた西にドコドコ向かいます。

二日後に札幌の親戚に会う約束をしました。
近くに宿がとれなくてその日になりました…

 

 

この日朝の霧多布の気温は14度、厚岸町も
そこそこ晴れていました。

今回の旅ではぜひ花咲ガニを食べたいと
思っていて前日根室や花咲で探したのですが

お手頃価格で見つからず聞いてみるとまだ
根室では漁期ではないとかで厚岸を勧められ

前日と逆方向から厚岸湾に向かいました。
 

 

厚岸大橋を渡り道の駅に向かう途中にある
漁業協同組合直売所は牡蠣や花咲ガニ、
他の海産物も新鮮で安く地方発送OKです…

友人にカニと魚を宅配便で送る手続きをして
自分用のカニと牡蠣を買いました。

牡蠣はその場でレンチンして食べられます。



海の風味たっぷりの牡蠣を堪能してから

この前行けなかった 釧路市立博物館
   1983年11月 開館  設計 毛綱 毅曠 氏
 

 

外観は金の鳥が翼を広げた姿をイメージし
内部は日本の神社様式やヨーロッパ建築に
見られるドラマチックなインテリア…

二重螺旋を模した往復別の階段で各階を繋ぎ
すごく私にはツボな建物で展示も充実なのに

入場者が少ないのはなぜなのでしょう…

昼にかけて人が増えても中華圏の人ばかり…
いろいろもったいないなと思いました。

釧路の最高気温はこの日18度、6月末と
思えない涼しさでした。



長居し過ぎましたが西に急ぎます。

白糠町の 道の駅 しらぬか恋問、恋問海岸の
すぐ脇にあって家族連れが多かったです。
 

 

しばらく海岸沿いを走り途中道東自動車道の
無料区間を通り本別町で国道に下りました。


本別町の 道の駅 ステラ★ほんべつ は
廃線になった旧ふるさと銀河線の本別駅舎を
利用していて跨線橋も残されています。

 

 

内陸に入ると雲はあっても気温は高くなり
本別町では3時近くに23度ありました。

 

 

士幌町の 道の駅 しほろ温泉 は、しほろ温泉
プラザ緑風というモール温泉施設の中にあり
日帰り温泉、宿泊もできます。

 


この辺りは道の駅が多くもう一つ寄ります。

 

 

士幌町の 道の駅 ピア21しほろ は2017年
リニューアルした牛舎をモチーフにした
マンサード型屋根の今風な道の駅です。

内部も架構を生かした開放的な大空間で
お店も若者に人気がありそうな感じです。

 

 

十勝平野の北端を鹿追町、新得町を通って
また狩勝峠を越えることになりました。


南富良野町の 道の駅 南ふらの はこの時期
夜7時までオープンしていてありがたい…

カヌーの舳先をイメージした独特な外観、
モンベル南富良野店やフードコートを備え
 

内部もなんとなくお洒落な品揃えです。



この日の宿は富良野市の東部なのでもう少し
ですがいよいよ日が暮れてきました。
 

 

たまたま素泊まりで見つけた可愛い宿ですが
階段が回り階段で青空の壁紙だったり

部屋名が「ほほえみ」とか「しあわせ」とか
面白かったです。

ここでクーラーボックスに入れて持ち運んだ
初めての花咲ガニをいただきました。

殻がゴツゴツしているけれど案外柔らかくて
内側にもう1枚薄皮がある感じで食べやすく

特に甲羅にミソがたっぷりで絶品でした。
自分用は800円のカニでしたが大満足…


この時の富良野の気温19度、最高は28度…

      13日目 320km

 

 

 

 

次の日は曇りときどき雨の予定で…


宿から麓郷のテレビドラマ「北の国から」で
有名な五郎さんの家とか近かったようですが
昼には札幌に着かなきゃいけないみたいで…

札幌の叔母には10代の頃、初めてバイクで
来たときには大変お世話になっていて

その娘(私には従妹になる)にも20年前に
家族で来たときに家に招いてもらったりして

親子共とても気持ちのいい人たちなのですが
ぜひお昼には来て一緒にご飯を食べようと
強く 誘われてどこも見ないで急ぎました。

 

 

