動物たちの真実 ~苦痛に満ちた一生③/font>~
ブタは偶蹄目(ぐうていもく)の動物であり
蹄(ヒヅメ)の外側の半分が内側の半分よりも
長いのが普通である。
戸外にいれば、この外側の長く出た部分は
土がそなえている柔らかさに飲み込まれる。
しかし養豚工場のコンクリートや金属の
床の上では、クッションの役目をして
"押しつぶされる"のは足の組織の方である。
その結果、ケージに監禁されたブタの多くは
足に痛みをともなう障害を起こし
傷口が開いて病菌に冒されることもある。
ネブラスカ州におけるある調査によると
コンクリートや金属板の床の上で飼育された
ほぼすべてのブタが、足を傷めていた。
寝わらを敷くことによって問題は軽減するが
わらを敷くのにはお金はかかるし
足を傷めたブタの痛みや苦しみを軽減したからといって
利益があがるわけではないので
ほうっておかれるのだ。
金属の床は、短所よりも長所が多いようだ。
ふつう、ひどい変形が生じる前に
動物は殺されるのだから。
ファーマー・アンド・ストックブリーダー誌
ブタのなかには、恐怖のために動けなくなるものもいる。
そういうブタは飲食のためにすら動こうとしないので
発育不良で死ぬ。
ほかのブタたちはたえずうろたえ、
逃走本能が満たされぬために神経に異常をきたす。
共食いもよく起こるようになる…。
アニマル・ファクトリー
現代の養豚工場にもっともよく見られる問題の一つに
業界で「シッポ咬み」と呼ばれているものがある。
自然な欲求をひとつとして満たす事ができずに
欲求不満におちいったブタが
凶暴化して行う絶望的な蛮行をさす業界用語だ。
シッポ咬みが激しくなると…
体や手足を食いちぎられたり
殺されるブタが沢山でる。
多くの場合、攻撃するブタはまず尾に食いつき
さらに奥のほうまで食べていく。
もし、人間がとめに入らなければ
そのブタは死に、食べられてしまう。
ホッグ・ファーム・マネージメント誌
そして、今日の養豚工場が好んで用いる
シッポ咬みの防止策は
豚の尾を切断する事。業界で「尾づめ」と呼ばれている。
問題の原因である豚舎の悲惨な状況を
何ひとつ改善しようとはせずに!!
ブタに激痛を与え、ブタをさらに凶暴化させているという
事実があるにも関わらず!!
ブタはいやがるさ。そりゃほんとうに嫌がる。
もっとスペースを与えれば、多分
尾づめなんかしなくてもすむだろう。
空間さえあれば、やつらはそんなに凶暴にも
卑劣にもなりはしない。
場所さえ広ければ、とても大人しい動物なんだ。
だけど、俺たちにはそんな豚舎をつくってやれる
余裕はない。ひどく高くつくんでね。
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私は、こんな悲惨な場所で
ブタたちが飼育されているなんて
知る由もなかった。
日本では、まだまともな農場があるのかもしれない。
でも、結局は私たちの為に
何の罪もない動物たちが殺されているという事実は一緒。
吉●家などの大手牛丼チェーンなどの
ファストフードが増えれば増えるほど
こうした生活を強制される動物が増えるわけです…。