抗うつ剤服用開始1週間後の独り言 | うつ病 闘病記

うつ病 闘病記

34歳でうつ病を発症し、壮絶なシングルマザー年月を経て、うつ病を繰り返しています。その中で、うつ病の体験を元にうつから解放される為に何かに気付いたり、生きる糧になればと願っております。

朝、いつものように起床。


おはよう…心の中で呟く。


只今、仕事を休職中。



最近、夜に意欲が出てきて、寝る直前、不安が潜んでいるのか分からないが、過食。



当然、朝起きても胸やけがしてお腹は空いていない。



しばらく、頭がボーッとして身体が動けない状態。天井を眺めながら、一人きりだと、染々思う。




私は、知人一人を頼りに、関東に来た訳なので、当然、誰も親しい人が居ないに等しい状況。



遠くの時計に目をやる。



7時○○分……眼が悪い上、朦朧としているので、何分か曖昧。



あれ?今日は何日だ?



いつものように日にちが分からない。曜日も不明。



枕元にあるスマホをチェック。特にスマホのカレンダーは、私にとって欠かせないものだ。




あ!と気づく。



自分が思ってた日より1日早い曜日だった。



金曜日。



精神科受診日。11時30分。このようなことは、必ず忘れない。計画通り進めている私の癖。予期せぬトラブルに心が折れる人間だからと言うことは、ようく熟知している。




起きて、ノロノロとコーヒーを飲む為に、電子ポットにお水を入れ、スイッチを入れる。自動で沸騰するか間、ドリップコーヒーを飲むセット。



ブクブク電子ポットが音を立てている時間が、1日の中で一番孤独感に襲われる。



テレビもないので、ブクブク沸騰する音だけが、部屋に響き渡る。



若い頃から、私は仕事に行く前は、遅くても1時間、ボーッとゆっくり気持ちをONに切り替えていた。




私生活から仕事への気持ちの切り替えが下手で、遅く、空白の一時間が必要不可欠であり、その時間は、必ず一人で居ないといけない。誰か話しかけてきたりすると、どうしようもなく、切り替わる自分を作り出せなくて焦燥感で、苦しくなってしまう…‥




一人は、楽でもあり、孤独でもある。





準備は、しっかりしたい性格なのだが、うつ病を体験してからは、グレーゾーンに変えた。




使ったお皿、放置でも良い。
脱ぎっぱなしの衣服が乱雑に置かれていても良し。
バッグ、変えようと思ってたけど良し。
灰皿、洗わなくて、水をかけるだけで良し。
靴、並べなくても良し。




如何に、うつ病前の私が、細かいところまで注意を向け、正していたか如実に実感している。



なるべく、運は私の味方だから、大丈夫だと、都合の良い思考に変わっている。




ソロソロ診察時間が近づいて来た。





スマホ、チェック後、郵便局で母に送る誕生日プレゼントのキャリーカートを簡単に、ゴミ袋で包装し、医師に見せる書類が事前に入れていた袋とショルダーバッグを玄関先に置く。




服装…………



あー、何でもいいや




面倒臭い・・・・




昨日、だいたい、翌日着る服装を準備している私が、していない。




無造作に取った無難なTシャツに、デニム。



靴下、何でもいいや、と履く。




玄関先に出しているのは,最低限の靴1つと、白いサンダル。2つだけ。




サンダルは、流石におかしいと、もう1つの靴を履く。




キャリーカート、ショルダーバッグ、袋を持ち、玄関を出た。




どう見てもおかしい格好だな。
この靴は素足で履く靴。バッグの色も服装に合わない。ショルダーの長さも短すぎ。髪の毛、何の手入れもしていず、ボサボサ。マニキュア、落としていない。





もう、どうでもいい。




心の中で違和感を感じながら、完璧な自分でなくて良し!と言い聞かせるのではなく、どうだっていい,の諦めの境地が本音だった。




元々ファッションコーデ、いや、自分コーデが好きな私なのに、まるでズタボロの格好をしている感覚になってる自分を、近くで大きな目で見張られている感覚で、歩き出した。




隣の住人と、鉢合わせになりませんように、と願いながら、スタスタと賑やかな駅前へと、私は消えていった。




帰宅後、何かが朝から私に降りてきている感覚はあった。




どうでもいいのに…


だるくて、頭痛もするのに…



面倒臭いのに……




なのに、どう言う訳か、やるべきことは今だ!と、次々先立ってやる手続きや、大の苦手だった電話を取り、次々こなしていく私。




何がそうさせているのかが、分からないが、ラッキーと素直に受ける。





うつ病は、意欲が無くなる病気。



抗うつ剤?



それとも、ある人物?



希望?




何故だか分からないが、好都合に変わりない。





苦痛でないのが一番良い。




私は何より、少しでも、より良い自分に変わる為に関東に来た。




色々な方々にご迷惑をかけながらでも、返して行く自分であることに間違いはない。




薄紙、1枚1枚、数日かかっても剥がれて行くように、変わって行きたい。




人を信じて



人と交流するのを止めず




ギブで邁進




……格好良く言い放った私だが、洗濯機が壊れているので、手洗いしたびしょ濡れの布団のシーツが乾くのかが不安で、窓に眼をやる。




あぁ、○○さんが言った通り、曇り空になってきたではないか?




干している布団が湿るのが嫌なので、取り込もうか……




今回の抗うつ剤は、私に何を教えてくれるのだろう…





平成30年8月10日(金)