心の病を抱えている方々に限らず、生きている皆さんに気付いてほしいことがあります。
今日、私は一つの疑問が頭に浮上してきました。
環境を変え、人間関係を丸ごと変えた私は何故、再びうつ病を再発してしまったのか、ということ。
それは、自分の持って生まれた繊細過ぎる性格が原因で、常に感情に振り回されていることは理解出来ていました。
様々な本を読んでも慰めにしかならない本ばかりでした。
心の病を抱えている人やそうでない人にも言えることですが、ネガティブな感情を持つと、何かしらで発散させて、気分を変えて物事に取り掛かる人が多いのではないでしょうか。
私も又同じように、環境を変えれば、人間関係を変えれば、より良い自分に変化出来ると思い込んで、希望に変えて関東に単身で来ました。(そもそもより良い自分とは何だ?)
そんな事を考える余裕がないまま、関東に来て1年半年を過ぎようとしています。
私は、関東で沢山の経験を積み、人間的にもっと成長して豊かな人間性を身につけるために来たのです。
しかし、良くなる処か悪化しました。
相変わらず、他人の発言に対して一喜一憂して落ち込み、感情に振り回されては、何かで解消出来ると信じていました。
心の病として診断され、薬を飲んでいる方だけではなく、大成功を収めている起業家、資産家、投資家、等の人達全員が常に幸福に満ちているかと言うとそうではないことに気づきました。
どんな人間でも、ストレスを抱え込んでしまったり、ネガティブな感情に包まれて疲れることは誰でも起こり得ることだと思います。
私自身、ネガティブな出来事に遭遇すると、趣味を満喫したり、自然に触れたりしていました。
或いは、飲みに行ったり、旅行やギャンブルをしたりと皆さん、何かで解消しようとしていると思います。
それで気分を落ち着かせたり、ストレスやネガティブな思考を消していると思い込んでいました。
私は、昨日、一昨日と、自分の好きな自然に触れ満喫して楽しみ、気分転換をし、心を洗い流したつもりでした。
しかし、朝起きると、昨日の友人の一言に傷ついた自分を引きずっていることに気づきました。
なぜ、同じことを繰り返して、ネガティブな感情にいつも飲まれてしまうんだろう・・・・
なぜ、今一瞬を心から楽しめないんだろう・・・・
(常にその場とは違う感情が出てきて心から楽しめていません。)
なぜ、遊びで疲れてしまうんだろう・・・
過去は振り返らない、と強く思っていても、無意識に過去のネガティブな出来事を思い出して、自ら傷をつけて悩んでいます。
今現在、カウンセリングのコーチや自己啓発のコーチが増えたように感じます。
それだけモノが豊かになり、モノがあるのが当たり前になったからこそ、虚無感を覚える人達が増えていると思います。(何をやっても満足しきれない。一定の成功を納めても、落ちないように、上を上を目指そうとモヤモヤしてしまう。)
健康であって、普通にご飯が食べられる環境に満足感を得られず、常に空虚な、満たされない心を持っていて、又それを見つめ直す人達が多くなってきた時代になってきたのではないかと思います。
心のコーチングや自己啓発に関わると、中には莫大なお金がかかることが多いですね。
それでも、そう言ったセミナーを受講した人達の輝くようなキラキラしたSNSでの発信やらを見かけることが多くなってきました。
それはそれで良いことだと思います。
しかし、莫大な費用をかけなければ成功しないのでしょうか・・・。
貧乏だった人が成功した理由は何だろうか。
そもそも成功とはビジネスなのか、、、富なのか、ステータスなのか、美なのか、と留まることはない疑問が沢山出てきます。
いくら収入を得ても、トップの位置に自分の身を置いていても、心の安定がなければ、常に何かしらの不安や恐怖に追い立てられているのではないか等と考えたりします。
小さなことですが、昨日私は友人に「うつの顔だね」と言われました。
最近、薬の影響で過食気味になったり、食欲不振に陥ったりしています。
脳が誤作動を起こしているのか、去年の夏 再発時から言うと37㎏から、現在 55㎏に増加しました。
1年半年で18㎏増加しました。
デニムパンツは、一度サイズを大きいものに変え、更にそれさえも入らなくなりました。