布部川という空知川に注ぐ支流に沿って西に
向かい空知川に沿って富良野駅近くに行き

 

 

途中JR根室本線の近くを通りますが左折し
芦別市、三笠市に入り桂沢湖に向かいます。


ところで滝川駅から富良野駅までなのに
この線路が根室本線なのか不思議でしたが

元は根室駅までだったのが今年3月に正式に
富良野―新得間が廃線になったのですね…

前日通ってきた区間だったので身に沁みて…
(予約制のバスは1日5往復であるようです)


JRが民営化したり廃線になったりするのは
全国的に増えるばかりですが北海道は特に
早いような気がします。
 

 

桂沢湖は桂沢ダムによりできた人工湖です。
湖畔に寄ってみたかったけれど通行止めで…

ゴジラが居るそうなんで見たかったな…


その後はナビの教え通りに運転してたけど
雨も少し降り出してあまり道の記憶がなく

ただ最後は札幌自動車道の高架下を延々と
走り混んでいて1時過ぎになってしまい…

札幌なんて私には大都会で、なるべく車では
近づきたくない場所なのですが
運転し続ければ慣れるものでしょうか…
 

 

やっとのことで着いて20年ぶりのご対面…
すぐに回転寿司に行って食べきれないほど
お皿を並べてくれました。

食事のあとは従妹の家に行きお互い今までの
積もる話をして夕食も家庭料理でもてなされ
近くにとったホテルまで送ってくれました。
 
いつも北海道人らしい屈託のなさと優しさに
私は癒されてしまうんだな…

 

      14日目 150km

 

 

 

 

15日目は早起きして、チェックアウト前に
地下鉄で大通り公園に行きました。


この日は気持ちのよい青空が広がりたぶん
暑くなりそうです。

前日、従妹に夕食の残りで作ってもらってた
おにぎりを公園のベンチで食べました。

これから朝の散歩、札幌建物探訪です。

20年前もざっくり回ったし、人が多いのは
苦手なので外からササっと見ていきました。

 

 

 

まず北に向かい北海道庁旧本庁舎、門柱の
奥はたぶん絵?です。ただいま絶賛改修中で
開館するのは来年春らしいです。

 

 

少し南に戻って札幌市時計台、さすがに朝は
中に入れないから観光客が少ないですね。
 

 

 

札幌駅、ここは人は避けられません…
今の駅は2003年に再開発が完成したそう…

 

 

駅を越えて北海道大学へ正門から入ります。

 

札幌駅から徒歩7分のキャンパスの面積は
6億6千万m2あるそうです。

 

 

古河記念講堂や北海道大学総合博物館は
歴史ある建物でもちろん素敵ですが

 

 

今回の一番はセイコーマート北海道大学店…


このステルスな外観が緑溢れるキャンパスに
とても合っていていいと思いました。


せっせとキャンパスの中を歩いて建物以外も
木や花を撮ったり気持ちのいい朝活でした。

帰りは慌ただしく植物園の横を南に向かい
再び地下鉄に乗りホテルに戻りました。

なんとか10時にチェックアウトしてこの日
西に向かいます。



最初に寄ったのは小樽港、帰路は傷心のまま
ここからフェリーに乗るかもしれないので…

 

 

港には結構大勢の人が寄って釣りをしていて
ニシンとかとれるのか聞いてみたところ
サバやイワシが釣れるそうです。

 

小樽運河は立ち寄りたかった場所でしたが
暑いし人出が多くて駐車場探しは諦めて

レンガ倉庫群を横目で見ながら過ぎました。


そのまま海沿いを走り余市町に入り余市湾で
ひと休み、行く手にシリパ岬が見えます。
 

 

余市町で気になった石造りの建物を一旦
通り過ぎて道の駅を探しました。

こちらの可愛らしい塔のある建物には
消防車が停まっているけど消防署でした。

 

その右手にはまた別に目を惹く建物が…


余市出身で日本人初の科学者宇宙飛行士の
毛利 衛 さんを紹介する余市宇宙記念館…

 

 

その間の小さな建物が余市町の 道の駅 
スペース・アップルよいち の売店です。名は

余市町名産のリンゴから名付けられたよう…
 

 

