■動物たちの真実 〜苦痛に満ちた一生④〜 | ♡スキなことをスキなだけ♡

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動物たちの真実 ~苦痛に満ちた一生④


自然環境の中で生活するブタは
食べ物を探して土をひっかきまわし
生きる事を存分に楽しむ。

農家の庭先で飼われた場合でも
出来るだけ地面をひっかきまわす。
ブタたちは人間に与えられる残飯のほかに
自分で土の中から見つけたものを食べる。

しかし、今日のブタは
まったく人工的な餌しか食べる事が出来ない。
しかも、その餌の目的は一つ
できるかぎり安くできるかぎり太らせることである。

もちろん、そうした餌には
抗生物質やサルファ剤を始めとする
実験室で調合された無数の物質が添加してある。
また、排泄物が混ぜられることも多い。

ブタたちはごく普通に排泄物を与えられている。
しかも、その排泄物の中には
薬品の残留物や、ヒ素、鉛、銅など
有害な金属が多量にふくまれているのである。

また、ブタは仲間やニワトリの糞尿を
生のまま与えられる事も多い。

豚舎の糞尿溜めの液体部分が、
酸化溝と呼ばれる溝によって
ブタたちのところまでもどされる。

ブタはそれを飲まざるをえない。
それが与えられる唯一の「水」だから…。


死の直前になってブタは始めてシャワーを浴びる。
本物のシャワーだ。
豚舎でついた汚れを洗い流すために
あらゆる角度から水がかけられる。

そのうちにブタはまわりが混乱してくるのを感じる。
小さな囲いはじょうごのように
先が狭くなっているのだ。

うしろにたつ人間が、前へ前へと追いやると
ブタは一頭ずつ動く傾斜路にのぼりはじめる。
……そこでブタは悲痛な声をあげる。
いちども乗ったことのない動く傾斜路に
乗せられたブタたちは死の匂いを嗅ぎ取ったのだ。

恐怖に身を震わせたブタたちが
しかもあんなにたくさん
自分のまえを通り過ぎていくのを見るのは
本当に恐ろしい経験だった。

だれもが思い起こされたくないものを
それは私に思い起こさせた。

それは、強制収容所に入れられる人々
死への行進、大量虐殺、絶滅……。

      R・ローズ、「動物を見る」



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プラトン、トルストイ、ガンジーといった偉人も
肉食を拒んだ。
しかし、肉食の問題は
今日、以前よりもずっと重要で切迫したものとなっている。

私たちが食べる肉にされるためだけに
飼育されている動物には、信じられないほどの
苦痛が与えられている。

不必要に殺された動物の肉を食べて
どうして自分自身に、世界に、
平和がもたらされるというのでしょうか。

まるで物のように扱われてきた動物の肉を食べる事は
彼らが経験してきた事を自分の体に取り込んでしまい
人生そのものまで大きな影響を受ける事にならないでしょうか。


食肉関連で生計をたてている方も大勢います。
簡単に「肉食はよくない。肉食をやめましょう」とは
言えないでしょう。

だけど、こうした事実を知って
どんな選択をするのかは、自分たち次第です。


われわれ自身が殺された動物の
生ける墓場であるかぎり
どうして地上に理想郷をつくれよう
   ジョージ・バーナード・ジョー


人間は次第に動物を食べなくなるでしょう。
それは人類の宿命の一部であると信じて疑いません。
野蛮人がより高い文明と接する事によって
互いに食べ合う事をやめたように
そのうち人類は動物をたべなくなります。
          ソロー



正しい選択は、自分自身を
そして、世界を救ってくれるはずです。