自分でも太った感触と見た目があり、凄く気にしていました。
元々は、細い体質です。
前回のうつ病を寛解した後、恐ろしいくらい素早いスピードで、体重が落ちたので、顔がやつれたように見られ、筋力が低下し、歩くのでさえキツイ状態だったので、今は動ける時は動くようにしています。(余談でした)
抗うつ剤のせいで太ったことを、常日頃から友人に話していたので、私が気にしていることを理解していてくれていると勝手に思い込んでいました。
うつの顔だね、と言われた一言に深く傷ついてしまった私は、「あんな風に面と向かって言うことないだろう」と大きなショックが怒りと同時に、湧いてきました。
そして、「太っているのは分かっているよ・・・でも薬で太っていて自分では今はどうしようもないこと理解してくれないの?」
「他人がいる前で言うなんて信じられない。デリカシーの欠片もないのね」と相手を責め始め、そして「しばらく会わないようにしよう」と相手を避けたり、距離をとったりします。
一つの出来事をきっかけにさまざまな感情や思考があらわれ、自分の行動が変わってしまうのです。
そんなとき私たちは多くの場合、ネガティブに支配され、その出来事が全ての苦悩の原因だと考えてしまいがちです。小さなネガティブは、無意識下に蓄積されているのです。
小さなネガティブな出来事が積み重なっていき、気分転換を図る行動をして、その都度ネガティブな出来事を消化していると思い込んでいるのです。
ネガティブは人の言動だけでなく、自分の思考から出ることがあります。
自分が太っているのではないか、と気にしていたら鏡に映った自分を見てショックを受け、落ち込んだりします。
そう言う思考が作り上げられているので、ある日突然、無意識で感じているネガティブな苦悩が溜まりに溜まって爆発します。
それはストレスとなり、イライラしたり攻撃的になったり、孤独を感じたり、虚無感を感じたり、悲しみに包まれるのだと思います。
そして訳も分からない苦悩の原因に苦しみ、それが全てだと思い落ち込み感情に振り回されているのです。
ある出来事に出会った瞬間に勝手に思考が生まれ、同時に感情が沸き上がってくるのです。
(脳が認識した瞬間無意識下で起こる現象)
常に感情を解消していたら、ずっと穏やかに過ごせるはずです。
つまり、苦悩の「根本の原因」を解消しない限りあらゆることをきっかけに苦悩の状態になる可能性があるのです。
相手の関係を変えたところで、それは一時的な解決にしかなりません。
一方で、「うつの顔だね」と言われても「何とも思わない」と言う人がいます。
このように、人に寄って感じ方が異なりますね。
どのようなことかといいますと…
「自分が強く執着しているもの(理想像)」
があるかないかということです。
起きた出来事が人の苦悩をつくっているのではなくて、、、
本人が執着している理想像が苦悩をつくり出しているのです。
感情に支配されていると自分でイメージしてしまう癖が出来ているのです。
ネガティブな感情は、時間が長ければ長いほど自分の中に蓄積していき習慣化されていきます。
終いには、私はダメな人間だと各印までつけてしまいます。そしてそれは自己否定となり自信を無くしてしまいます。
そこで捉え方を少し変えてみることにします。
感情は、ある出来事を経験したとき、勝手に生まれる薬の副作用みたいなものだと軽く心に留めていることが大切ではないかと思います。
そして感情の変化を客観的に見るようにしていくことです。
実は、感情と自分自身は(アイデンティティ)は別のものなのです。
【私は悲しい経験をしているだけだと】
【私は孤独という経験をしているだけだと】
いうことなのです。
少し難しいですね。
自分の感情を客観視して見るようにしてみて下さい。(理性で見る)
環境、人間関係より先ずは、自分で何にどうして傷ついているのか、自分自身を見る(知る)ことが大切です。
怖いこと、触れられたくないことかもしれません。
しかし気付くことが第一歩だと思います。
そして傷つく原因は、その人の執着であると自覚することですね。
執着を手放しましょうとよく言われる要因は、これかも知れません。
それでは
執着しているものはなんでしょう?
理想像はなんでしょう?
