実は私は本当は精神科医なので(笑)、過酷で理不尽なお仕事や、過度な緊張を強いられる人間関係によって不安やうつ状態になってこられる患者さんを大勢診療しています。

 

そのようなお悩みを持つ患者さんには、転職をおすすめすることもありますが、なかなかそれも難しいので、「逃げられない職場でのサバイバル心理術」をお伝えします。

 

そりの合わない上司や先輩などと、うまくやっていくには。「相手に期待をせずに、相手の自己重要感を高めること」に尽きます。

 

「自己重要感」とは「自分が周りの人から必要とされていると感じること」です。

人はみな、この「自己重要感」を求めて行動しています。

 

しかし、多くの人は先に自分の自己重要感を満たそうとして失敗しています。

まずは、相手の自己重要感を満たすことから始めましょう。

そんなあなたを皆が求めるようになり、結果的にあなたの自己重要感が満たされていきます。

 

 

具体的には、相手に何かを質問したり、アドバイスを求めて「教えてもらう」のです(答えがわかっている場合でもかません)。

 

「他人に教える」という行為は、精神的に優位に立てることなので、非常に気持ちがよく、自己重要感が満たされます。

 

また「認知の変容」を行うことも大切です。

過酷な体験は、自分を鍛えるチャンスと捉えます。

 

不幸と思える渦中のときほど、自分自身を客観的に見ることが必要です。

俯瞰して見ると、不幸の期間は長い人生のごく一部でしかなく、そのあとに成長した自分が待っているからです。

 

このように物事を俯瞰的に捉えることを「オーバービュー・エフェクト(概観効果)」と呼びます。

 

地球を宇宙から眺めたことのある宇宙飛行士たちは、名言を残しています。

 

以前、私はロシアの宇宙飛行士訓練センターを訪れ、実際に2回宇宙飛行をしたパイロットから、「地球の上には国境という線は見えなかった」「人と人との争いごとが、ちっぽけに思えた」と聞いたことがあります。

 

これぐらいの認知の変容を起せば、大きいと思われたトラブルも、ささやかな出来事に思えてきて、自己成長のとても良い機会だと思えてきます。

 

 

 

 

 

糖質制限をすると「体脂肪が減る」、「頭がスッキリする」、「午後の眠気がない」、「肌がきれいになる」、「夜ぐっすり眠れる」、「癌の治療にもよい」などなど良いことばかなのになかなか糖質制限は続けられる人はいないようです。

 

糖質制限を続けるのが難しいのは、糖質が中毒性物質だからです。

 

糖質を摂取するとβエンドルフィンという脳内物質が増えます。

これに麻薬様作用があるので、糖質には中毒性があるという訳です。

 

麻薬作用のあるβエンドルフィンが出ると気持ちがよくなるので、また食べたいという気持ちになります。

 

言い換えれば、βエンドルフィンが増えるために糖質を含むものをおいしく感じます。

 

特に、糖質と脂肪をいっしょに摂ると、βエンドルフィンの分泌量が増えるので、さらにおいしく感じます。

 

だから、糖質をやめることができません。

 

イライラしたときに甘いものやお菓子を食べると落ち着くというのは、糖質の麻薬作用によるものです。過食症も同じ原理で起きています。

 

タバコも炭水化物と同様に依存性物質です。

 

私は学生時代は、一日に百本ほどのタバコを吸っていました(笑)。

でも学生最後のあたりの3日間でやめることができました。

それっきり吸いたいと思ったことはありません。

 

その経験があったので、糖質制限するときにも、簡単にできるだろうと思えました。

 

そのために、自分自身を洗脳しました。

 

タバコをやめるときには、タバコを吸うことが「痛み」で、吸わないことが「快楽」である、と。

 

断糖に関しても、糖が「毒」であるということを徹底的に脳に植えつけました。 

 

人間の行動のほとんどは「痛みを避けて快楽を得る」という潜在意識で決まります。

 

ですから、これから糖質制限を始める人は、実践する前にいかに糖質がであるかということを脳に何度も刷り込んでください。

 

そうすることによって、糖質制限を成功させ、持続することができます。

 

 

 

 

 

 

ストレスフリーになる奥義です。

 

それは「他人や自分に期待をしない」ことです。

これは本当に、気持ちが楽になります。

 

不満や怒り、心配などの負の感情は、他人への期待から生まれていることが多いものです。

 

たとえば、安価な飲食チェーン店で、テーブルにコップを「ドン!」と置かれても、それほどムカつかないかもしれません。少しイラッとくる人もいるかもしれませんが、価格を考えれば、文句を言う気持ちにはならないと思います。

 

しかし高級レストランでそんな接客をされたら、「この店はどうなっているんだ!?」と感じるのではないでしょうか。それは「高級レストラン」に期待をしているからです。

 

では、どのようにすれば期待しないでいられるのか、例を挙げてみましょう。

 

どんなに手の込んだ料理にも、ほめ言葉一つないご主人がいたとしたら。

「なぜほめてくれないの?」となじるのではなく「この人は気が利かない人だから、『おいしい』と思っても、ほめ言葉なんて言えないのよ」と捉えてみる。

 

混雑した駅のホームでぶつかってくる通勤客がいたとしたら。

文句を言うのではなく、「悪いと思っていてもすみませんの一言が出てこないんだろうな」と見方を変えてみる。

 

このように他人への期待を止めることで、ストレスは激減し、消化力は正常に保てます。

 

さらに言えば「自分自身への期待」も手放すと、楽になります。

 

人間はそれほど大したものではないので、そもそも期待はできないのです。

私たちにできることは、「他人に期待しない」「自分に期待しない」「自分は努力する」の3点だけです。

 

しかし、多くの人々は「他人に期待する」「他人が努力しないのが気に入らない」「自分に期待しすぎる」ばかりをやってしまい、ストレス満載になっています。

 

ここでいう「期待しない」ということは人それぞれだという「多様性」を認めるということでもあります。

 

古代ローマの哲学者・セネカはこんな名言を残しています。

「生きることの最大の障害は、期待を持つということである。それは明日に依存して、今日を失うことである」と。