インドの古典医学アーユルヴェーダのS先生が、「コンビニ弁当だって、感謝をして食べれば栄養になる」とおっしゃっていました。

 

これは至言ではないでしょうか(とはいえ、S先生が実際にコンビニ弁当を食べているのを見たことはありませんが……)。

 

S先生は、厳格なインドのベジタリアンの家庭に育った、生まれついての“健康エリート”。

しかしそんなS先生でも、「体によい」とは決して言えない炭酸栄養ドリンク(糖類や香料などが使用されているもの)を、ごくまれに飲んでいると打ち明けてくれたことがあります(笑)。

 

「常に完全であること」にこだわりすぎるのは、ストレスになるのかもしれません。

人にはさまざまな事情があります。仕事を持つ人なら、なおさらです。

 

もしあなたが、「体に悪そうなもの」を食べざるをえなくなったら。「こんなものを食べるなんて」と嫌悪感を覚えるのではなく、感謝をしながら食べるようにしましょう。次の食事から、軌道修正をすればよいのです。

 

反対に、どんなに「体によさそうなもの」を食卓に並べていたとしても。

夫婦仲がギクシャクして、会話が無かったり、悪口やイヤミなどのオンパレードであったとしたら、消化力が下がることは間違いありません。

 

消化力を下げる要因として「嫌いな人と食べる」「立って・歩きながら食べる」などがあります。嫌いな人と食べるとリラックスできないので、交感神経優位となり消化液の分泌が低下します。

 

スマホやテレビを見ながらで、「何を食べたか、覚えていない」というのは論外! 味わうことに集中していないと、咀嚼もおろそかになり、消化力も一気に低下してしまいます。

 

食事は感謝をしながら、楽しく食べたいものですね。

 

 

 

 

消化力を適切に働かせるためには、老廃物など「体に悪いもの」を排出しておくこと(デトックス)が欠かせません。

 

デトックスには尿、便、汗などの経路で行われますが、ここでは「排便」に重点をおいて説明いたします。

 

排便によるデトックスで重要となる食物繊維について、詳しく見てみましょう。なぜなら、その摂取について、誤解されていることが多いからです。

 

食物繊維は、水への溶けやすさによって、次の2種類に大別されます。

◆水溶性食物繊維

【水分保持能力が高い。老廃物をきれいに吸着して、体外への排出を促す】

海藻類、コンニャク、寒天などから摂取できる。

(※「糖質制限」実践中でなければ、麦類、サトイモ、野菜類、果物なども)

◆不溶性食物繊維

【腸を活発化する。消化管内で水分をかかえ込み容積を増やし、便通を促す】

キノコ類、ふすま粉使用の製品などから摂取できる。

(※「糖質制限」実践中でなければ、玄米、豆類なども)

 

量の目安として「水溶性食物繊維:不溶性食物繊維=1:2」という比率を心がけてください。

 

「とにかく食物繊維を摂らなければ」という思いから不溶性食物繊維ばかりを摂取し、便秘に至るケースが多いのです。気を付けてくださいね。

 

 

 

 

 

 

どんなに健康な人でも、心身の調子に波はあるものです。

「なんだか気分がすぐれなくて、食欲もない」

 そんなときにおすすめしたい「プチ断食」の方法をご紹介します。

 

食事は人間の活動に欠かせませんが、食べたくないときに無理に食べる必要はありません。

 

体が受け付けないときに食べても、きちんとした消化はできないからです。

たとえば肉を食べた場合、アミノ酸まで分解されてはじめて、体内で利用することができます。消化力が低ければ、アミノ酸まで分解できず、未消化物となって毒素を発生させ、体機能を低下させることになります。

 

とはいえ、食べない時期が続くのは、よくありません。こんな時はお粥は非常に消化によいので、おすすめです。

 

【1日目】

朝食…重湯/昼食…三分粥/夜食…五分粥。

【2日目】

朝食…七分粥/昼食…全粥/夜食…豆粥

※プチ断食中は、3食の直前にドライジンジャー(小さじ1)を白湯に溶かして飲みます。

【翌日以降の回復食】ヒマシ油を5~10ccと牛乳を飲む。

このプチ断食のポイントは、お粥を段階的に「重く」していくことです。

 

ただしお粥ですから、糖質がメイン。「断糖」の考え方とは180度違います。あくまで消化力が「非常事態」のときのメニューです。

 

また、無理な断食を続けるのはよくありません。消化の火を維持するのに必要な燃料がなくなって、消化の火が消えてしまい消化力が急激に低下してしまうからです。

 

何事もやりすぎは良くありませんね。