それを解く為に、先ずは下記のことをやってみましょう。
①ネガティブな言葉をセリフのように、吐き出すこと。
恥やプライドは捨てて、素直にネガティブな言葉を細かく言い切りましょう。(紙に書いてもいいですね。)
②ネガティブな言葉から、自分を知りましょう。
【私の事例】「うつの顔だね」と言われた言葉に対して傷ついた心の中を見ていきます。
↓↓↓
「あんな風に面と向かってはっきり言うことはないでしょ?」
相手に私の全てを理解するべきだと思っている傲慢な自分。
「そりゃわかっているけどなかなか体重が減らせないんだよ」
病気だと本人が一番理解しているのに、常に痩せて、綺麗な人を理想化している自分。完璧主義。(~でなければいけない)
「薬のせいだと分かって言ってるんだよね?ムカつく。」
相手に病気で辛い気持ちを押しつけて、共感させようとする自分。
「私の一番の理解者じゃないの?」
自分の理想を押しつけているだけの自分。
このことから、見えてきた私の不満は、本当の私は綺麗でスタイル抜群なのよ!
と言う自分勝手な理想像と、貴方や他人とは違うのよという他人と自分を常に比較し、太っていることが悪いと見下している完璧主義者(~でなければいけない)の自分が見えて来ました。
大変お恥ずかしい・・・・。
穴があったら入りたい胸中です。
常に、自分は…という発想です。(自分勝手)
相手は、どういう気持ちなのか、なんて考えていないことがよく解ります。
苦悩は自分で作り上げ、自分中心の世界でループしていることが、よく解ります。
ネガティブな感情は、常に自分で作り上げているものであり、起きた出来事は、単なる引き金に過ぎなかったのです。
ネガティブな感情が起きている
=
今自分は苦悩の状態であると気づく
結果、苦しんだり悩んだりする本当の理由は
理想像への執着です。
これでは、環境を変えても、人間関係を変えても、自分が自ら変わらない限り、より良い自分にはなれないのです。
私は、最近瞑想をよくするようになりました。
どうしても、感情に飲み込まれたり、私の心がフワフワ浮上しているように感じると思う時にしています。
背筋を伸ばし、口を閉じ、鼻から息を吐くように、『フッフッフッ』とお腹を凹ませながら腹式呼吸をしています。
出来ない方は、普通の腹式呼吸でも、深呼吸でもいいと思います。
瞑想用のCDをかけ、耳と目を両手で塞いだり(アイマスク、耳栓しても良し)しながら、身体の力は抜いている状態でヨガの座り方で座っています。
心が落ち着くまでジッと待ちます。
瞑想は、Google社等の大企業は、瞑想をする部屋を作り、仕事の一つに取り入れられていると聞きました。(ビジネスでも成功する上で大切だそうです。)
ネガティブを整理して習慣化させる時にも、瞑想をお薦めします。
心の声(核心)をよく聞いてくださいね。
そうすると、今を正しく美しく大切に生きることが出来ます。
ネガティブを溜め込まず、又引きずらないようになると、自分が正しく、楽しく、何もかも上手く循環していくようになります。(満たされた気持ちが続く。)
今、一瞬を大切に生きましょう。
子どもは、今一瞬を生きています。(0歳~5歳頃)
何の先入観もなく、ひたすらオモチャに夢中です。(興味のあるものに臆することなく飛びつき遊びます。)
遊ぶことを心の底から、その一瞬を全力で楽しめています。
大人が『明日、海に遊びに行くよ!』と言っても、『やった~!!』と喜び、受け応えしますが、直ぐ又オモチャに夢中になりますね。
今、一瞬を生きることは、過去と未来を理想化しないことが重要です。
注意)ただし、夢を持つな、と言っているのではありません。
大人達は、子ども達に、自我が芽生え、他人と比べ始め、大人の顔色を見るようになる7~8歳までに、しっかり絆を作っていけるといいですね。
長文になりましたので、次回「今を生きる」と言うテーマで続きを書きたいと思います。
例)~大人でなければいけない
~痩せていなければいけない
~家事、育児をしなければいけない
~結果を出していかなければ~
~でなければいけない
全て、自分の思い込みです。
心の底にある本当の自分の声に耳を傾けてみましょう。
長文、失礼致しました。