 

さきほどの石造りの建物、ニッカウヰスキー
余市蒸溜所は今年開設90周年だとか…

10年前に放送したNHKの朝ドラ「マッサン」
後半の舞台となった余市の工場でした。

国道を蒸溜所正門までブラブラ歩いて戻って
覗いてみるとここからは予約客しか入れず
          (正門の画像をお借りしています)

 

別の入口からはレストランやミュージアムに
入れると係の方の説明があり行ってみます…

正門は上の矢印の位置、下の矢印は別の入口


ここから先は要予約の見学エリアで左手に
貯蔵庫が見えます。小屋に思えるけれど
奥行きが50mもあって27棟あるそうです。

歴史ある建物に興味があるので未練がましく
覗いて写真を撮っていると係の方が

 

先ほど急にキャンセルが出たので今事務所で
運がよければ予約できるかもと教えてくれて

電話したら飛び入りで参加できることになり
予定外ですが70分のコースを見学しました。

 

 

ここは麦汁に酵母を加え醗酵させる発酵棟で
できたもろみは蒸溜棟に送られます。

 

 


手前が旧事務所で大日本果汁株式会社とあり
その社名からニッカ(日果)となったとか…

奥はリタハウスと呼ばれるていてニッカの
研究室として使用されていました。

 

こちらは蒸留棟の内部と外観です。この
ポットスチル、たしか7基あって小さいのは
昔から使われているものとか…

そうこの形、ドラマで見覚えがありますね…
もろみを石炭直火により2回蒸留します。

蒸留後は混和棟で樽に詰められて前出の
石造りの貯蔵庫で熟成されます。

初めは透明だったウイスキーも年月と共に
香りと色がついてきます。量も減ってきて
これは「天使の分け前」なんだとか…

最後はテイスティングホールにて3種類の
試飲ができますが私はソフトドリンクです…

旧事務所と旧竹鶴邸は内部も一部公開して
いるのでじっくり一人で見学しました。

再びミュージアムに寄りニッカウヰスキーと
創業者 竹鶴 政孝 さんの歴史を辿りました。

 

 

出口は売店とレストランの前から… 
なんだかんだと3時間も滞在していました。

 

 

のんびりしすぎて後が忙しくなりました。
積丹半島も海沿いに楽しみつつ急ぎます。

ワッカケ岬の手前、トンネルに入らず右へ
向かうと現れる奇岩、えびす岩と大黒岩

 

 

 

トンネルを抜け滝ノ澗ノ岬の沖に見える
ローソク岩、またすぐトンネルに入り
 

 

小平町に入ると犬が岩になったという伝説の
セタカムイ岩などトンネルと奇岩がたくさん
積丹町まで続きます。

 

積丹岬に行ってみたかったので車で行ける
ところまで山を上って行くと駐車場があった
のですが遊歩道は1時間以上のコースとか…

今日は少なくとも3時間、2万歩は歩いたか
もう時間も体力も気力もありません…

残念ながら引き返しましたが後で調べたら
すぐ近くのトンネルの向こうに島武意海岸が
広がっていた模様…


それでも神威岬には行こうと余別の宿を一旦
通り過ぎて向かうも展望台へ向かう道路は
5時で閉鎖していて… 夕日は見れぬよう…

次の朝に寄ることにして宿に戻って新鮮な
魚がメインの夕食をいただきました。

 

ウニはここ10日あまり漁ができないそう…


夕食後に余別トンネルを通って夕陽を見に
その日の宿泊者は3名で行きましたが

雲に遮られ夕陽は海には沈みませんでした。


神威岬の先にある神威岩が見えました。
この岩にちょうど日が落ちるのはだいたい
4月と9月初め頃だそうです。
 

戻ってからいろいろ話をしていたら一人は
連泊していて前日は海へ日が沈んだとか…

気づくとマジックアワーが綺麗でもう一度、
今度は一人で見に行きました…


      15日目 104km





追加…

今日は今年最初のスーパームーンですね。

夜明け前が一番だったようですが昨日は
久しぶりに雨が降って一晩中月が見れずに…

日暮れ後、すぐに東の山の上に上った月は
やっぱりとても大きく明るく見えました。